昨晩帰宅してテレビを付けるとNHKスペシャル「呼吸器を外して下さい」(再放送)が放映されていました。
ALS患者は意識ははっきりしているのに、運動機能が麻痺し、自分の意思を示すことが難しい。
作家の柳田邦男さんが、患者と交流を重ね、命の意味を考える。という内容。
患者を支える家族の温かさが救いに思えた。
22日には首都大学東京・秋葉原サテライトキャンパスにてNPOさくら会主催「ITパラリンピック」が開催された。
ALS患者が、IT技術を駆使して社会参加を進めるのが目的。
IT技術の開発より患者の「意思伝達装置」の進歩には目を見張るものがあります。
当日は恐らく、多数のALS患者、家族、関係者が集まった事と思います。
私は鍼灸師になる前は、医療機器の会社に勤務し、主に人工呼吸器を装着した患者の在宅医療のお手伝いをしておりました。
平成6年にこの在宅人工呼吸療法が保険適用となり、以後500名を越える患者の在宅療養に携わって来ました。
対象になる疾患はALS、筋ジストロフィー等の神経筋疾患、脊髄損傷症、脳梗塞後遺症、小児疾患、呼吸器(肺)疾患等の患者ですが、このシステムが出来た初期の頃はALSの患者が殆どでした。
私は東京都、神奈川県、山梨県、長野県を担当しました。
もう16年も前ですが、一番最初に担当したALS患者は長野県松本市の方で、山奥の「鹿教湯病院」まで人工呼吸器を持ち込み、患者トレーニングをさせて頂いたのを今でもハッキリと覚えています。
患者Iさんは、今でもお元気なのでしょうか!?