秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

京都の銭湯

2006年09月18日 11時18分18秒 | 湯ったり温泉話。
基本的に京都の町家には風呂は常備されていないもんで、
昔は皆銭湯へ出かけたもんです。

子供同士誘いあって、夕方銭湯へ行くのもレクレーションの一つでしたね。

小学生の頃、友人の今井くんは生きた蛙を湯船で泳がしてヨソのおじさんに
叱られとったなぁ。(そら怒られるわな)

彼は犬猫は無論、生き物大好き人間でしたが、ちょっと尋常でない可愛がり
方をするもんで、時折世間との軋轢でへコンでしまうことがありました。

小学生の六年間、ずっと、つるんで遊んでいましたが、お互い両親が郊外
に家を購入して、中学卒業の頃は自然と疎遠になってしましたが。

ところが兄がオーストラリアに留学中、ばったり彼と再会したようです。
まさか、かの地で「ハマやんのお兄さん!」と声をかけられるとは思わなかった
と申しておりました。

商船大学に入学して、帆船で世界航海の途中だという話でしたが、以来
年賀状が毎年来るようになりました。

銭湯の話でしたな。

風呂上りにフトコロの暖かい時には、ワケの分らない飲料を購入。

京矢サイダー(多分三ツ矢サイダーのパチモン)や、なんたらローヤルとか、
風呂屋でしか見かけたことのない怪しげな飲み物があったな。

「腰に手をあてコーヒー牛乳」ってパターンもあるけど、子供の頃から
マイナー志向のワタクシは、やはり「なんたらローヤル」に惹かれました。

一人暮らしを始めた頃も部屋に風呂が無いから、銭湯のお世話になりました。

何しろビンボーだから、夏などは、風呂代を浮かすため、夜中に児童公園
に行って子供プールのシャワーで済ませたこともあったケド・・・。

当時は学生アパートにも風呂がない部屋が多くて、時間時には洗い場も
いっぱいでしたが、近頃は家に風呂があってもわざわざ銭湯へ、という
人達で経営が保たれているようです。

ただ身奇麗にするだけならシャワーで充分だけど、やはり、広い湯船に
浸かって、天窓をみつつ、暮れ行く空に季節を感じていたい。

他の都市に比べて、銭湯の数はまだ多いといわれる京都ですが、
燃料費の高騰など、かなり厳しくなってきていますから減少していくので
しょうね。(スーパー銭湯も増えてきたし・・・。)

一時京都の銭湯巡りにハマっていたこともあって、ユニークな店も結構
出会えましたョ。

錦小路の「錦湯」などは落語会やジャズのイベントなど企画してはり
ましたね。

だいたい、どの銭湯も夕方からの営業ですが、新京極三条下がるの
「桜湯」は朝から営業されており、よく出かけたモンです。

ここのサウナは半端ではなく熱い!その上、地下水をどんどんくみ上げ
ている水風呂が尋常でなく冷たいのですわ。

あの辺りで救急車のサイレンが聞こえたら、まず、桜湯のサウナ、
もしくは水風呂で倒れたヒトが原因と思ってよいでしょう。
(ちょっとオオゲサか・・・。)

木屋町などで一杯やる前に、ここでサッパリ汗を流して出かけるのも
いーもんです。(貸しタオル、ミニシャンプーもあるので手ぶらでOK。)

銭湯に縁の無いオジサンなどが、たまに温泉などにでかけると、
傍若無人にシャワーを使って、隣のヒトとトラブってますが、入浴前の
かけ湯(サウナから出た後も)など、最低限のマナーは守って欲しいもんだ。

修学旅行の風呂に水着持ってく時代だから、しょうが無いのかなぁ。