クラシック好きです

交通事故でC3.C4の四肢麻痺になって
障害者施設から在宅生活に戻れた日々の出来事

バッハ平均律クラヴィーア曲集 スヴァトスラフ・リヒテル

2014-04-29 07:20:11 | クラシック音楽
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻
リヒテル(スビャトスラフ)

宮殿で録音していると言うことで残響音が多いのと
流石に力を抜いても響くのでしょう
グールドとは別世界ですが
聴きものとして嫌いでは無い世界です。

この録音を聴いて音楽が育つ環境と言うものについて考えさせられました
畳でふすまで吸音される日本屋内では
響きを聴こうなんてことにはならないので
引っ切り無しに音を出そうと力みがちなるのは想像にむつかしくありません

その響きを聞けるような環境である
石造りの建物で音楽と触れ合うとリヒテルのような演奏になり
音と音の間の響きが邪魔し合わないように
控えめな音が大切になってくるのだと思います

カナダ生まれのグールドがピアノ一台で完結しようとするような弾き方になるのも
想像できるかもしれません。
映像に残っているグールド宅では……トランス状態ですから問題外か♪



響きの少ない日本の屋内で練習する時は
出来るだけ自分の音を聞くのと同時に
響いていることも想像しつつ弾くようになると
無駄な力が抜ける演奏が出来るようになるでしょう!

それにしてもこのリヒテルの平均律は
我が家を宮殿にしてくれる贅沢な一枚です
宮殿にしてくれて目の前でリヒテルが演奏してくれてるのですから
幸せこの上ありません。

それにバッハの平均律集ってなんと素敵な音楽が並んでいるのでしょう
どれ一曲とってもなんの過不足なく
ぎっしり人生が表現されている

なんと素晴らしいリヒテルの表現力!

Kakishima
コメント
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