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小沢一郎・証言台に立つ直近の心境②

小沢一郎、証言台へ・直近の心境その二

2012年1月16日投稿 

検察のやり方に問題があった(前田元検事)。

 ――別の日の証人尋問には出廷した前田恒彦・元大阪地検特捜部検事は「検察のやり方に問題があった」と言い切っています。

 ◎・前田元検事は、検事たちは、事件が無理筋だとわかっていて,「現場は厭戦ムードだった」と言っていました。検察幹部がメンツにこだわり、意地になってやったんでしょう。まあ僕は相当憎まれているんだな、と思いますね(笑い)。

 僕は政権交代のスケープゴート

 ――小沢さんは政治の師である田中角栄元首相のロッキード事件の裁判をすべて傍聴しましたが、今の自分に置き換えて考えることはありますか。

 ◎・先ほどの「国家権力の乱用」という意味では、ロッキード事件の時は、もうすこし官邸が積極的だったかも知れません。

 僕の場合は当時の麻生太郎首相や、内閣が直接何かをしたとは思わないけれど、漆間 巌(うるま・いわお)官房副長官が記者とのオフレコ懇談で「自民党議員には捜査は及ばないだろう」と発言したことがある。

 少なくとも、時の内閣が、そういう強力な権力の行使,乱用を容認したという雰囲気はありますね。だから僕は政権交代の生け贄(にえ)(スケープゴート)にされたという面があるかもしれません。

 ――・あの事件がなければ、小沢さんが民主党代表のまま総選挙に臨み、首相になっていた可能性は高かったでしょう。今の民主党政権の混乱ぶりを見て「こんなはずじゃなかった」という思いはありませんか。

 ◎・まあね。僕もちょっと、そういう思いを持っています。ただその前に政権交代について言えば、僕に対する強制捜査などがあったにも関わらず、国民の皆さんはよく冷静に見てくれたと思います。

 普通党首があんな風になったら、政権交代は遠のきますよね。それにもかかわらず、2009年8月の総選挙で民主党は圧勝した。

 国民の無意識の中にも、アンシャンレジーム(旧体制)に対して、「おかしいぞ」という思いが有って、ここで変えなくちゃいけないと判断したんだと思います。

 もっとも、実際に政権交代をしてみたら、こんな状態ですからね。僕もちょっと・・・(苦笑)

 ――・国の一大事だというのに民主党は崩壊寸前です。昨年末野田佳彦首相が突き進む消費増税路線などに反発して11人の議員が離党しました。離党議員の多くは小沢さんを支持していますが、彼らから事前に相談があったのですか。

 ◎・もうずっと前から来ていました。

いろんな人が「もう民主党は嫌だ」とね。

 ――どんなアドバイスを?

 ◎・「君らと思いは同じだよ」とは言いました。彼らが言うには、「民主党は国民に嘘をついている。政権交代をしたらやると言っていたことを、すべて忘れてしまっている。それで官僚の言いなりだ。こんなはずじゃなかった。これは本当の民主党政権じゃない」と。

 その認識と気持ちは僕も共有しているけれども、では、今、どうすれば政策を転換できるのか。それを考えないといけない。

 ただ、ワーワーと、外で叫んだって、結果は出せません。政治家はやはり結果を出さなければならない。

 そういうことで、「もう少しみんなで考え、状況をみたらどうだ。やる時は僕も一緒にやるから、今は冷静に」と収めてきたわけです。  続く

 

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