零狐乃助のまいぺ~すブログ

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第八話:Omen of the death-死の予兆-

2007年12月11日 23時03分20秒 | 「The guards」
「お前ら、武器はあるのか?」店主が口を挟んできた。
確かに俺には澪しかない、こいつをあんな調子者に使うのは勿体無さ過ぎるしな。
「俺にはこいつしかない、何か武器でも売ってるか?こいつに使うのは勿体無いからな。」
易い挑発だが引っかかれ・・・・喧嘩は心理戦だからな。
「なんや、そげん豪華なんか、それ。
益々楽しみやなぁ。カノンも喜ぶでぇ。・・・・っとあんまり聞かんといてや」
そこらの枯れ木を手に取りながら言う姿を見て、挑発に乗らないタイプだと理解した。
「こいつなんかどうだ?」片手に剣、そして銃が置かれていた。
どちらも使い古した痕があることから中古物だろうと感じたが、この際値段で決めよう。
「How much is this?(幾らだ?)」
「いや、ただで良い。もう二度とそいつを使うことは無いだろうしな。」
こいつは驚いた。この言い方からして店主が使っていたのか。
随分使い古してある。元軍人か何かか?
「Thanks(有難う)」
「代わりといってはなんだがな、ここではしないで貰いたい。
喧嘩に巻き込まれちまったら品物が吹き飛んでしまうからな。」
本来の目的はそれか・・・確かに納得だな。
「いこうか・・・キザ男君」
奴の台詞にフェルウがこっちを向いた。
「あぁ・・行こうか。」フェルウに武器を取ってこさせ真っ直ぐに進んだ。
先にはまっさらな高原が広がっていた。
「さて、行きますか?」高原についた途端だったがこちらも丁度構えていた所・・・良いだろう。
奴をしっかりと見つめる。
しっかりと陰を捉え、僅かな動きも風が俺に伝え・・・・
「ごぁ!!」右足に衝撃が走る。
鉄パイプで殴られることすらあった・・・・はずなのに足の激痛は初めてというほど大きかった。
右足の痛みに集中することすらまま成らず、次の衝撃が走る。
「成程・・・・これがお前の自身に値する力か・・・」
「アハハハハハハ・・・そや、どないしたん?もしかして怯えてないか?」
空を裂く音・・・さっきと同じ。
時を図り大きく足を振り上げ、恐る恐るつま先の方向を見る。
それから何経ったのだろう。右腕に木が刺さっていた。
木屑が傷口に入り込むのが非常に痛み、それを奴が抜こうとするとその度に苦痛の声が漏れる。
抜き終えた奴はこう言い放ち、大きく振りかぶった。
「さ・・・次は脳天にぶち込んでやるで」
死ぬのか・・俺は?


目の前にフェルウが見えた。
そうか・・・・まだ死ねないんだな。
どうすれば良い・・・・分っているさ。
「悪いな・・俺はまだ死ねないんだよ。・・・・俺が死んでフェルウを護るやつが居なくなる訳には・・・・・・行かないんだよ!!!」

to be continued…

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