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~DOGHOUSE CLUB~

405Mi16 再考

2007-05-12 18:49:46 | プジョー各車

CS放送(スカパー)のTV朝日チャンネルで、“CAR GRAPHIC TV”が放送されています。
懐かしい旧作もあれば、比較的新しい作品も放送されていてす。
旧作では、若い頃の松任谷氏や田辺氏を懐かしく思い、当時の思い出を懐かしく思う自分が居ます。

そんな中、昨日の放送で『プジョー405Mi16 vs シトロエンBX GTi16V』と言うタイトルの放送がありました。
1989.5.9OAのNo.220の放送の作品です。

1989年と言う事は、405シリーズの待ちに待った日本上陸直後の放送で、出演は松任谷氏、田辺氏、川野氏、松本氏(♀)の4名。
当時、田辺氏はCGの長期テストでシトロエンBX、プジョー205GTiを担当し、国産車を1台挟んで近々405Mi16の担当になる事が決定したばかりで、松任谷氏はプジョー309GTiを、松本氏はプジョー205GTiをプライベートで所有すると言う、プジョー通の方の出演でした。

プジョー405Mi16と言えば、私が人生で初めて新車購入した記念すべき愛車です。

当然、番組を見ていると当時の思い出が甦ります。

★プジョー405Mi16  [形式:E-15DFW]  左ハンドル 5速MT
  
  エンジン   :XU9J4Z 1.9L 直4 DOHC16V
           150ps/6400rpm 17.3kg・m/5000rpm
  駆動方式  :FF
  ボディサイズ:L4410×W1720×H1405mm
  車重      :1170kg
  足回り    :前・ストラット式 後・トレーリングアーム式
  タイヤサイズ:195/55VR15
     (後のMCで排気量が2Lに拡大され、4WDモデルやターボモデル(日本未導入)もラインナップされました。)      

プジョー405シリーズは、セダンとブレークと呼ばれるステーションワゴンがラインナップしていました。(ブレークは、日本仕様では91年モデルよりラインナップ。)
エクステリアのデザインはピニンファリーナが担当し、後発のプジョーのフラッグシップの605シリーズやアルファ164シリーズのデザインにも影響を与えました。
405Mi16は、当時のプジョー車のラインナップの中で唯一のDOHCエンジン搭載車で、このエンジンはパリ・ダカールラリーに参戦したグループBマシンの405T16の血統を受け継ぐエンジンです。
足回りは、リアのトレーリングアーム式のサスペンションに特徴があり、ショックアブソーバーは横に寝かされて配置されています。
これによりトランクルームへの突出がなく、トランクはスクエアで広く大きく使えます。
この辺りは、合理的に良く考えられており、走りと使い勝手が上手く両立されている部分です。
内装は、405Mi16の場合は布内装と革内装が選べますが、インパネやダッシュボードは、これでもかと言うくらい安っぽいプラスチックの塊です。

シートは、タップリと余裕があって座り心地も良く、疲れ知らずの楽チンシートで、後席の居住性もこのクラスではトップレベルでした。
ただ、電動ガラスサンルーフが標準装備で、コレのお陰でヘッドクリアランスは少なく、座高の高い私は髪が常に天井に触れる様な状態でした。

肝心の走りの方ですが、205GTiや309GTiの走りを知っていたので、DOHC16バルブ150馬力と言うスペックに期待し過ぎた部分がありました。
乗ってみると、エッ!?って言うくらい野暮ったい普通の車でした。
これはCGTVでも言われていて、皆さん同様の感想だったようです。
足は、タップリとしたサスストロークで、狙ったラインを的確にトレースする事が出来る足回りです。
高いエンジン回転域を保って、ワインディングを走れば、前述の野暮ったさは無くなり、本来の素性の良さが顔を出します。
排気音も少し回しただけで、その気にさせるくらい良い音を発します。
気持ちよい音と言っても過言ではありません。
205、309は、ボーイズレーサーとかホットハッチと言う言葉が似合いますが、405Mi16の場合は少しアダルトな雰囲気のスポーツセダンと呼ぶのがピッタリの様です。

CG誌の長期テスト車の405Mi16は、最後はBBSホイール+ミシュラン、KONI減衰力調整式ガスダンパーに換装され長期テストの幕をおろしました。
それに倣って、我家の405Mi16もBBSホイールとビルシュタイン・ダンパーを投入。
新車の頃から比べて、やれて来てた部分が劇的に甦ったのを記憶しています。

CGTVの、ワインディングを走る405Mi16は、美しいの一言。
ピニンファリーナのデザインは、19年経過した今見ても色褪せず現代でも十分通用するデザインでした。

番組のタイトルにもあるシトロエンBXは、同じPSAグループでプラットホームとドライブトレインを共有する兄弟車にあたります。

シトロエンBXには、シトロエン伝統のハイドロニューマティックと呼ばれる油圧サスペンションが与えられています。
これはこれで独特の乗り味が特徴の車です。
最大出力が145psとなる違いがありますが、405Mi16と同じDOHC16バルブ・エンジンを搭載したのが、BX GTi16Vです。
BXのエクステリアデザインは、ベルトーネが担当し直線基調の5ドアハッチバックセダンとなります。
番組では、こちらのBXの方が若々しく捉えられていました。

番組の最後には、パーソナルチョイスとして、出演者各人が2台の中から選ぶとすれば?と言う質問がありました。
松任谷氏は、405Mi16を選択し、川野氏と松本氏はBX GTi16Vを選択。
田辺氏は、長期テストで405Mi16が決定しているので、プライベートはBX GTi16Vが良いと欲張りな選択でした。
川野氏と松本氏のBX選択理由としては、405Mi16への期待が大き過ぎたのと、もう少し若々しくBXで走りたいとの事でした。

私も、この頃の205GTi、309GTi、405Mi16にもう一度乗ってみたいと思わせる番組でした。
手に入れるなら、現状では少しお小遣いを貯める程度で買えますが、それ以上に養育費用が掛かりそうです。



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