だいたいえいが

映画読書、食い道楽記

ノイシュヴァンシュタイン城 ホテルシュロス

2004-07-27 14:59:48 | ハイダウェイ:泊まる
シャンボール城前のホテルで味をしめて、じゃあ次はノイシュヴァンシュタインという安直さで、やっぱり城の見える、一番良く見えるホテルをチョイスしてみました。

その前に、スケジュールの都合上、タクシーでアウトバーンを走りました。アウトバーン、憧れのアウトバーンです。免許もないのに、こんなとこで走れるとは思ってもいませんでした。夢みたいでした。
黄昏れゆく丘陵地帯をのんびり眺めて、ああ、これがロマンチックなのね(莫迦)、と浸っていたところ……
運ちゃん、180キロ出てんじゃん!!
気付きませんでした。でもやっぱり180キロ越えてんです。
これが最高速度制限なしの世界だったのです。新幹線形なしです。車がベンツだったんですけど(ベタすぎ:笑)、そのせいか、ものすごく安定感のある重厚な走りで、飛ばしても落ち着いた感じなんです。
このスピードを出してこそ、外車は真価を発揮できるのかも……
アルファロメオとか、フェラーリとか、首都高で明け方とかに、スピード違反して130キロくらいで「のろのろ」走ってちゃ不遇なのかも……(すぐ近所に、フェラーリ飼ってる家があるんです。どこ走って遊んでるんだろう??じゃなく、一緒に写真を撮りたい:莫迦)

で、満月の下で、白く浮かび上がるようなノイシュバンシュタイン城が近付くにつれ、いやがうえにもふくらむ期待。着くや否や、早速部屋から見てみました。
………小せえ………(遠)
ホテルは山のふもと、城は山の峰の上(無理)。月とあんま大きさ変わんねえよ。
こんなに近付いても、高嶺の花のままなんです(しょぼん~)。

翌日気を取り直して城観光しました。ホテルからバスで山道を登り、更に15分くらいだか歩いて登って、途中裏手から城の全容が見えるという吊り橋へ。
ガスって何にも見えんし(山ですから:笑)
城にいると、城全体は見渡せないしね~~。城のバルコニーからの雄大な眺めもガスってていまいち。それは仕方のないことです。ちなみに城内は、豪華だけどコンパクトでこじんまりした感じ。
帰り道、ふもとのバス停から名残りに振り返ると、一瞬だけ城が、山の上に小さく見えました。

何もかもあけっぴろげな感じのシャンボールと、対極にある城のように思えました。片や王権の絶頂期に、あまたの客と華やかな宴が繰り広げられた、広大な平地の城。片や崩壊寸前の王国で、趣味人の王が自分自身の為に築き、1年と立たぬうちに主の去った城。ジグソーパズルでよく見かける、山を抱き、湖を従えたノイシュヴァンシュタイン城の正面からの全容は、向かいの山の道なき道を登るほかに見る術がありません。誰の為にも、その美しさをあらわにはせず、内面へ内面へと沈んでいった主の孤独な魂のような城なのです。

”松島は笑うがごとく、象潟は恨むがごとし(奥の細道)”
……いえ、二つの城は全然似てないけどさ(名城繋がりってことで:汗)

ええと、ホテルでは夕食は食べてませんが、朝はおやつ用?包装済みラスクもあって、楽しい朝ごはんでした。部屋は手狭。
特筆すべきは、世界に冠たる観光地だけあって、チロルな衣裳のおねえさんが!まんがみたいな金髪碧眼でにこにこしながら、チロルな衣裳で(しつこい)、ふりふりパフスリーブブラウスに、刺繍の入ったふんわりロンスカに、チロリアンテープで(もういいって)、案内してくれるのですよ。それも何人も!!
ロリ服では行ってませんが、本物を前にしてあなた、ジェーンのチロルシリーズとか着こなせてなかったら(いや持ってないけど)、恥ずかしくていられません(その前にロリ服ってのはどうかとかいうツッコミ禁止)。
チロリアンて、本当にかわいい~~。

そういうわけで、城に近いのはここのホテルとか、数件ありますが、眺望よりも眼前のアルプ湖畔の宿に泊まって、白鳥見たりだの(黒鳥しかいなかったけど:笑)、船遊びだのして、リゾートとしても楽しんだ方が断然美味しい気がします(といっても、向かい側なだけなので、ここでも湖では遊べますが)。
Schlosshotel Lisl