秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

冬の匂い。

2012年02月28日 07時35分38秒 | Weblog

 懐かしい冬の匂い、といえば私にとっては石油ストーブを消したときの灯油の匂いです。

けして良い香りではないんですけど、なんだか郷愁をそそられます。子供の頃はもっと強く匂っ
た気もするけど、ストーブ自体が改良されたのか、我が鼻が頭といっしょにボケてきたのか・・。

     

もっと幼い頃は火鉢の練炭を鋳こす匂いも経験していましたが、それは祖父母の家での体験です。

今でも覚えているのは祖母が、もう使わなくなった乳母車を押しながら厚生会(国鉄)まで練炭を
買いに行く姿です。その火鉢の横で祖母は、毎日のように京鹿の子の絞りにいそしんでいました。

今の部屋には暖房用のエアコンもあるけど、冬には一度も使用したことがありません。そういや、
炬燵も無いやね。いや、正確には炬燵はあるけど、炬燵布団がありません。

引越しの折に買い換えるつもりで捨てたはいいけど、つい面倒になってそのままなのです。ま、
ホットカーペットもあるからイイや、と三冬目が過ぎようとしています。(来年は購入するんダロか)

石油ファンヒータも温かくていいけど、やはり灯油の燃焼する赤い灯を見てると心が落ち着くの
は昭和オヤジだからでしょうか・・・・。