イスラエルソング

イスラエルの歌手、作曲家、作詞家の方々の訪問記。

イスラエル 歌  「シラット ハアサヴィーム」

2010年09月26日 | イスラエルの歌
スィムハー・ラズさん(写真)の自宅を訪ねました。ラビ・ナフマンの研究家で「ミツバー グドラー」「コル ハオラム クロー」などの詩について取材しました。本も何冊か出版されている著名な方です。


ナオミ・シェメルさんが、このスィムハー・ラズさんの著書「ラビ・ナフマン」の本を読んで感動して作曲したのが「シラット ハアサヴィーム」です。


歌詞はラビ・ナフマン・ブラツラブです。いわゆるハスィディックではありませんが、歌そのものの様式はハスィディック風です。ラビ・ナフマンはよく、世界のありとあらゆるものに独自の旋律があり、動物には動物の、人間には人間の、そして雑草には雑草(アサヴィーム)の旋律があると言っていました。


「心がその調べに満たされてエレツイスラエルへと渇仰する時、大いなる光芒がイスラエルより放たれ、上る。そして草の歌より魂の旋律が奏でられる。」と歌詞にありますが、ナオミ・シェメルさんはこの歌を、流浪のユダヤ人の生き様を描いた劇のために手がけました。つまりこの歌は流浪のユダヤの民のための旋律なのです。



以下は頑固な寿司屋さん(アメリカ・ワシントン州在住)が「シラット ハアサヴィーム」の素晴らしい試訳をしてくださいましたので載せさせていただきます。


試訳修正・完成版

汝知るべし、なべての羊飼いという羊飼いらは彼独自の調べを持ち居ることを
汝知るべし、なべての草ぐさといえる草ぐさはそれぞれに特別の歌を持ち居ることを
かつ草ぐさの歌より羊飼いの調べは作られ居ることを

麗しきかな、なんと麗しく美しきかな、彼等の歌を聴き居れるは
美味しきかな、彼等(草ぐさ)の内で祈ることは、かつ喜びもて(畏れ慄きつつ)主に仕えんことは

なお草ぐさの歌によりて心は満ち足り(目覚め)、かつ熱望すかつこの歌によりて心おのずより満ち足りし時(自ら目覚め)、イスラエルの地を熱望するなり

大いなる光は放たれ、彼の上にアレツ(イスラエルの地)の聖は昇る
その時草ぐさの歌より心の調べは造られる

ユダヤ新年

2010年09月11日 | Weblog

ユダヤ新年が過ぎました。
本年度もよろしくお願いいたします。


今年も、新年のメールを、エフィ・ネツェル氏、ハナン・ヨベル氏、ハイム・キルシュ氏、オーリー・ハルパズ夫妻、サラ・ツヴァイクさん、シュリー・ナタンさんなど11名の方からいただきました。ありがとうございます。


私のヘブライ語がウルパン・ベイト(小学校2年)しかないのを知ってか、皆さんやさしい簡単なヘブライ語で送ってくれました。今後は皆さんに気を使わせないためにも、もう少しはヘブライ語を身に着けなければなりません。


また以前は手紙での新年挨拶でしたが、現在はほとんどメールになっています。時代の変わり方の速さに、私も戸惑っています。


今後もよろしく願いいたします。

(写真はエフィ・ネツェル氏)