young流PC工房

PC自作マニアにしてガジェットマニアの私が趣味で手を出したり出さなかったりした色んなガジェットの話を中心にしています。

VAIO Prototype Tablet PCを見てもどかしさを覚える

2014-10-08 22:16:05 | デジタル・インターネット
VAIO株式会社が新しく発表したタブレットPCのコンセプト機、VAIO Prototype Tablet PC
「かつてのVAIO Zと同じく極限まで性能を追求したタブレットPC」というコンセプトで
開発を行っているとのことで、かつてのVAIO愛好者としてはうれしい気持ちになったのですが、
一方でもどかしさを覚えたのも事実です。

もどかしさ1.方針がまんまSurface Pro 3のキャッチアップ
 液晶サイズが12.3インチで画面比率3:2というのはSurface Pro 3とほぼ同じです。
 クリエイターがペン入力するのに最適な比率、という言い方をしていますが、
 ぶっちゃけそれもSurface Pro 3が先にアピールポイントとして言及していた
 ところでもあり、後追い感がぬぐえません。もちろん後発なだけあって、解像度は
 Surface Pro 3よりも高く、フルサイズUSB3.0ポート2つ、有線LANポート装備と
 Surface Pro 3の不満点を解消しているあたりはさすがですが。

もどかしさ2.発売日未定
 プロトタイプなのでこれから製品化をするのですが、インテルの次期CPUリリースの
 タイミングが未定のあおりで実際に製品が発売されるタイミングが全くの未定です。
 下手に時間がかかると発売前に賞味期限切れになってしまう危険性も十分考えられます。

もどかしさ3,価格設定が一番大事
 VAIO Zと同じく数を狙わず欲しい人に買ってもらう端末という位置づけであり、
 おそらく価格も相応のものになるでしょう。ただ、すでに市販されているWindows
 タブレットの大半が安価に出ており、消費者にとって「Windowsタブレットは安いもの」
 という刷り込みは相当あります。私はSurface Pro 3を愛用しており、その評価も非常に
 高いのですが、使ってもらう前に「価格が高すぎる」の一言ではじかれて正当に評価
 してもらえていない、という認識です。このVAIO TabletはおそらくSurface Pro 3の
 スペックを遙かに凌駕し、そして価格もSurface Pro 3の上を行くに違いありません。
 (カスタマイズによる上下動はあるにせよ、おそらく20万は超えるでしょう)
 そうなるど「ふーんすごいね」の一言で終わってしまい、満足に使って評価してもらえる
 状況まで行かない危険性が大きいのではと危惧している次第です。

VAIO株式会社としてのリリース第一弾だったVAIO Pro/Fitは価格設定に失敗し、発売前から
値下げを発表する事態になっていました。このVAIO Tabletが同じ轍を踏むことのないよう
考慮してもらいたいものです。


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