五十の手習い足払い

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山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

談志の居残り佐平次

2012年11月13日 | 日々のつれづれに
本屋に行って目当てのものがなかった代わりに立川談志家元のCDムック本「居残り佐平次/あくび指南」を買ってきました。

じつはこの「居残り佐平次」という噺、「芝浜」と並んで私の好きな落語なのです。

噺のあらすじは、

佐平次という貧乏長屋の住人が仲間4人と品川の遊郭に繰り出し、散々遊んだ翌朝に仲間を帰したあとも居続けます。
金がないのがバレたあとは自ら布団部屋にこもりますが、お店の忙しいのを手伝ううちに客から「居残りを呼べ」という声がかかるほど人気者になります。
「自分たちのかせぎを奪われて困る」という店の者たちの訴えに困った遊郭の主人からお金と衣服などをもらって堂々と帰る、実は佐平次は「居残り」を職業としていた人間だったという噺。

主人公はあくまでも明るく、お金を取り立てようという店の衆とのやりとりがこの噺の見せ場のひとつでしょう。

このCDは1968年7月の収録とありますから、談志家元(落語協会を脱退した後は自ら立川流を興し“家元”におさまった)がまだ32歳のときの口演です。
マクラを聴いてもとてもそんな若い時分に演じたものだとは思えない口調なのですが、その後の談志家元の破天荒とも言える行動を考えると、確かにまだおとなしい感じがするのは否めません。
ちなみに談志家元はこの翌年、第32回衆議院議員総選挙に無所属で出馬して落選しています。

このムック本が第3集、第1集には「芝浜」が収録されていることを知りました。
これはまた買いに行かないといけないかもしれません。


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