秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

七夕とそうめん。

2011年07月07日 15時13分47秒 | グルメなのか?

 そうか、今日はそうめんの日だったか。毎年いわれていた気もするけど、
印象が薄いもんで七夕の翌日には忘却したまま一年が過ぎてしまう・・。

平安時代の7月7日(旧暦)に宮中で行われていた行事にちなんで、この
日がそうめんの日に決まったそうです。

ナントカの日、ってのは無理やりの語呂合わせが多いけど、それに比べ
たら、一応由緒由縁があるんですナ。(と、言っても今日がそうめんの日
になったのは昭和も終わりのころですけど)

紅葉で有名な東福寺とそうめんは深い関わりがある、という事実を知る人
を知る人は少ないでしょうね。(知っていたところでナンの役にもたたないし)

素麺製造の技法を中国から持ち帰ったのは東福寺の聖一国師だと伝え
られています。

東福寺の塔頭「芬陀院」(ぶんだいん)では毎月3回、北の寺域にある開山堂
にそうめんを供え、僧がいっせいにそうめんを食べたそうです。

そうめんを啜る音が南は稲荷、北は七条まで聞こえたって話ですけど、どんだ
けの吸引力やねん、と思わず突っ込んでいまいますよね。

それはともかく、宮中とはなんのご縁もない私ですけど、京の風習にちなんで
昼食はそうめんにしてみました。

七夕を「そうめんの日」として、全国展開しようとしたのは全国乾麺共同組合
連合会(長いわ!)だそうです。

それが昭和57年のことだそうですが、京都ではそれ以前から七夕の日には
そうめんを食べていたんですね。(ウチはどうだったかなぁ・・・。)

京都では七夕の日に白帷子を着て祝い、そうめんを食べ、贈り物をしあった
そうですが、現在ではそんな風習も廃れてしまったようですナ。