一帯一路と中国リスク 馬渕睦夫氏『和の国の明日を造る』第80回から

2018-01-20 07:05:20 | 日記
 中国の一帯一路の実態が明らかになってきたようです。以前にも、このプロジェクトの頓挫がいくつか各国でおこっていることについて記事をご紹介しました。今回は馬渕睦夫氏の『和の国の明日を造る』第80回「テーマ:中国リスクにどう対応するか」 から抜粋引用させていただきます。一帯一路と中国リスクについてわかり易く解説しておられます。ありがとうございます。

(引用開始)
馬渕睦夫『和の国の明日を造る』第80回「テーマ:中国リスクにどう対応するか」
https://www.youtube.com/watch?v=GCX7oU2MA8w 
(11分~25分ぐらい)
 昨年、親中派の自民党の二階幹事長一行が中国を訪問し、「一帯一路」への協力に傾くような言動をしている。しかし、最近、一帯一路についてマイナスの記事が紙面に出るようになった。典型的なものとして産経が報じた’スリランカが中国に港を譲渡した’という記事がある。

(ここで引用されている記事を産経ニュースから)
産経ニュース 2018.1.15 http://www.sankei.com/world/news/180115/wor1801150016-n1.html
スリランカの港に中国旗 99年間譲渡「一帯一路」債務重く“借金のカタ”に奪われる

 スリランカ政府は、中国の援助で建設した南部ハンバントタ港を中国国有企業へ引き渡し、現地紙によると今月1日、港湾当局の建物に中国国旗が掲げられているのが確認された。債務の返済に窮したスリランカが“借金のカタ”に海のインフラを奪われた形だ。南アジアで中国と主導権を争うインドは、対抗するように近隣の空港の権益を買い入れる計画を進める。かつての小さな漁村は国同士の思惑がぶつかり合う舞台となっている。
 スリランカ国営企業と中国国有企業は昨年7月、スリランカ側が中国側に港の管理会社の株式の70%を99年間譲渡することで合意した。11億2千万ドル(約1240億円)の取引の合意文書に調印し港は先月、中国側に渡っていた。
 そもそも、港は親中派のラジャパクサ前政権時代に着工されたが、約13億ドルとされる建設費の大半は中国からの融資だ。しかし、最高6・3%にも上る高金利は財政が苦しいスリランカにとって「悪夢」とされ、リースの形で中国に引き渡されることとなった。
 現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国に乗った結果、港を明け渡した格好で、国内でも批判が噴出。昨年末からは職を奪われることに危機感を募らせた港湾労働者がストライキを断続的に起こしており、政府は経済効果を繰り返し強調して批判の沈静化に躍起だ。
 こうした動きに対してインドは、ハンバントタ港から約20キロの距離にあるマッタラ・ラジャパクサ国際空港の権益の購入に関心を示している。空港はラジャパクサ前大統領の肝いりで建設されたが、利用客は1日10人ほどに低迷し、一時はコメの貯蔵庫として利用されるありさまだった。インドにとって空港入手による経済的利益があるとは考えにくく、中国のハンバントタ支配に対する牽制(けんせい)の意味合いが強い。
 インド洋では中国の潜水艦航行が常態化するなど、インドにとって座視できない状況が続く。「このままでは、南アジアで中国の好きなようにされてしまう」(インド紙記者)という危機感があるようだ。
(産経ニュース記事ここまで)

 これこそ、一帯一路の典型的な例と言える。この事実を、日本の二階さんなどの親中派の議員の皆さんに知って頂きたいと思う。こういう一帯一路の戦略に協力することがどういう結果を招くのかということを理解しなければならない。
 今回のスリランカのケースは、港を整備するために資金を中国の国有企業から借りたのだが返済が出来なくなり、負債のかたに港を取られたということである。驚くことにこの融資の利子が最高6.3%にも上るというのである。世界銀行やアジア開発銀行からから借りれば1%前後である。
 ではなぜこれほど利子が高いのに中国から借りるのか、ということである。これは、採算のないプロジェクトであってもスリランカの政治家がやりたいといえばドンと貸してくれるのである。つまり、採算性や将来スリランカにとって役に立つプロジェクトであるかどうかの審査をほとんどせずに貸し付けているのである。一方、世界銀行やアジア開発銀行ではその審査を入念に行って融資を決めている。だから、時間はかかるが将来成果物は問題なく運用される。ところが中国はこのような入念な審査もせずに、やりたがっているところにドンと金を貸し付ける。しかし、残念ながら途上国においては意識が追いついていかない。とにかくインフラの整備をやりたい。この弱みに付け込まれるのである。サ○金みたいなものである。今回も99年間も港を譲渡することになった。いいかえれば、スリランカのこの港が中国の領土になったようなものである。これが、典型的な一帯一路のパターンである。
 今度は、この一帯一路をアフリカで推進しようとしている。これほどの高金利で借りて返せるはずがあろうか。それでなくても、これまで日本がアフリカで行った1%程度の低利でのODAプロジェクトでさえ、アフリカの多くの諸国は返せなくなって、やむを得ず日本が債権を放棄したことがある。ましてや5~6%など返せるはずがない。
 心配なのは、日本が中国にせがまれて、二階さんの圧力もあったのであろうが、安倍首相がアフリカでの一帯一路に協力する趣旨のことを述べておられる。思うに、おそらくうまくいくはずがない。だから、日本がこの一帯一路に協力するのはやめたほうが良いと思う。はっきり言って、これは形を変えた「植民地支配」のようなやり方である。
 ご存知の方も多いと思うが、今、中国の多くの国営企業は借金で困っている。これら国営企業の改革が叫ばれているのだが、そのために民営化したり採算のある事業に特化したりすると、中国経済に対する共産党の支配力が弱まることになり都合が悪い。結局、これらの国営企業は構造改革が出来ない。では、中国はどうするのかということであるが、それは「外国から借金をして、それを別の外国へ貸し付ける」ということをしているのである。中国の国際マーケットでの信用にもよるが、要するに、借金をして利子を上乗せして貸し付けるということをしているのである。こういうやり方だから、国有企業が事実上倒産していてもやっていけるのである。但し、中国が共産党独裁政権だからできるのである。我々はそういう視点から中国の対外経済政策というのを見なくてはいけない。民主主義国家と同じ視点から見ていたのでは、誤ってしまうということである。
 AIIBも同じである。形の上では国際開発機関という形をとっているが、実際は中国共産党の機関に過ぎない。将来は見えている。AIIBは、未だに国際マーケットでは起債ができない。これがうまくいかないから、一帯一路で代替しようとしているのであろう。AIIBは仮にも国際機関であるから、国際マーケットで資金を調達しようとするなら債権(AIIB債)を発行しなければならない。しかし、今、それを買ってくれる人がいない。信用がないからである。なので、AIIBはいつまで経っても動き出さない。これはAIIBが出来た時から、良心的な識者が指摘してきたことである。2年以上経った今でも、活動が出来ていない。開店休業である。
 繰り返しになるが、一帯一路も失敗するであろう。これは、言い方は厳しいかもしれないが、中国による植民地的な海外領土侵略と同じことであると言えよう。体よく借金のかたに外国の領土を奪うというやり方である。
 日本とて、領土を奪われかねないことについて例外ではない。一帯一路というプロジェクトではなくても、中国が借りた金にものを言わせて日本の不動産を買いまくるということは今後も起こりうることである。こういうことは、日本全体として対応しなければならないのだが、日本のメディアは産経を除いて全くそういうことをやらない。むしろ推進しているような感じで、「中国による日本への投資」という言葉でごまかしている。親中派の自民党の重鎮でさえ一帯一路への協力を押して憚らない。
 今年は、中国リスク(チャイナリスク)というものに国民が心して対応していかなければならない。
(引用ここまで)

********************************
トランプ大統領を支持し、応援します。
安倍首相を支持し、応援します。
日米同盟強化、日韓米結束!
私達は、トランプ政権、安倍政権とともに、自主、自立した日本の国づくりを目指すべきと考えます!
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 米中関係が険悪になると二階... | トップ | 首相「タブーに挑み国民守る... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事