Yoz Art Space

エッセイ・書・写真・水彩画などのワンダーランド
更新終了となった「Yoz Home Page」の後継サイトです

一日一書 1453 頬杖をとく青梅雨の雲の中・名取里美

2018-06-11 19:30:58 | 一日一書

 

名取里美

 

頬杖をとく青梅雨の雲の中

 

半紙変型

 

 

「青梅雨(あおつゆ)」というのは「梅雨」の異称。

 ただ「梅雨」というより、青葉のイメージが加わって

どこか爽やかさを感じさせる言葉です。

うっとおしい梅雨空だけど、

青葉に光る空気に

頬杖をふとやめて、

ちょっと町に出てみようなかなあ

なんていう気分になった、ということかもしれません。

「とく」という言葉のもつ解放感が

そんなことを感じさせるのでしょうか。

いろいろな想像を巡らす楽しみのある句です。

 

 

 

 

 

 

 

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 詩歌の森へ (10) 佐藤春... | トップ | 日本近代文学の森へ (19)... »
最新の画像もっと見る