秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

「みなづき」を喰う。

2011年07月01日 09時56分09秒 | グルメなのか?

 昨日は日本全国、6月30日でした。当たり前ですけど・・。でも京都に
とっては特別な日であります。(特別、というほどのことでもないんですけど)

平安時代に6月30日に氷室から氷を出して宮中にはこんだ、という古事に
ちなんでコレを食べるってことですけどね。真偽のほどはわかりません。

昔はそんな風習なんか見向きもしなかったけど、この年になってくると、なん
となく、そんな習わしもたまにはエエか、と思えてきますナ。

とはいえ、猛暑のさなか、コレだけ買いに出かけるほど酔狂?でもありません。

昨日は東寺に用事があって、その帰り道、西東寺通りを走行中「みなづき」の
幟が目についたから、車を停めてみたんですけどね。

和菓子屋、というより団子屋と呼ぶにふさわしい小さなお店です。

ショーケースの前に立って「すんません~」、と声をかけてケースの向うに目
を向けて、ちょいとドッキリしましたね。

爺様が一人にばあ様が二人、狭い店内にかたまっていました。多分店の人
だと思うけど、爺様などは「いらっしゃい」の声もなく、この男はなんの用だ?
なんて顔しているんですよね。

「ショーケースの前に立って声かけてるんだから、客に決まっとるがな!」と、
声には出さなかったけど・・。ちょいと店の選択をあやまったかも?

ひょこひょこ出てきた小さなばあ様にとりあえず4ケ入りを注文。(まさか去年
つくった「みなづき」ってことはないよな・・・。)

一切れが120円か・・。まぁそんなもんかな。桂大橋の中村軒はたしか230円
くらいだったけど、あの店は有名店だし。

中村軒まではいかなくても「鳴海餅」あたりで買ったほうが良かったか?という思い
が胸をよぎったけど、ま、エエか縁起のモンだし。(それは違うぞ)

なんだか小豆の乗せ方にテキトー感がみえるけど、気のせいですかナ。

いや、「みなづき」なんて年に一度目にするかしないかだし、こんなもんじゃろ、
と無理やり納得。といあえず冷蔵庫で冷やしておいて、酔ったいきおいで食べ
りゃいいや。

て、ことで店でお客さんにもおすそ分け。(ケシテ試食実験しているワケでは
ありませんよ。私たちの場合、一切れを半分コくらいで充分ですから)

何となく形も手作り感がありますナ。「みなづき」の形に手作り感が必要かどうか
は別として・・・・。

味は、私に聞いても無駄です。生まれて「みなずき」を食べた回数は、年齢で割る
と十年に一度くらいだもんね。