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愚直な彼らに光を~国民の自衛官~その5

2018年04月13日 06時15分00秒 | 陸上自衛隊
本日ご紹介するのは、陸上自衛隊東部方面後方支援隊第102不発弾処理隊の3等陸佐福島章さん、2等陸尉中森勇さん、陸曹長町島直樹さん、3等陸曹増田雄介さんです。

まずはいつものように、こちらの産経新聞の記事からご覧ください。


国民の自衛官 横顔(4)2017.9.29

「日頃から意識」研修中に人命救助 陸自東部方面後方支援隊第102不発弾処理隊


人命救助により小笠原村から感謝状を贈呈された福島(前列左から2番目)、(後列左から)増田、町島、中森の4氏 (陸自東部方面後方支援隊提供)

転覆したカヤック。その傍らに身動きの取れない男性が浮いていた。東京都小笠原村父島沖200~300メートル。3月にしては肌寒かったため、福島章3等陸佐は「水も冷たいし、体が固まって動けなくなったんだろう」と考えた。

不発弾処理の任務を終え、一緒に戦跡研修に来ていた中森勇2等陸尉、町島直樹陸曹長(現第6後方支援連隊第1整備大隊)、増田雄介3等陸曹の3人と協力して男性を小型船に引き上げた。

 衰弱して声も出ない状態だった男性にビニールシートをかぶせて体をさすったり、声をかけたりしているうちに少しずつ会話ができるようになった。港で救急隊に引き継ぎ、男性は事なきを得た。福島3等陸佐は「『自衛官なので人を助けなければ』ということしか頭になかった」と当時を振り返る。

 4人は不発弾処理隊として24時間365日、年間約350件あるという不発弾発見の通報に備えてきた。道路工事中に発見された500ポンド爆弾、新幹線の車両工場から発見された艦砲弾…。多種多様な不発弾を適切に処理し、国民の安全を守る。人命救助も根本は変わらない。

 「日頃から人を助けるという意識がなければ、難しい判断がすぐにできない」と福島3等陸佐。「不発弾処理隊は365日緊張感を持って仕事をする。ああいう場面ですぐに動けなくてはならない」との信念を強く持ち、日々生活している。(川上響)



東部方面後方支援隊第102不発弾処理隊は、東京都と埼玉県にまたがる朝霞駐屯地に所在し、隊本部と2つの処理班で編成され、約20名の弾薬の専門家で構成された部隊で、関東地域の不発弾処理を担当しています。

関東地域と言っても、小笠原諸島も東京都ですしね~。
今回の受章のきっかけとなった父島を含む小笠原村の消防団の活動内容に「不発弾の警戒活動」っていう、普通の消防団にはありえないような項目がありました。
大平洋戦争の激戦地ですし、不発弾の発見も多いのでしょうか。

そのようにいつ発見されるかわからない不発弾ですが、第102不発弾処理隊は常時3名が部隊に待機し、24時間365日、いつ緊急出動要請があっても、出動決定から20分以内、勤務時間外でも1時間以内に出動できる即応態勢を維持しているそうです。


陸上自衛隊は、東部・中部・西部の各方面隊と第15旅団(沖縄県)にそれぞれ不発弾処理隊があり、平成28年度は全国で1,379件の不発弾が処理されました。


(画像は全て陸上自衛隊東部方面隊ホームページより)

以前テレビで見た記憶があるのですが、自衛隊の不発弾処理手当、すごく安いんですよね。
ウィキペディアによりますと、
「不発弾処理を行った場合の特殊勤務手当は出動1回につき5,200円と定められている。ただし、危険性の低いものについては1時間当たり110円が支給される」
とのこと。



こんなふうに、爆発する危険のあるもののすぐ近くで活動するのですから、もっと手当を!と思います。


今回の国民の自衛官は、不発弾処理ではなく人命救助での受章ですが、私的にはその両方に国民の自衛官を差し上げたいくらいです。

福島章3等陸佐、中森勇2等陸尉、町島直樹陸曹長、増田雄介3等陸曹、国民の自衛官受章、本当におめでとうございます!