秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

空豆(そらまめ)地蔵。

2012年03月21日 07時36分18秒 | 京都非観光迷所案内

 この界隈は相方の子供の頃の遊び場の一つだったそうですが、このお地蔵さんは
知らなかったようです。確かにこれは分かり難いと思いますね。

なにしろ、風呂屋のノレンを潜らないとお会いできませんから・・・。その大国湯も車だと
見逃してしまうような、慎ましやかな佇まいです。
      

その昔、親子の猿があらわれ、親猿はこの地蔵尊の頬と子猿の頬を交互に撫でていたそう
です。数日後、再び親子猿がやって来て十粒ほどの空豆を供え、その一粒を子猿に与えたの
を町内の人が目撃。

「なぁるほど、子猿の歯痛平癒をお祈りしとったんやな、ほんで、歯痛が治ったから、お礼に空豆
をお供えにきよったんか。猿とはいえ、義理堅いやっちゃ」と言ったかどうかは知りませんケド。

       

以来、自分の子供が歯痛に悩まされると親はこの地蔵尊に祈願するようになって、7日目には歯痛
が治ったと評判になったそうです。7日後って、それは自然治癒じゃないの?なんてコト思ったアナタ、
バチが当って、リンゴを噛じると歯茎から血が出ちゃいますョ。(これまた古いCMでしたナ・・・。)

場所は京阪七条から三十三間堂に向かう途中の北側です。