信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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アイダよ何処へ

2021-11-16 13:49:52 | 映画

              1995年、夏。セルビア人勢力によって占拠されたボスニア・ヘルツェゴヴィナの町、スレブレニツァ。

               2万5千人もの住人たちが保護を求めて国連基地に集まっていた。国連平和維持軍で通訳として働く

               アイダは交渉の中で極めて重要な情報を得ることに。セルビア人勢力の働きがエスカレートし基地

              までも占拠しようとする中、アイダは逃げてきた同胞を、そしてその中にいる夫と息子たちを守るが

               できるのだろうか

    1995年は自分は既に32歳だった、充分に分別がある年代だが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が

    こんな凄惨な「民族浄化」だったことを、この映画で初めて知った。1995年というとサリン事件や

    阪神大震災で印象深い一年だったし、世界の人もウィンドウズ95の登場に歓喜していたはずだ。

    その中でこのボスニアではとんでもない事が起こっていた。「民族浄化」なんて嫌な言葉なんだろう

    結局それはエゴであり、浄化と銘打つ人殺しだとこの映画を見て強く思った。

    この映画では直接な表現はあまりない。グロデスクでも直接的でも。でも楽しかった人々の笑顔を

    映し出したり、それまで隣で暮らしていた人に銃口を向けられたり、騙されて男女分けられて

    トラックに連れられ殺される。そんな日常に変わってしまう怖さ、監督の強い怒りを感じた。

    もっとこの作品がたくさんの人に伝わりますように。

        

    アイダの気持ちも眼差しも私たちだったかもしれないんだから・・・       ☆☆☆☆



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