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ベートーヴェンピアノ協奏曲皇帝

2013-09-08 07:43:57 | 音楽
ベートーヴェンピアノ協奏曲 皇帝

ベートーヴェンピアノ協奏曲5番変ホ長調op-73
アルトォーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
チェリビダッケ

学生の頃偉大な作曲家達が創った名曲には一切無駄な音は書かれていないので、始まりの一音から最後の音までどう表現するべきか決まっているのが演奏家の最低限の能力ではないだろうか?日によって気分によって表現が変わるなんてとんでもない話である!

そんな風に考えていた頃を思い出させてくれたのが今回のミケランジェリとチェリビダッケの演奏です。ミケランジェリの音の綺麗なこと!訴えたいことがたくさんあるのでしょう、これでもかというぐらいビシビシ訴えてくるのは皇帝という副題にふさわしい演奏なのではないでしょうか?表現が前から後ろから横からと迫って来るので聞き流すような聞き方ではもったいないと思います。
先日のベームとバックハウスのブラームスピアノ協奏曲2番の時も感じられましたが素晴らしい演奏というものは聴いてるだけでも曲の仕組みがわかりやすいと思います。演奏者が訴えるまま受け取れば作曲家の意図することが見えてくるというかそれが演奏家なのでしょう。

そうそう
皇帝の二楽章なのですが物凄く音が綺麗だしチェリビダッケとのやりとりも緊張感に満ちていながらミケランジェリのピアノの語りグチは大人の語り口なのでなに言われても納得させられるような演奏です。聞かなきゃ損ですね。



皇帝はまだまだ沢山あるでしょうが
かなり優秀な一枚だと思います。

Kakishima
コメント
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