秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

絶品「スジ焼き」

2010年02月10日 09時55分28秒 | グルメなのか?
ウチのマンションのオーナーでもあるAさんは市内に数件の焼肉店を経営されています。

大家と店子、というより飲食店の先輩としていろいろアドバイスもいただき、勉強させて
もらっています。そのAさんおすすめの一品がこの「スジ焼き」。

ただし自分のお店では出されていません。理由は・・・・・。

めちゃくちゃ手間がかかるんですわ。

スジ、といえば煮込み料理が多いのですが、これは中央市場の肉問屋から仕入れた生のスジ
を包丁のカド(お尻の部分)でひたすら叩く!およそ一切れを裏表あわせて200回以上。

ようするにミンチ状態になるまで叩き切るわけ。

これは大きな箱の店では無理です。多分従業員に腱鞘炎患者が続出するでしょうね。

しかもカドで叩くから木のまな板は穴だらけ・・・・・。

そうやってミンチ状にした肉をフライパンで強火でやき、ざっと「東寺のオバァ秘伝のタレ」
をからめてもうヒト焼き。   このタレが無いと味は半減するかも知れません。

コリッとした歯ごたえもわずかに残したトロトロのスジ肉はワタクシが生きてきた中では
最高のシロモノでした。

一応当店のメニューにも加えておきますが、ただし「一週間で5食限定」です。
これ以上は肉体的、時間的にも無理です。(現時点であと残りあと3食)

このスジ焼きをウチの店で伝授してくださったAさん、翌朝私の部屋を訪ねてくださって
「これ、まな板の代わりにしたらええわ」と厚めの板を持参してくれはりました。

なにからなにまですんません。