コロナ禍以来４年ぶりに学生時代の仲間と
新宿のホテルに集まった。
６０年以上前、長野県蓼科のホテルで開かれ
た学校主催３泊４日のセミナーに参加した。
たまたま同じに班になったのがこの仲間だ。
学年、学部、混ぜこぜの縦割りで構成され、
二部で学ぶ社会人の発言などに大人だなぁ
と感じたり、たちまち全員意気投合した。
学生時代は毎月、４０代ころからは毎年
夏と冬の２回日時と会場を一定して欠か
さず集まって旧交を温めてきた。
コロナの間に全員８０代になった。
老化が進んで歩けなくなったり、
認知症や、病気で亡くなるなど３人が
減ってしまって今回の参加は７人。
さびしい。
それでも会えばすぐに、自由で希望に
あふれていたあの頃に戻れる。
いつまでも参加できる健康体でいたい。
夏の初めのころは買い物ついで
に涼を求めて盛んに奥多摩方面
へ足を伸ばしてプチ避暑をして
いたけれど、それもこう暑いと
かえって疲れます。これでは
夏バテになってしまう、今は
おとなしく自宅で体力温存を
はかり猛暑禍の終焉を待つし
かない、とコロナ禍のときの
ようにひたすら息をひそめて
引きこもる毎日です。
やるべきことはあってもやる気
が起きず、それでも伴侶のため
に作らないわけにいかないのが
食事です。
今日の昼食です。
皿にもやしとしし唐を敷き、
上に冷凍のほぐしチキン
サラダと、昨夜残りのスーパー
総菜の肉を乗せてチン。
豆腐には作り置きのうま味噌酢
をかけて。
キュウリの浅漬けは家庭菜園
のもの。火を使わない手抜き
時短料理とは知らずいつも
おいそうにたいらげる夫です。
暑いので今週も奥多摩へ行った。
先週に行ったとき、木々のこもれびが爽やかな駐車場をみつけた。
端のほうにテーブルとイスがあり、ご自由にどうぞ、との板もある。
既に一台先客があった。
急な細い坂道の下に住居らしい屋根の一部が見えた。
高齢の男性が上がって来た。
秋川に釣りにでも来た人かと思って話しかけたらその家のご主人で
駐車場もその方のものとのこと。
良いところにお住まいですね、と言うと、ちょっと休んでいきませ
んか、と言ってくれた。
部屋にどうぞ、と言われたが縁先でお茶とお菓子の接待を受ける。
収穫したばかりのキュウリでそうめん風の一皿も出してくれ、冷た
くておいしくいただいた。
見ず知らずにもかかわらず自然な応対に内心驚きもあったが、
懐かしい気持ちがした。田園に囲まれたわが故郷でも当時村全体が
そんな感じだった。家族構成など細かいことは聞かなかったけれど、
このお宅には古き良き時代が未だに生きている。心に残るひととき
だった。
今日やってきたのはお礼の目的もある。ご主人は庭先で大きな鎌を
たくさん並べて研いでいた。関係するNPOの団体から頼まれたので、
と忙しそうだったのですぐ失礼する。
檜原街道を奥へと車を進める。
都民の森に到着。
長い長い階段を上る。
木工センターへ。
孫たちを連れて賑やかに来ていたころを思い出しながら老夫婦で
キーホルダーを作る。
レストランで休憩。開け放した窓から入る風が最高だった。
体は涼しく心は温かな一日だった。
暑さ続きで昨日はついに熱中症
になった。
午前中、近所の友人宅を訪ね
エアコンのない部屋で二時間
ほど話し込んだ。そのときは
暑さを感じなかったが帰り道で
吸い込む空気がいつもと違う
熱さを感じた。
昼食を食べた途端に吐き気に
襲われた。体を氷で冷やし、
冷房を強くしたら一時間ほどで
回復した。
よほど暑い日以外、我が家も
あまりエアコンは使わない。
つけても各部屋全部を冷房とは
いかず、庭に出ることもある。
外気との温度差が老体に負担に
感じる。勤めていたころ強い
冷房に夏中苦しんだことも忘れ
られない。
また我が家は高台に建っていて
南や北の下から風も吹くので
平地に比べて涼しいこともある。
もっぱら扇風機に頼り打ち水を
したりで暑さをしのぐ日が多い。
しかし高齢者は温度を感じ
にくいといわれる。これを機に
暑さにもっと敏感になり残り
の夏を健康に過ごしたい。
先ほどまで強い風が吹いていた
が急にスコールのような雨が
しばらく続き、止んだと思った
ら大きな虹が空いっぱいに広が
っていた。
