昨日は日本全国、6月30日でした。当たり前ですけど・・。でも京都に
とっては特別な日であります。(特別、というほどのことでもないんですけど)
平安時代に6月30日に氷室から氷を出して宮中にはこんだ、という古事に
ちなんでコレを食べるってことですけどね。真偽のほどはわかりません。
昔はそんな風習なんか見向きもしなかったけど、この年になってくると、なん
となく、そんな習わしもたまにはエエか、と思えてきますナ。
とはいえ、猛暑のさなか、コレだけ買いに出かけるほど酔狂?でもありません。
昨日は東寺に用事があって、その帰り道、西東寺通りを走行中「みなづき」の
幟が目についたから、車を停めてみたんですけどね。
和菓子屋、というより団子屋と呼ぶにふさわしい小さなお店です。
ショーケースの前に立って「すんません~」、と声をかけてケースの向うに目
を向けて、ちょいとドッキリしましたね。
爺様が一人にばあ様が二人、狭い店内にかたまっていました。多分店の人
だと思うけど、爺様などは「いらっしゃい」の声もなく、この男はなんの用だ?
なんて顔しているんですよね。
「ショーケースの前に立って声かけてるんだから、客に決まっとるがな!」と、
声には出さなかったけど・・。ちょいと店の選択をあやまったかも?
ひょこひょこ出てきた小さなばあ様にとりあえず4ケ入りを注文。(まさか去年
つくった「みなづき」ってことはないよな・・・。)
一切れが120円か・・。まぁそんなもんかな。桂大橋の中村軒はたしか230円
くらいだったけど、あの店は有名店だし。
中村軒まではいかなくても「鳴海餅」あたりで買ったほうが良かったか?という思い
が胸をよぎったけど、ま、エエか縁起のモンだし。(それは違うぞ)
なんだか小豆の乗せ方にテキトー感がみえるけど、気のせいですかナ。
いや、「みなづき」なんて年に一度目にするかしないかだし、こんなもんじゃろ、
と無理やり納得。といあえず冷蔵庫で冷やしておいて、酔ったいきおいで食べ
りゃいいや。
て、ことで店でお客さんにもおすそ分け。(ケシテ試食実験しているワケでは
ありませんよ。私たちの場合、一切れを半分コくらいで充分ですから)
何となく形も手作り感がありますナ。「みなづき」の形に手作り感が必要かどうか
は別として・・・・。
味は、私に聞いても無駄です。生まれて「みなずき」を食べた回数は、年齢で割る
と十年に一度くらいだもんね。