YSPS研究所

2006年3月よりYOSHIO_SEOKAがスタートした保存科学に関する研究所の活動内容紹介(Weekly)

家電の保存科学

2016-03-26 07:41:01 | Weblog
先週の「古酒の保存科学」の結末は、ウィスキー・ブランデー等の有名品で且つ箱入りでないと高額引き取りはしないようだ。
10本中、3本しかトリアイナは引き取らなかった。

さて、今度は「家電の保存科学」である。
昨日の、「なんアラ」ブログで、テレビ・パソコンの家電メーカーであるシャープ・東芝の方向を危惧する記事を記載した。
一部の記事が下記である。
・・・・・
本日は、撤退家電2社の顛末とヒューマノイドロボ"ナオ"について、ユーザーの立場からコメントしたい。

まずは、シャープだが、ホンハイによる買収劇はいまだに決着せず、毎日利用しているテレビの"アクオス"のトラブルには、一ユーザーとしてどんな対応をしてくれるのかが心配である。
もう一つの問題児である東芝は、このパソコン"ダイナブック"のトラブル時の対応が、上記シャープ"アクオス"と同様に懸念される。
そんな中、昨日、郵送で、東芝パソコンのバッテリーのリコール通知が届いた。
調べてみると、このパソコンが、どうやら対象製品で有ることが分かった。
しかし、バッテリーの製品番号が不明確で、本日確認の電話をする予定で有る。
懸念していたトラブルが実に、良い(意味的には悪い?)タイミングで起こったことになる。

日本の家電はどこに向かっていくのか、少なくとも、現使用製品のフォローはしっかりしてもらいたいものである。
<以下略>
・・・・・

ということで、家電メーカーそのもの自体の保存科学がまず大事になる。
因みに、上記バッテリー発火リコールの件は、電話の対応で、このパソコンは対象外となり、ちょつと安心した。
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未開封の古酒の保存科学

2016-03-19 07:35:25 | Weblog
未開封の古酒に関する保存科学を考えてみたい。

日本酒を含めて、世界中で、万という数の酒が製造販売されている。
ウォッカや日本酒と言った透明な蒸留酒か、ウィスキー・ブランデーなどの着色蒸留酒など、蒸留酒の数は多い。

一方、ワインを代表とする、各種果実酒も世界各国で、その個性を発揮したものが製造販売されている。

そんな中、これら酒の製造には、微生物の力を借りて、熟成を重ねることで、その旨味が引き出せるのである。
この熟成の間における保存科学は、マテリアルライフ学会でも、何度か取り上げた。

一方、製造販売された後での、保存科学は、これらの酒がどれだけその鮮度を落とさずに保存できるかがポイントとなる。
やはり、空気との接触に寄る酸化が決定的な要因となる。

従って、蒸留酒類は、比較的長期保存が可能であるが、果実酒は腐敗が進行して、未開封のものでも、沈殿物が発生してきて、その製品価値は無くなってしまう。

今回、四半世紀から半世紀前から保存してきた、未開封の酒の放出を検討している。
何とその数は15本近くに及ぶことが分かって驚いた。

来週、トリアイナの鑑定を受けることになるが、さてどんな結果が出るか、楽しみでもあり、不安も伴う。
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東京ビッグサイトで得られた保存科学の成果

2016-03-12 06:39:12 | Weblog
今週は、火木と二日間、東京ビッグサイトのイベントに参加した。
そこで得られた保存科学に関する成果を述べたい。

その他の詳細は、今週水金の「なんアラ」ブログを参照願いたい。

まず、日経が力を入れていた「街づくり・店づくり」コーナーでは、小型ロボットの展示がメインであったが、保存科学からの観点では、これらのロボットがどれくらいの耐久性を意図して設計されているのかが気になった。
100万円前後の値段がする製品が一般電化製品と同じ数年の耐久性ではちょっと困る。
エディオンが保証している、最低5年は無償とすべきであろう!
又、人間を相手とする限り、どれくらい人に寄り添った設計が・バージョンアップがこれも無償又は低価格で提供されなければあまり意味が無いと思われる。
そんな観点から、ハード・ソフト両面の境界領域をもっと真面目に取り組んでほしいと出典関係者に要望しておいた。
特に、教育問題と介護問題をセットにしたロボットが今後伸びるのではないかと考えている。

ついで、LED照明のブースでは、中国・台湾を含む国内外の有名・無名企業が多数出展していたが、どれも金太郎飴様相を呈していて、それぞれの特徴が見せにくい時代に突入している様に感じた。
一般ユーザーの観点からは、本当に欲しいと飛びつく魅力ある小物が要望される。

最後に、フランチャイズブースに於いて、飛び入りで、介護施設のフランチャイズ提供セミナーに参加したが、こちらも、人間の本当の期待している介護に近づいているのかどうかに疑問を抱かざるを得ない内容であった。

いずれにしても、丸二日間、活気と困窮の狭間にある日本の一端を垣間見ることが出来た。
保存科学からは、単なる耐久性追求たげでなく、人間の生活支援という大きな課題にどのように挑戦していけるかがポイントであると思われ。
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生活支援サポートとともに身内のサポートも

2016-03-05 07:44:27 | Weblog
今週は、2/29の松田町福祉課主催の生活支援サポート講座最終日に出席し、受講済証を受け取るとともに、"松田町お休み処"を見学した。
今後、この場を借りて、小中学生の勉強フォローを提案しているが、実現まで、時間がかかりそうである。

そして、翌日の3/1は、上記他人のサポートの対極にある身内のサポートフォローとなった。

つまり、足柄上病院整形外科に出向き、家内が気にしていた膝の問診に同行したのである。
レントゲン検査を受けたが、幸い問題は無さそうで、様子見という診断を受け、一安心した。

ついでに、私も、整形外科を受診し、左ひざの状態問診とともに、湿布薬を受領してきた。

今週は、人間の保存科学に集中した。
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「YSPS研究所」2016年1~2月まとめ(20160301転記)

2016-03-01 07:11:23 | Weblog
月初めはこの「YSPS研究所」ブログのまとめの日とします。
以下2016年01~02月のまとめ9件
・・・・・・・
20160102>>>日本人のルーツ、DNAと保存科学
昨年末12/27、NHK地デジで放映された、日本人のルーツに関する番組はとても興味を持って観ることが出来た。
特に、人骨から解析されたDNAから、実に詳細な知見が得られることに感心した。
これは、保存科学を扱う私としては、見逃せない知見である。
もう、15年も前の2000年に、国内を騒がせた、1800年前の弥生人の生脳発見のニュースから、いろんなものの保存科学がどんな進展を見せるか注目していたが、今回、もう一回り大きいスケールの8000年前の縄文人に関する情報は、ワクワクさせるものがあった。
上記生脳発見の折も、天然の粘土質による真空パック保存が、現在までの長期保存の原因と推定取れていたが、今回の数十世紀にわたる、佐賀県東名(とうみょう)遺跡からの出土品も、沼地に於ける粘土質の真空パックが長期保存の要因と考えられているのが、とても興味を持てた。
つまり、超長期保存には、環境の要素が欠かせないことが改めて、明確になったということである。
同じく、環境と大いに関係する、土壌のPHであるが、日本の酸性質な環境では、骨を含む各素材の劣化は激しく、なかなか遺物として残ってこない様である。
そんな中、貝殻などと一緒に出土する環境では、その貝殻が酸性環境を中和して、アルカリ性側に移行し、超長期保存に繋がっているという考察も、目から鱗の感がする。
いずれにしても、これらの出土品からの日本人ルーツ推定は、益々面白くなってきそうである。
・・・
20160109>>>梅酒と保存科学
昨年初夏に、我が家の梅から作った梅酒が、この正月大活躍をした。
とても美味しいと、娘二人の家族から賞賛された。
昨日、その梅酒と梅を分離して、新しい容器に移し替えて冷蔵保存することにした。
約2リットルある。
前回の梅酒は約5年間美味しい状態を保っていたが、この梅酒の保存科学を考えてみると、各種アルコール類の仕込みから出来上がるまでの長い歴史が物語られるものである。
そこで、ちょっと観点を変えて、生梅が毒である話をしたい。
生梅を食べて、食あたりする話は昔からあるが、これを梅酒にするとその毒はどこにいってしまうのだろうか?
梅をはじめとして桜にも、この毒、つまりシアン化合物は含まれていることが分かっている。
以前FF時代に、桜の花びら1枚、花粉3粒からシアン成分が検出されることを見極めた経験があるが、この確認実験は、現在はほとんど見かけなくなったアナログネガフィルムの超高感度によることが分かっている。
そんな、シアン成分がどのようにして変化していくのかは、あまり研究されていないと思われる。
毒を薬に変化させていくことは、人類にとって重要なことで、これに保存科学が貢献できれば最高である。
今からでも、遅くないので、挑戦していきたいものである。
・・・
20160116>>>55年ぶりの鎌倉大仏保存・修復調査
今週から55日かけて、55年ぶりに鎌倉大仏が、保存・修復調査に入った。
昨年、当大仏のすぐそばで、コロタイプ研究会があり、その折に、ちらっと聞いていたが、今年に入って早速実施されたことになる。
国宝の保存・修復はいろんな制約があって大変であるが、今後、この調査を経て、どんな保存・修復がなされるのかに大いに関心がある。
機会が有れば、詳細な内容を知りたいと思っているが、こちらも何かと制約があるようで、事は容易に進まない。
・・・
20160123>>>青色・確定申告とYSPS研究所
昨日の「なんアラ」ブログで、青色・確定申告の話題を取り上げたが、この青色・確定申告とYSPS研究所活動とは、どの程度の関係があるかを述べたい。
本日の、「なんアラ」ブログでも同様の話題を取り上げている。
つまり、YSPS研究所としての自営業の中身は、コンサルタント&出版業という職種で税務署に申請したのが、もう10年前のこの時期に当たる。
その折に、税務署職員から、どちらが主ですかと聞かれ、どちらが本業かの選択を迫られた。
しかし、私としては、あくまでも五分五分の割合で事業を続けたい旨を告げて、納得してもらった。
ということで、半分のウェィトである、コンサルタント業の部分は、保存科学というちょっと事業になかなかなりにくい、一般企業のコンサルタント、大学他での講義謝礼、塾や家庭教師謝礼、その他の収入が、青色・確定申告に繋がっていて、支出は、保存科学に関するアナログ情報収集のための新聞・書物購入、TVやネットによるデジタルデータ入手のための経費が主である。
更に、いろんな職種の人と、直接お会いして、会談をすることも重要な情報収集手段であることは間違いない。
昨年度も、その部分に多くの時間と経費を割いている。
実際、このコンサルタント業務の収支もまったくの赤字で、今後に対する不安も大きいが、キーワードである保存科学に対する広い意味での活動は続けたいと思っているので、YSPS研究所サポーターの皆さんの、ご支援を引き続きお願いしたいと考えている。
まずは、サポーターの皆さんに対しての感謝からスタートしたい。
・・・
20160130>>>今週のイベント・環境と保存科学
今週のイベント・環境と保存科学について述べる。
イベントとしては、水曜日の1/27に東京で開催されたカフェデサイエンスの中で、ゲノム解析が健康に与える影響についてである。
まだまだ、分からない部分が圧倒的に多いが、参加者の皆さんの中には、このゲノム解析に、病気回避の点から自分の健康に希望を抱いている方が散見される。
ただ、長期的な視野から見て、自分の健康は、本人の意思に寄ってのみ、選択・判断されると考えている。
次の、環境は、何といっても、本日の雪予測の天候が、相変わらず微妙な点である。
地球規模での北半球の暖冬は大きく見て、正しいらしいが、ここに来ての急な寒気団の南下は身に応える。
と言っても、長期的視野からは、これも大きな問題では無いのだろう!
北極地域の寒気の溜め込みと吹き出しのタイミングが、まだまだ予測不能の様である。
気象衛星も、この辺に重点を置いた調査が求められる。
・・・
20160206>>>今週のトピックス
今週は、保存科学に直接関係のあることは無かったが、2/1に青色・確定申告が無事終了したことが、YSPS研究所としても大きな成果であった。
そして、同日、松田町役場で開催された、地域支援サポート勉強会に参加した。
これは、今月に4回集中して開催されるもので、参加者は男女10名であった。
出来ることから、出来る範囲で、無理をせずという触れ込みでスタートしているので、こちらも気軽に参加している。
何でもチャレンジすることに喜びを感じている私に取って、もってこいの題材である。
さて、今月末には、どんな成果として跳ね返ってくるであろうか?
今から楽しみである。
・・・
20160213>>>武田シンポ「人間が超えられるか!」
丁度、一週間前に東大敷地内にある、武田先端知財団主催のシンポ「人間が超えられるか!」に参加したので、保存科学の立場から内容紹介をしたい。
最初の講演はSpiber社の「"QMONOS"実用化への挑戦」で、蜘蛛の巣の材料を研究して、「構造タンパク質素材」という新規カテゴリーを創造し、人工クモ糸製品をはじめとして、次世代の基幹素材を目指している話で、保存科学としては、限られた素材を天然のものにルーツを求めていることに大変興味がもてた。
二つ目の講演は、東京工業大応用セラミックス研究所の「人間は材料を創り続けてきた」で、鉄系超伝導体、IGZO、エレクトロライトの開発話とその素晴らしい性能紹介。限られた地球上での元素戦略を元にした考え方、ハーバー・ボッシュ法以来の、常圧・常温でのアンモニア合成と豊かな発想のもとに、日本・地球における立場を踏まえた話は興味津々で有った。
最後の古上は、東大工学系研究科の「人工知能が拓く日本の未来」で、ディープラーニングを取り巻く人工知能の現状と将来予測を述べたもので、先日のダボス会議で取り上げられた、内容とリンクしていて、深く考えさせられた内容となっていた。
パネルディスカッションは、ちょつと物足りなかったが、天然・人工との共存は、人間とロボットとの共存に繋がる、保存科学の立場からも面白いシンポジウムであった。
・・・
20160220>>>今週も保存科学イベントに4つも参加
今週も、保存科学関連イベントに4つも参加した。
まずは、2/14(日)は、松田町主催の元開成町長の露木さんの講演会で、タイトルは松田町の将来を語るものであったが、内容は、開成町の成功事例を元に、神奈川県、日本全体の少子高齢化に対する提言であると認識した。
この講演は、地球規模での将来も視野に入れたとても役立つ内容であった。
後は、総論賛成各論反対に陥らないように、各自が自覚してことにあたることだと考えている。
翌2/15(月)の産総研イベント"日本を元気にする"シリーズは、産学民のタイアップがいかに大切であるか、こちらも小さな企業・小さな政策で終わらずに、地方自治体・国全体・東アジア/東南アジアに視野を拡大して話を展開する必要があると実感した。
2/17(水)の統計調査員研修も、そういう意味では、地元の問題をしっかりと固めたうえで、考え方を広めていくべきであることを認識したイベントであった。
私のモットーである"Passion on Steadiness"が保存科学の基本とリンクして、今後も展開していきたいと思っている。
最後に、一昨日の2/18(木)の保存科学コンサルは、予想以上の成果があった。
こちらも、最後は人としてのコミュニケーションが決め手となることを確認した。
・・・
20160227>>>今週の保存科学イベントは生活支援サポート講座
今週の保存科学に関するイベントは生活支援サポート講座に参加したことである。
この講座は、松田町福祉課が主催して、今回で3回目、そして来週の月曜日で最終回となる。
要は、自分の身の回りの支援活動で、自分なら出来ること、自分しかできないことをリストアップして、参加者7名と講師とが模造紙とメモ用紙を使ってまとめ上げる作業なのである。
決行、本音が出て、楽しく時間を過ごせた。
この類の活動は、人間そのものの保存科学を考える点では、重要なことである。
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