秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

星見地蔵「西雲寺」

2012年01月09日 07時53分38秒 | 京都非観光迷所案内

 「西雲寺」は北野天神のすぐ近所、西陣警察署の裏手にあります。この辺り、まだ探索した
い寺や地蔵尊があるんですけど、また機会があればボチボチめぐってみたいと思っています。

   
その昔、子宝に恵まれなかった阿刀という女性がいはりました。彼女は明星に17日間、どうか
子供ができますようにと祈り続けました。

そして満願成就の日。皮肉なことにその日に限って曇天で、明星は黒い雲におおわれ、阿刀さんは
「アレ、情けナや、これは私の信心が足りないから・・。」と一心にお地蔵さんに手を合わせていました。

そのとき、どこからか一人の僧侶が現れ、黙って空の一角を指指すと、そこには煌々と輝く明星が。

  

「ウレシや、これで懐妊は間違いないわ。お坊様ありがとうございます」と振り返ると坊様は煙のように
消え去っていました。そして阿刀さんは玉のような子供を無事出産。めでたし、めでたし。

阿刀さんはそのときの坊様の姿を思い出しながら、一体の地蔵を彫り上げました。それがこの寺に伝わる
「星見地蔵」だそうです。

あ、大事な事を言い忘れていましたな。そのときお生まれになられたのが弘法太師、「空海」さんです。

ところで、この地蔵さん、歯痛にご利益があるそうですが、どうして星見が歯痛になったのかは不明
だそうです。当たり前だと安産祈願にご利益がありそうなんですけどね。

あやかるには、あまりにも空海さんは偉大すぎたのかも知れませんナ。そしてこれが「星見地蔵」です。
             
ウソウソ、大嘘でっせ~。最近ついてないもんで、つい悪い癖が・・。これはヨソさんで見つけた
お地蔵さんです。あまりにペインティングがキッチュだったもんで、カメラに収めていただけです。

こんなウソばかりついてるから、いつまでも奥歯がグラグラしているんだろうか?