秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

ばしゃ山と御室の桜。

2007年05月02日 08時30分09秒 | Weblog
先日の催事で奄美の「I」さんとの会話。

爺 「京都では女性に、貴女は御室の桜ですね、と言うのは大変失礼にあたるん
ですよ。」

Iさん 「どうして?、ホメ言葉じゃないんですか」

爺 「いや、御室の桜は樹が低いから、花が低い→鼻が低い、というコトになるん
です。」

Iさん 「ほ~、なるほど。奄美では不美人の隠語は(ばしゃ山)と言いますョ」

爺 「?」

Iさん 「昔、ばしゃ山に長者が住んでいたんですが、娘の貰い手がいなくて、
   この土地を付けるから、誰か貰ってくれ、という話があったそうです。」

所変れば、ですなぁ。京都の方が皮肉っぽいのは土地がらでしょうね。
因みに「ばしゃ」は馬車では無くて「ばしょ」が転化した、というコトです。

京都にお越しの貴女、もし年配の人から、
「あんさん、御室の桜どすなぁ」と言われたらユメユメ喜ばぬコトです・・。
あ~奄美に行きたいのぅ・・。