秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

京の節分、今昔。

2009年02月02日 19時31分05秒 | Weblog
また今年も節分がやってきました。当たり前ですけどね。

先日叔母と話をしていて、子供の頃、節分の夜に四つ角で物を拾って家に帰り、
母親(私からすると祖母)に「はよ捨てといで!」とエライ怒られた、と、昔を懐かしんでました。

これは厄年に当たった男女は厄落としのために、年の数より一つ多い豆と銭を(肌着なども)
包んで落とし、乞食などに拾わせた、という昔の風習が残っていた、という事でしょうか。

江戸時代、大名は小判を落としたらしく、その金を拾い、元手に商売を始めた、
という話を読んだ記憶があるけど、あれは西鶴だったかなぁ。

もう一つ、近年の節分では目にかからない風習が「お化け」。
これは老女が桃割れ、島田に髪を結い、少女が丸髪を結って年を化かす風習。

花街などでは、近世まで続いていたと思い(もしかしたら今でも。縁が無いから
分かりましぇん)ますけど。

祖母が少女時代過ごした島原ではいつ頃まで続いていたのか、存命のうちに
聞いておけば良かった。(でも亡くなったのは私の中学時代だし、興味もなかったしなぁ。)

豆まきは、「魔」を「滅」すること。確か「みど(ぞ)ろケ池」に魔滅神社と
いう社があった、という話を読んだ気がするな。

相変わらず迷走したうえに不確かな話ばかりでスンマセン・・・・。

夜は恒例の吉田神社へ参る予定です。来月引っ越すと吉田さんへの足も遠のく
でしょうね。吉田神社の報告はまた夜に・・・。

と、いうことで行ってまいりました本年も。参道の屋台から漂ってくる胃袋を
刺激する匂いに耐えながら。

今年は相方が今日まで出張のため一人で参拝。いい年こいたオヤジがジャガバター
持って歩いてられませんから、今年は屋台の買い食いはナシ。

写真右手に見える「にごり酒」は別ですけど・・。枡酒(清酒)にしても良かった
けど、やっぱり「にごり酒」やね、今年も。

お持ち帰りは恒例の「吉田山荘」の巻き寿司。境内で販売されているのは700円。
(帰りのスーパーでは398円。)

吉田山荘のは1000円。高い分、高級素材を使ってるか、というと多分そうでも
無いと思いますけど。

それだけの値打ちがあるのかは、私の上貧な舌では判断はつきかねるけど、
吉田山荘には何かひかれるものがあるんですよね。ナゼかは知らねど。

追記 神社ではなく、豆塚(魔滅塚)という祠でした。