今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ガス記念日

2006-10-31 | 記念日
今日(10月31日)は、「ガス記念日」
日本ガス協会が1972(昭和47)年に制定。
1872(明治5)年9月29日(新暦10月31日)、横浜の馬車道でガス灯が点灯された。馬車道は、神奈川県横浜市中区にある地域名及び道路名である。馬車道という地名はない。2004(平成16)年、横浜高速鉄道みなとみらい線が開通し、当地域に馬車道駅が設置されている。
アメリカが江戸幕府に開国を要求し、日米通商修好条約が結ばれた。これによって貿易のため横浜港が開かれ、関内に外国人居留地が置かれた。その関内(かんない)地域と横浜港を結ぶ道路のうちの1つとしてこの道は開通した。外国人はこの道を馬車で往来していたが、当時の人々にその姿は非常に珍しく、「異人馬車」などと呼んでいたことから、この道は「馬車道」と呼ばれるようになったようだ。
横浜港に直結していた馬車道は、明治時代、日本の外国文化への玄関口であった。そのため横浜には「日本初」というものが多く見られるのだが、この馬車道には特に多く見られる。
ここを見られると良い↓
関内・馬車道・伊勢佐木町エリア  http://www.welcome.city.yokohama.jp/tourism/manabu/a_area/otona/a2.htmlその中の1つに日本初の事業としてのガス灯の点灯がある(1872年10月31日(旧暦 明治5年9月29日)) 。
1870(明治3)年、)、横浜の実業家、高島嘉右衛門(かえもん)が中区花咲町にガス会社「日本ガス社中」(後の東京ガス)を設立し、高島はフランス人技師アンリ・プレグランを招き、1872(明治5)年に、神奈川県庁付近と大江橋から、馬車道、本町通りまでのおよそ600メートルの街路に、ガス街灯十数基を点灯した。これが日本のガス事業のはじまりである。これを記念して、1986年(昭和61年)9月、馬車道商店街協同組合が中区住吉町4丁目に「日本で最初のガス灯」の碑を建て、1972年(昭和47年)には、日本ガス協会が、10月31日をガス記念の日としている。 また、1984年(昭和59年)には、東京ガス株式会社が横浜市中区花咲町3丁目に「日本ガス事業発祥の地」の碑を建てている。
これが、しばしば「日本初のガス灯」とされているようだが、鹿児島県鹿児島市の庭園・仙巌園には、1857(安政4)年に日本で初めてガスの炎を灯した石灯籠である「日本初のガス灯」がある(我が国初のガス灯(鹿児島県庁のサイト))。さらに、1871(明治4)年に大阪市の造幣局において機械の燃料として用いていたガスを流用する形で、工場内および近隣周辺でガス灯を点灯しており、これも日本で始めて街灯としてガス灯を設置した例とも言われている。(独立行政法人造幣局 - ガス灯について )その時使われたガス灯の器具は現在も残されている。なお現存する最古のガス灯は兵庫県神戸市にある。神戸市の相楽園内の旧ハッサム邸の前庭に建つ2本のガス灯は1874(明治7)年に神戸居留地に設置されていたものである。
相楽園~ 旧ハッサム住宅 ~|神戸市中央区ホームページ↓
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/83/base/mati/01-99/mati43.htm
現在日本の家庭・事業所は、水道・ガス・電気・電話という4つのネットワーク型インフラの上に成り立っている。この内、水道は各自治体の直営、電話は携帯を除き、NTTの事実上の独占、電気は旧日本電力が分割された9電力会社(+沖縄電力)で運営されているが、ガスについては、家庭によってLPガスや天然ガスなど多数の企業体によって様々に供給されている。基本的に、ガス会社はガス管で供給する形式の都市ガスとボンベで供給する形式のプロパンガスに分類される。この内都市ガスの場合は地域割されていて各地域では独占企業であるのに対して、プロパンガスの方はそのような規制によらず都市ガスの供給地域内外で激しい競争をしている。
昔(1980年代まで)は、石炭を原料にした石炭ガスが使われていたが、現在、都市ガスの原料は、中東などから輸入した液化天然ガス(LNG)に液化石油ガスを混合して熱量調整した「13A」(燃焼性等によるガスグループ区分)と呼ばれる規格が主であるという。又、天然ガスは、燃焼する際に発生する二酸化炭素の排出量が少ないのが特徴で、また、窒素酸化物の排出も少なく、硫黄酸化物は全く排出しないクリーンで環境にやさしいエネルギーだといわれている。家庭では、料理のためのガス器具としてだけではなく、暖房、給湯など幅広い用途に使われている。
わが国では、原料の長期的確保と石油代替エネルギーの促進を目的に、1969年にLNGの輸入を開始。天然ガスは世界各地に豊富に存在し、可採年数は60年以上と言われ、中東地域以外からも新しいガス田が次々に発見され、将来の埋蔵量は現在の3倍程度が予測されているそうだ。産出量は、ロシアが、ずば抜けて多く、日本も、国策として、米、インド、ロシアなどとの共同事業体による開発を進めてきていたが、日本の輸入調達に支障が出てきたといった報道があった。
中国などの急速な経済成長などもあり、世界的に将来のエネルギー不足が予測されているおりから、これからのエネルギー開発をしっかりとやっていってほしいものだ。
(画像は、ホームセンター前にテントを張って行われている大阪ガスのガス展会場)
社団法人日本ガス協会
http://www.gas.or.jp/default.html
馬車道 (横浜市) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E8%BB%8A%E9%81%93
東京消防庁<消防雑学事典>国会議事堂の火災原因をめぐり宣伝合戦
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_37.htm
ガス灯マップ
http://www4.famille.ne.jp/~tsuno-m/bashamichi/map/light-map.html
明治期の横浜を照らしたガス灯~横浜都市発展記念館
http://www.tohatsu.city.yokohama.jp/news1.html
相楽園~ 旧ハッサム住宅 ~|神戸市中央区ホームページ
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/83/base/mati/01-99/mati43.htm
都市ガス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%82%AC%E3%82%B9
都市ガス事業の現況
http://www.gas.or.jp/gasfacts_j/index.html
「サハリン2」 記事検索 - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/search/article/?MT=%A5%B5%A5%CF%A5%EA%A5%F3%A3%B2&IE=EUC-JP&OE=EUC-JP&day=30&ihost=www.asahi.com

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガス灯 (Linda)
2006-10-31 10:29:49
よーさん、お早うさんです。
ガス灯はよく停電していた戦後に我が家でも活躍しました。天井からつるしたガス灯に都市ガスのゴム管を繋いで停電になるとマントルと言う網状の布に火を点けますと明るく輝きました。
何時のころか使わなくなりました。きっと停電が珍しくなったからでしょうね。
戦時中を思い出しますね~ (よーさん)
2006-11-02 07:15:49
Lindaさん、戦時中を思い出しますね。
少し青白い薄暗い灯かりの中で勉強をしてましたね~。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。