HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

思い出の1p

2008年01月30日 |  思いのまま
先日、雪がうっすらと積もった道を走ったと、書いた。
走りながら、記事を書きながら、思い出していたことがあった。

ワタシが免許を取って間もない頃、父はすぐに中古車を買ってくれた。
とても古くて、調整の難しかったものだったけど
お気に入りで、時間が有ればドライブしていたものだった。

でも、大学時代帰省していた冬の記憶は、ない(苦笑)
なぜなんだろう??

でも、思い出していたのは、Uターンした冬のこと。
ワタシが就職し、初めての冬の通勤。
公共交通機関が発達していない田舎は、車が必需品。
怖かろうが、なんであろうが、車で行かなくちゃいけない。

ある日、天候が怪しくなった。
冬は大荒れの天気が多い地域。
きっと雪になる、と思った。
ワタシは、両親に負担をかけたくなくて、
タイヤ交換はガソリンスタンドでしてもらおうと、思っていた。
そのうち、風が吹き、横殴りの雨になった。

ふと見ると、父がいない。
家の仕事で出たのでもなかった。
外から音がしたので、出てみた。

父が、雨合羽を着て、ワタシの車をジャッキアップしていた。
タイヤを取り替えてくれていたのだ。

こんなひどい雨の中。
ワタシが手伝うと言って、母に合羽を頼むと
父は厳しい顔をして言った。

「明日は雪になる。
 手伝わなくていい。風邪ひくから家に入ってろ!」

その時、思った。
これが親の愛というものだ。

タイヤ交換を終えた父に、お礼を言うと
とても満足気な笑顔が返ってきた。

そのときの父の顔と姿は、脳裏に焼きついている。
父として、行動してくれた姿。
そして、笑顔。

思い出の中の、1ページ。
一生の宝物。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  GAO 『Green Airy Open』 | トップ |  食べちまったじゃねーか »

コメントを投稿