ささやかなJUNKER

手に入れたデジタルアイテムやジャンクPCなどを紹介したいと思います。
しかし最近はジャンクとはご無沙汰です。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

"ささやかなJUNKER"氏、「真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱―」を読む。

2012-08-01 17:28:15 | Novels
ささやかなJUNKER氏は、海道龍一朗の「真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱―」を読了した。
上州の小領主・上泉家に生まれた信綱は、愛洲移香斎ら達人を師に、兵法に天稟をみせる。
だが、一武将としては戦乱に敗れ、武田信玄にもその器量を認められながら、廻国修行の道をこころざす。
宝蔵院の槍、柳生の剣との邂逅は、この男に何をもたらすのか。
兵法の極みを目指す男たちを描く圧巻の歴史時代大巨編。

海道龍一朗のデビュー作である。
デビュー作にしてこの完成度は素晴らしい。
既に56歳となって廻国修行の旅にいる伊勢守が、北畠具教と立ち会うシーンから物語が始まる。
伊勢守の剣技に魅了された北畠具教は大和の宝蔵院胤榮への紹介を約束し、十文字鎌槍の名手胤榮と伊勢守との対決がこの長い小説の大きな軸となっている。
その後、伊勢守の幼少時の修行から、家督を継いで戦国武将として活躍する様子が語られ、同時に宝蔵院胤榮が鎌槍の妙技を取得するまでの経過もまたかなり詳細に綴られている。
クライマックスとなる二人の真剣と真槍による立合いまで、興趣が尽きない見事な構成力である。
そして、伊勢守を取り巻く師匠の松本備前守、愛州移香斎、兄弟子の額賀信義、父の義綱、そして柳生新陰流の創始者柳生宗厳らが非常に魅力的に描かれている。
細部の描写にも力のこもった傑作である。
◎でお薦め。
『小説』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
« "ささやかなJUNKER"氏、32GB... | トップ | "ささやかなJUNKER"氏、ホラ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

Novels」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事