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大谷翔平語録㉞七 大谷翔平の「仕事論」

大谷翔平語録
七・大谷翔平の仕事論

僕は頑張りたいなと思っていることを頑張るだけなので、あまり仕事だという感覚ではない

 プロ野球選手やメジャーリーガーは、球場に来て練習しシーズン中であればほぼ毎日、球場に来て練習し、試合に臨む。それが仕事でもある。

 大谷は投打の両方でそれをこなしている。
大谷自身が「仕事」という言葉を取材時に使うことは多いのだが、かつて何度か仕事をしている感覚ではない、とも発言している。最初は1年目のシーズン最終戦でのことだった、試合後、ある日本人記者からの質問の流れで、こう問われたことがある
「仕事をしているようには見えないのですが・・・・」
大谷は「フフッ」と笑いながら、こう答えた。

失礼ですね(笑)。いや、本当にそんな感じですね。ちっちゃいころから始めてきて、そのままここまで来たという感じなので。本当にその環境を作ってくれた周りのおかげかなと

大谷翔平にとっての「仕事」とは?

 楽しそうに野球をする姿は見る者を魅了する。先入観や常識を覆し、挑戦を続ける生きざまがファンにエネルギーを与える――。

ただ、本人の意識がそこまで肩肘の張ったものではない。
シンプルに野球がうまくなるために努力し、チームの勝利に貢献するにはどうすればいいのか。ひたすらそこに重きを置いているように見える。

 例えば、先頭打者で塁に出ること、得点圏で安打を放つ事、先発投手として長い回を投げること。
いずれも「仕事」と大谷は表現する。
野球選手は夢や勇気を与える職業とも言われるが、大谷には独自の考え方がある。

 エンゼルスの本拠地・アナハイム在住の一人のファンが、二刀流でベストを尽くし、挑戦を続ける大谷のエネルギーに感銘を受けていた。
この話題を振られた大谷は、必ずしも自分自身はファンの気持ちを考えてプレーしているわけではないと明かした。
それは受け取る人の感覚というか、僕は頑張りたいなと思うことを頑張るだけなので、あまり仕事だという感覚ではないですし、ただ、自分が頑張りたいなと思っている分野なので

 淡々としているようにも思えたが、真意は別にあった。
2021年11月、日本記者クラブで会見を行った際、子どもたちへのメッセージを問われてこう答えている。

プレーしている側としてはファンに夢を与えようとか、元気を与えようみたいなものは全く考えていないので。
そう受け取ってもらえたら嬉しいなと思って毎日、頑張ってますし、そう受け取ってくれるのは、その人がそういう感覚を持っているからなので、そういう純粋な感覚があるなら、それはそれで素晴らしい事ですし。
野球をやっている子は特にうまい選手を目標に頑張ると思うので、僕自身がやっぱりそれに値するようなというか、目指されても問題ないような人間として、今後頑張っていきたいなと思ってますし、そうなるように子供たちも応援しています

 言葉で激励することもあるが、それよりも試合に集中し、投打で全力プレーに徹する。
その結果子供たちが憧れ目指すべき選手に成れればいいというスタンス。
それは大谷自身が少年時代にそんな選手たちを目標にしてきたからだろう。

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