秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

河鹿とせせらぎの音(ね)

2010年06月08日 08時00分41秒 | Weblog
昨日は二週間ぶりのお休みでした。久しぶりに釣りでも、と思って一昨日から「海釣り」の
道具と「渓流釣り」の道具を並べて思案してました。

結局昨日の帰宅が一時半を回っていたから、早朝からの釣りは断念。(どちらも基本的には
早朝、というか夜中に出発しなくちゃいけません、本気で釣るなら。)

7時ちょっと過ぎに目覚めて、まぁいいかぁ、釣果は期待せずに久多あたりでちょっこし竿
だしてみっか、とのんびり自宅を出発。

渓流釣りにハマッテいた頃からは考えられない超堕落アングラーです。昔ならまだ目印も
見えない時間から仕掛けを用意して、待機していたものですけど・・・。

薄曇とはいえ、お日様がとっくに登りきった渓では餌に食いついてくるのは「カワムツ」の
たぐいばかり。釣っては放しを数度繰り返した後、竿を収めてしばらく川音に耳を澄ませていました。

思えば、この辺りで釣りを始めてもう20年以上が経過しているんですよね。

泊りがけで釣行する時は富山や岐阜あたりまで足を伸ばしたけど、日帰りだとやはり北山
界隈がホームグランドでした。

時折聞こえてくるのは河鹿の鳴き声でしょうか。ガムシャラに渓魚を追い求めていた頃には
気づかなかった風景や音色が、老境?にさしかかった今ではすべて愛おしく感じられるよう
になってきましたね。

川原は山菜のバーゲン会場状態だったけど、昨日は狩人じゃなくて「回顧爺」になってたか
ら目だけで楽しませてもらいました。(ホントは帰ってからの処理が面倒だから、なんですけど)

釣り人にも二種類の人種がいて、他人より数多く釣ることが主目的の人もいれば、ただ、自然
の中に身をゆだねていたいタイプに分けられるのかも知れません。

ワタクシはどちらかといえば、後者タイプですから、いつまで経ってもヘボ釣り師なんで
しょうね。

ほんの一時間ほどだったけど、セセラギの音に癒された休日でありました。