YSPS研究所

2006年3月よりYOSHIO_SEOKAがスタートした保存科学に関する研究所の活動内容紹介(Weekly)

YSPS研究所本格稼動14>>「なんアラ」鳴門講演会とYSPS研究所

2006-11-25 06:30:09 | Weblog
YSPS研究所のタスク5項目の内の重要な位置を占めている「なんアラ」出版活動。

一昨日の11/23無事、鳴門市民会館で通巻5号の出版記念講演会を終了した。

参加者は14名で、家族的な雰囲気で4時間半はあっという間に過ぎてしまった。
途中の懇親会ではバックナンバーを含めた「なんアラ」出版本を9冊、ハガキサイズイラストプリントセットを3冊、シールプリントセットを2冊購入願い、YSPS研究所としての資金面でも御協力いただいた。
この場を借りてお礼を申し上げたい。

又これから半年後となる「なんアラ」通巻6号の出版(2007/4/末)、仙台講演会(2007/5/27)に注力を注ぐことになる。
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税理士TMさんに哀悼及び新税理士要請

2006-11-18 06:51:47 | Weblog
YSPS研究所の経理の相談をさせて頂いていたTMさんが11/7に突然逝去された。
ここに謹んで哀悼の意を表すると共に御冥福を心からお祈りいたします。

TMさんは小田原税務署からの要請を受けて小田原税理士協会より派遣戴いたのが6/28のことだったからそれから僅か4ヶ月余りで亡くなられたことになる。
先日10/20に2回目の記帳指導を戴いただけに今でも信じられない気持ちである。無理をされてお越しいただいたのではとちょっと悔やまれる。

小田原税務署からは新しい税理士を派遣してくれるように税理士協会に依頼したとの電話連絡が有ったが、このような突然の状況なので引継ぎも全く出来ていないのが現状である。

今までの状況説明を行いたいので、早期に新税理士を派遣いただきたい旨要請をしておいた。
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YSPS研究所本格稼動13>>来年度年賀状購入

2006-11-11 08:14:04 | Weblog
来年度の年賀状が11/1から発売開始され、事前に650枚を予約しておいた。
昨日それを郵便局に取りに行った。

従来は400枚だったので、今回のYSPS研究所としての250枚増加分を入れての数となる。

果たしてこの増加分250枚、YSPS研究所としての収入増加に繋がるかどうかは不透明だが、将来を見越しての投資額12500円也!
YSPS研究所名で領収書を発行してもらった。

これから半月ほどかけて従来の400名の住所名登録に加えて、新たに250名分をソフトに登録する作業が始まる。
これも結構大変な作業である。

丁度時期を同じくして、外の天候は雷雨でこの寒冷前線通過を境に山では雪が降り始めそうだ。
今年も後ひと月半、健康に留意して頑張ろう!

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YSPS研究所本格稼動12>>画保セミナーでの活動

2006-11-04 06:43:14 | Weblog
11/2に恵比寿の東京都写真美術館で日本写真学会・画像保存研究会主催のH18年度「画像保存セミナー」が開催された。
一時期開催場所が東京工芸大中野キャンパスに移動した時もあったが是非この場所で定着して欲しいものである。
YSPS研究所活動の一環としての参加であるのでそれに関連する内容をピックアップして述べてみたい。

最初のジョージイーストマンハウス国際写真博物館マーク・オスターマン氏の話は写真の保存修復に関する歴史的技法の研究と実践の具体的解説でこの分野の人に取っては大変有意義な内容となったであろう。

次の3件(東大史料編纂所谷昭佳氏、歴博勝田徹氏、奈文研井上直夫氏)の画像保存ケーススタディはアナログ・デジタル保存の併用社会での苦悩が滲み出ていた。特にこの3年間での激変における戸惑いが肌で感じられた。

福井県文化財調査センター本田達也氏、堀内カラー川瀬敏雄氏の福井豪雨での被災写真原板救済は生々しく天災に対する人間の無力さが伝わってきた。

国会図書館木目沢司氏、NHK小納谷雅明氏のデジタル画像保存の話はデジタル活用・アナログ保存を強く印象付けるものであった。

全体でYSPS研究所のタスクを意識した立場からの質問を2件行ったが、特に今後大規模レベルのみならず個人・小規模博物館/美術館におけるデジタル画像保存・活用は益々重要なポイントとなるのでこの画保研究会・セミナーを通してその方向のリーダーシップを取れる内容を持続できることを期待したい。

休憩時間・昼食・懇親会を通してYSPS研究所活動の現状を理解いただけるよう20人を超える多くの方々と話し合えたことは大いなる成果となった。
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「YSPS研究所」2006010まとめ(20061101転記)

2006-11-01 09:05:18 | Weblog
月初めはこの「YSPS研究所」ブログの前月まとめの日とします。
以下2006年10月のまとめ4件
・・・・・・・・・・・・・
20061007>>>学会誌掲載「私の写真史」に対する返信メール
7/8及び7/15の「YSPS研究所」ブログで写真学会誌8月号掲載の「私の写真史」のさわりを紹介した。
先日よりそのPDF原稿を親しい人にメール送付して御意見を戴いている。
本日のブログはその中から何件か取り上げて「YSPS研究所」が今後タスクとしてやっていかなければならない項目の参考としたい。
掲載内容は特に御本人の了解を取っている訳ではないが、問題となるような内容は割愛し、支障の無い範囲で部分掲載しているので御了承願いたい。
<20060916SSさん>
今、アナログ画像の保存を重視しなければならない現実は、これまでの重要な資料
の保護には欠かせない問題であり、私の職場でも日々頭を悩ましていますので、YSさんの主張は大変によく理解できます。YSさんには、画像保存の専門家としてこれからもご指導願うことになろうかと思います。
<20060917RKさん>
アナログ保存は、果てもみえない、みんなに共通の大きな問題であると感じております。先日は、アメリカでアナログ保存の極致とも言える古代の地層をみてきました。本当の駆け足で、遠くから、その威容を感じただけですが。
<20060918HIさん>
従来掲載の「私の写真史」は、毎回目を通していますが、私なりの基準で、「個人の写真キャリアを自分用に記録した自分史」と、「個人の写真キャリアの中で読者の参考になる経験を綴った記録史」という2つのカテゴリに分けており、前者は多分に著者の自己満足であってあまり役に立たないので、読み流し、後者をよく読みました。そのような背景の持ち主の私にとって、貴殿の「写真史」は、後者の部類であり、したがって精読しました。私の印象に残ったのは、自己をよく見つめてひたすらに粘り強く、自己実現に努めてきた姿勢、そしてそのためにはわずかな手がかりもつかんでみるがめつさでした。程度の差はあるが、私の生き方とオーバーラップさせながら、共感的に読みました。
<20060918ATさん>
写真学会誌の記事は、学会誌で興味深く読ませていただきました。漠然と抱かせていただいたYSさんというイメージが、それ程ずれていないことが分かりました。 失礼ながら私には「YSさん=快速列車」というイメージがありました。ポイントとなる駅に止まりながらもできる限り早く目的地を目指す、というイメージです。学会誌の記事を読んで、やはりそうだったか、と感じました。それにしても画像保存に30年、というのはお疲れ様でした。と同時に、それだけ打ち込める対象を持てた、というのは会社のしがらみに惑わされている当方にとって、うらやましい限りです。私個人としては、画像保存に関する興味はつきませんし、写真文化を守って行く義務があると考えています。何とか個人として続けられることは続けて行きたいと考えております。YSPS研究所でお手伝いできることがありましたら、お声をかけて下さい。
<20060920ACさん>
NHKをはじめとする放送業界は、今、デジタル化に向けまっしぐらです。(好むと好まざるとに関わらず、国策ですので従うしかありません)そうした中で、YSさんの「なぜ、今アナログ保存なのか?」という問いかけは、逆に新鮮に感じます。デジタルとアナログのそれぞれのよさを活かして、適材適所に活用していけば良いのに、今の風潮はすべて「デジタル命」のような感じですね。
<20060921KHさん>
写真分野と出版分野の共通点のご指摘に共感いたしました。アナログとデジタルの棲み分けの問題は、最近デジタル化やデータベース化などを担当している身としてよく考えさせられる場に直面しております。やはり歴史研究者の中には、まだまだデジタル化とアナログとの棲み分けを理解されていない方も多い印象があります。私は歴史研究の立場で、今後この棲み分けを考えて、実践していくことが必要だと自己認識しております。
<20060924YMさん>
YSさんの定年を見通したテストを話を見て、あのころ出していた十数年先まである(30年だったような気がしますが)実験伝票を思い出しました。はんぱじゃないなとは当時思っていましたが、こうやって蓄積されてきた事実を思い返せば、この仕事は好きで執念深くないとできないなと、感嘆する次第です。事実は最強の武器であると同時に、何があっても妥協せずに相手を説得し続けてきた、あのころのYSさんの姿勢が思い出され、生きていく中で何が大事かと言う仕事を越えたものを感じさせてくれ、いい人に巡り会えたなと思っています。定年後はこうしたいと言うことも当時から聞いていましたが、そのような姿勢も大いに勉強させてもらいたいです。ともあれますます元気でご活躍の様子、何よりです。自分のことようでうれしい限りです。
・・・
20061014>>>「YSPS研究所」としての「京都講演会」成果
10/11-12の1泊2日で京都に出かけていた。
その中で「YSPS研究所」としての成果を述べたい。
10/11
京都市内で「コロタイプ印刷」の製造販売を一手に引き受けている日本で唯一の企業である「便利堂」のOYさんと約1時間対話を試みた。
毎年2回「コロタイプ技術の保存と印刷文化を考える会」を開催されていて、今度の11/24に東京文化財研究所で6回目の研究会を開催予定とのことであった。
OYさんとは写真学会・マテリアルライフ学会・文化財関連全てに絡むお付き合いを続けている。更には「なんアラ」出版にも参画いただいている。
今回の1時間では「YSPS研究所」のコンサルタント業務としての提携の可能性打診が主目的であったがそれに関連する進展は無かった。
むしろ「コロタイプ技術研究会」の今後の向う方向をもう少し保存技術を科学的に解明するアプローチに力を注ぐべきとの意見を述べて今回は終了した。
続く京都工芸繊維大ベンチャーラボでの「複合材料長期耐久性評価研究センター講演会」(副題は耐久性を機械の観点から、化学の観点から考える)で、私が「文化財保存を意識した長期写真耐久性評価」のタイトルで1時間講演を行った。
私の講演の前に同大学名誉教授のMIさんが「プラスチックスの長期耐久性評価法の一考察」のタイトルで話され、参加者約40名の質疑応答も熱が入っていた。
私の講演はちょっと場違いの感もしたが、続いて行われた懇親会も含めると広い意味での耐久性に多くの方が関心を持たれていることが良く理解できた。
特に1800年前の生脳発見から現在の保存方法、超耐久性保存方法、文化財保存の現状、保存性とベンチャービジネスとの関連など多くの意見交換が出来て「YSPS研究所」としても大きな成果が有った半日であった。
この講演会を主催され、今年4月に同大学の教授として着任されたYFさんは同大学の「教育研究プロジェクトセンター」の中の10個のセンターの一つをセンター長として持たれていて、翌日のYFさんとの会話の中でYFさんから私の特任教授としての可能性打診を戴き今後の「YSPS研究所」としてのステイタス高揚に大いに役立つと期待している。
10/12
翌日は先程述べた今後のYFさんとのお付き合いの具体的進め方の話をしてYF教授室を後にした。
もう一件京都市伏見区にある高校時代の同窓生KOさんを尋ねた。
KOさんは営業肌一筋に勤めてこられ現在30を越えるテナント全体を管轄している営業総務取締役の任に就かれていて、忙しい日々を送っておられる。
今回はどちらかと言うと学会とは一線を画した商売として「YSPS研究所」活動に役立てる話しが貰えるのではとの気持ちから対話をしたが、短い時間ではあったが「なんアラ」出版事業のスポンサーの可能性も含めて今後の展開が期待できる予感が持てた。
以上実り多い2日間であった。
・・・
20061021>>>YSPS研究所本格稼動10>>税理士による個別指導2
7/2の「YSPS研究所」ブログで最初にお願いした税理士HMさんとの「個人事業における記帳指導」の成果を述べた。
そしてその2回目の個別指導に関してHMさんの体調回復を待って次回開催することを9/30のブログで述べた。
その2回目の個別指導が昨日ようやく実現した。
まだHMさんの体調回復は万全でなく大変申し訳なかったが、9/30ブログで記載した次の項目に関しては充分理解できる範囲での成果が昨日の話し合いで出来たと思っている。
1.まず投資金の扱いに関しては当方の考えどおり、事業主借の形の事業資産として記帳することで合意した。
2.次に在庫管理の棚卸しの仕方は実際は年末になるが、「なんアラ」本の在庫、ハガキプリントセットの在庫、シールプリントセットの在庫数及びその原価計算の方法を明確にすることで理解した。
3.次に個人書店及びセブンイレブンにおける委託販売の対応については実際にお金が動いた時点での金額で売り上げ計上することで合意できた。
4.更に謹呈本の扱いは金銭が動かないので、在庫管理の棚卸し段階で帳尻を明確にすることで実施する予定である。
5.最後にスポンサー前払いの扱いはその時点で金銭が動いているので売り上げ計上することにした。
以上が事前に予定していた質問事項であったが、昨日その場で疑問になったことを含めて追加は以下となった。
6.事業主報酬の考え方はちょっと会社方式に対してまだ理解出来ないでペンディングとなった。
7.不明になっている在庫についてはその処理は理解できた。
8.個人事業としてのバランスシートとYS個人としての確定申告の違いについてはまだ実感が無いので次回(来年1月中旬)に具体的に話し合うことで合意した。
9.予定通り次回と次々回(2/中旬)で確定申告に向って最終調整をお願いすることで個別指導を終えるつもりである。
以上今回もHMさんのお陰でかなり納得しながら記帳が進めていける自信がついた。
・・・
20061028>>>YSPS研究所本格稼動11>>大阪・奈良出張と「YSPS研究所」
10/25-27の2泊3日で大阪・奈良に出張して、いろんな活動を行ってきたが、その中で「YSPS研究所」としての部分を取り出して記述したい。
10/25
エル大阪で行われた色材協会関西支部主催の色材講演会「微粒子技術の最前線」で、5件中3番目に「写真プリント系微粒子材料の文化財的長期安定性評価方法」のタイトルで講演した。
聴衆は約30名で、他の4件とは若干異質な内容であったが微粒子の安定性とひの特徴が絡む特異性と言う共通点で議論がかみ合ったと考えている。
YSPS研究所としての宣伝効果は充分得られた。
同時に明治大宮腰教授の「ナノ漆」は文化財保存の観点から非常に興味の持てる内容であった。
10/26
この日は高校同窓生MSさんと橿原神宮でYSPS研究所のタスクと将来の方向について話し、「なんアラ」通巻5号を謹呈して今後の出版活動に対して協力を要請した。
10/27
大学の同窓生KYさん夫妻と35年ぶりに会って友好を暖めると共に上記と同様に、、「なんアラ」通巻5号を謹呈して今後の協力を要請した。
続いて奈良市写真美術館のKSさんと会い、現在実施されている「相田みつを・入江泰吉:書と写真の世界」を鑑賞した後YSPS研究所のタスクである地球規模での文化財保存について議論した。
この相田・入江のコラボは「なんアラ」にも非常に近い位置づけでとても議論にも熱が入った。
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「YSPS研究所」200608&9まとめ(20061101転記)

2006-11-01 09:03:47 | Weblog
月初めはこの「YSPS研究所」ブログの前月まとめの日とします。
以下2006年8&9月のまとめ9件
・・・・・・・・・・・・・
20060805>>>YSPS研究所本格稼動1>>建屋の地固め
先週のブログで、下記表明をした。
週末ごとにリニューアルしてきたこのブログの副題「YSPS研究所始動」も今回で20回目を迎えたので始動の文字は今回のブログで終了とし、次回からは本格稼動と改名して新たにスタートする予定である。
では早速と内容に入るつもりで有ったが、この一週間はYSPS研究所の建屋の地固めに時間を費やしたのでその話をまず最初にすることにした。
これはひと月前に遡る。
ここ数日の猛暑とはうって変わって梅雨空が続く日々であった。
玄関の扉を開けた家内が「噴水だ!」と叫んでいる。
行ってみると確かに上水道のメーター付近から水が噴出しているのだ。
猛暑の今なら見ただけで涼しげな感慨にふけられたが、その時は大雨の中だったので最初は鉄砲水と勘違いしたくらいだ。
市役所の水道課に電話したら半時間後には駆けつけてくれた。
原因は水道本管と家屋水道メーターとを繋ぐわずか数メートルの鉄管(約35年前に敷設された直径15mm程度の)が腐食して徐々に漏水しこの大雨で一度に噴出したらしい。
その日は応急措置で屋内給水には何ら支障は無かったが、水道メーターの前での漏水のため上水道管理(この地区は管理が上水道は秦野、下水道は松田に分かれている。)の秦野市役所のお役所仕事としては珍しく早急に本管接続変更工事をしたいとの要請が数日前に水道業者をつれてやってこられその翌日から大掛かりな工事が始まった。
自宅前の6メートル道路を通行止めとして、丸2日を要して昨日ようやく繋ぎ替えが終了した。
作業としてはまず6メートル道路のどの位置に本管が有るのかが不明でコンクリートを切削・掘り進みほぼ中央で地下1.5メートルで上水道本管を発見。同時に下水道・雨水・温泉(今は使用されていないが昔はこの配管がされているユニークな団地であった)・ガス配管の全ての位置が判明した。
まず本管から新規な接続配管を自宅前まで埋設する作業で1日。そして漏水している旧接続配管の本管元を再度掘削探し当てそれを元で止水する作業に1日。
昨日やっと終了し、現在は無事新規接続配管を経由した水が勢い良くYSPS研究所兼我家を流れているが、まだ最後の修復作業(玄関前の階段)が残っていて今朝の9時から始まる予定である。
これでやっとYSPS研究所の事実上の地固めが完了したことになる。
YSPS研究所のタスクの一つに地球規模の保存科学があるが、最初に地面の下に問題が隠れていたとはちょっと皮肉なスタートとなった。
いずれにしても文化財とは到底考えられないが、人間が生活していくうえで避けて通れないマテリアルの耐久性評価に関係する「保存科学」そのものであると考えている。
いずれYSPS研究所としても取り上げたいテーマの一つでもある。
最後に1枚大掛かりな作業風景を掲載してこの話を終了としたい。
・・・
20060812>>>YSPS研究所本格稼動2>>日経新聞からの活動ヒント
昨日の「なんでもアラカルト」ブログで一部取り上げたが、本来はこの「YSPS研究所」ブログの内容であるのでこちらで本格的に取り上げたい。
2006年8月10日日経夕刊の「記者手帳」と言うコラムで、森山真弓衆議員が日本の近現代を捉えた写真の保存活動に力を注いでおられるとの内容を見つけた。
これはYSPS研究所のタスク下記4&5に関連する内容である。
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
つまり森山氏の「日本写真保存センター(仮称)」を設立してテーマ・写真家毎に資料を整理し希望者に有料で貸し出すという構想に共感を持った訳である。
又森山氏はデジタルカメラ時代に敢えてフィルムカメラを使い撮影の緊張感の必要性を強調すると共にその撮影されたネガフィルムには歴史の記録と言う文化的な値打ちが有るとされている。
流石元文部大臣の言葉だけに重みがある。
このくだりにも大変共感できるものがあり、是非お会いして「YSPS研究所」が抱いている構想も入れた対談が実現できればと考えている。
具体的には首相官邸写真室のTKさんを通してのアプローチを考えているが、果たしてスムーズにことが運ぶだろうか?
まずは当たって砕けろ精神で行ってみよう!
この様な対談はあくまでも対等であることが必要で、こちらのお土産は過去に写真学会などで強調してきた数編の論文記事である。
後はいつ実行するかであるが、国会もいろいろあってタイミングを見つけにくいがまずはTKさんと電話で話してみよう!
・・・
20060819>>>YSPS研究所本格稼動3>>日経新聞からの活動ヒント2
先週自民党森山真弓衆議員の写真の保存活動に力を入れ、「日本写真保存センター(仮称)」設立構想を持っておられるとの日経記事を紹介したが、昨日のやはり日経夕刊に今度は「SPレコードの音楽や演説」をデジタル化して遺す民間活動の財政支援を政府・与党が考えているとの記事が掲載された。
僅か一週間の間に同類の内容の記事が日経に立て続けに掲載されるのも偶然では無いと理解できる。
つまりこのなんでもありの時代に人間は何を遺し、何を実行すべきなのかを真剣に考えていこうとする兆候であると理解したい。
上記二つの活動は決してYSPS研究所の活動と切り離せない、むしろ協調して進めて行きたい内容である。
規模の違いは承知の上で、YSPS研究所しか出来ないユニークさをたもちながら受け入れられるところは受け入れ、利用できるところは利用していきたいと願っている。
具体的に何をするかは先週述べた直接担当者との人としての会話が最も手っ取り早いと思っているが、この政局の変化の大きい波の中でタイミングが難しく少し考えをまとめてアプローチしたいと思っている。
・・・
20060826>>>YSPS研究所本格稼動4>>最近の読書からの示唆
先週・先先週と日経新聞から「YSPS研究所」活動に対するヒントを得たことを述べたが、今週は最近の読書からの活動ヒントを述べてみたい。
最近並行して3つの本を読んでいる。
河出書房新社・歴史の謎を探る会編「世界の三大宗教」
岩波書店・土屋賢二著「ツチヤ教授の哲学講義」
筑摩書房・野崎昭弘著「不完全性定理」
いずれもまだ読書は完了していない。
何か共通点が有るのかと言うと特に購入時は関連性は無かったように思う。
そしていずれもまだ読書中と言うほど難解でもページ数が多いわけでも無い。
ここ数日読んでいて感じるのは本の中で共通してプラトン・アリストテレス・デカルトと言った哲学者の名前が出てくることである。
「・・・哲学講義」や「・・・宗教」は題名から容易に想像できるが、「不完全性定理」からもほぼ読書中の同じ時期に同じ名前が登場したのにはちょっと驚いた。
しかしよく考えてみると哲学・宗教・数学は大きなくくりから考えるとジャンルは同じであって不思議ではない。
これらの読書からYSPS研究所のタスクの5番目に掲げている
保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
に大いに得る所があり、上記読書はYSPS研究所としての活動には大変参考になるし、この様な情報の収集とそれからの具体的活動への展開を進めて行くことを継続していきたい。
・・・
20060902>>>YSPS研究所本格稼動5>>読書の秋>五感の定義
YSPS研究所とはいったい何をする所なのか、そのタスクに関しては何度か過去のブログで紹介しているが、その5番目に
「保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。」が存在する。
9月に入り一度に秋が来た感がするが、秋といえば読書が一番に想像される。
YSPS研究所に関連する書物をここ数年何十冊と読んできたが、含蓄がある本の一つが本日紹介する一冊「感性の起源」である。
この本は2004年11月25日に中央公論新書から出版されたもので、著者は都甲潔さんである。
YSPS研究所が掲げる上記タスクの議論を8/30に偶然ではあるが我が町松田で約5時間に渡り元FFの先輩TSさんとイタリアンレストランで行ったことが切っ掛けである。
話題が「五感の定義」に至ったとき、約2年前に読んだ上記「感性の起源」を思い出しその話にのめり込んで行った。
五感の内、視覚・聴覚は最も我々人間が重視して発達させてきた感覚であるが、他の3つ触覚・嗅覚・味覚は果たして対等に考えられる位分かっているのであろうか?
この本の中で、最初の部分に「アメーバーの様な単細胞生物も感性を持つ」と言うショッキングなタイトルのくだりがある。
中身は我々人間とは逆に単細胞生物は視覚は無いが、味覚・嗅覚を発達させてエサに対して「近づく」、「逃げる」と言う行動だけでなく、「好き」「嫌い」「おいしい」と思う(であろう)感性が存在するというのである。
この様な話から何と2-3時間は議論が続いた。
最後の結論は出なかったが視覚・聴覚だけでなく、触覚・嗅覚・味覚も入れた五感を同時に感じられるイベントが出来ると楽しいなあと話しながら、実際に今行っている対談がそれに相当すると分かって笑ってしまった。
更には五感以外の感覚についてももっと感性を磨いて感じられれば良いなあと話し合いながら人間の業の深さに呆れてしまった。
本日は閑話でした。
・・・
20060909>>>YSPS研究所本格稼動6>>第二東名とYSPS研究所
YSPS研究所のタスクの中に
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
があるが、高速道路開発と「保存科学」とは切っても切れない関係にあると考えている。
なぜなら道路の新設時には必ず文化財発掘が絡んでくるし、以前にも話したかも知れないが鳥取県の青谷上寺地遺跡も山陰高速自動車道開発時に発見されたもので、この開発が無かったら1800年前の生の脳の発見は無かったことになる。
と言ったわけで、以前から第二東名には一般的に言う環境問題も含めて大変関心があり、約10年前に実施された環境アセスメント説明会にも積極的に参加してきた。その後神奈川県側での説明会はピタッと無くなったので静岡県側で既に進んでいる第二東名の神奈川県側建設は凍結されたものと思っていた。
突然先週の土曜日(9/2)に我が町松田で第二東名事業概要説明会が開かれたので何はさておきそれに参画して来たのでその様子と私見を述べたい。
内容は日本道路公団の民営化に伴い、この第二東名は中日本高速道路(NEXCO)が担当して開発を進め、静岡県側は6年後のH24年に完成、最後となる神奈川県側の西部地区はそれから更に8年遅れてH32年に完成する予定との概要説明があった。
約10年前の環境アセスから説明会が途絶えた理由を質問したが明確な回答は得られなかった。又環境アセスデータ(通常は有効期間が5年らしい)の有効性も議論されたが第二東名としては建設が継続されているので、神奈川県側のデータも13年前になるが有効であるとの見解であった。
大きなくくりからするとこの第二東名の必要性は賛否両論があり、必要悪と言ったところで痛み分けの感がある。
東海地震等の非常時に有効との方向に持っていかれるとちょっと違和感があるが流れとしては仕方が無いことかも知れない。
それよりは「保存科学」としての遺物発掘が気になるが、神奈川県側は80%近くがトンネルでその場合の遺物発見はどのように扱われるのかちょっと不安が残る。
いずれにしても少し勉強をする必要が有りそうである。
・・・
20060916>>>YSPS研究所本格稼動7>>コンサルタント業務と健康管理
YSPS研究所のタスクのトップは
1.保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
を掲げている。
このコンサルタントはどのあたりまでを含めるのかは難しいが、
実行動としては大学、学会、企業で「保存科学」に関する講義・講演を実施し、その見返りとしてYSPS研究所の収入の部分を確保することになる。
実際来月は関西で2件(10/11京都工繊大・10/25色材協会関西支部)の決定に続いて、10/18にはOSでの企業コンサルタントとしての今年第4回目となる講演会を実施することが決定した。
11/2のセミナー参加(こちらは支出になるが・・・)や12/1の東京工芸大での講義も決定しており、まさしく勉学の秋と言ったところだ。
所でこの様な活動を継続するためにも健康管理が最も大切であることには違いない。
そこで9/13&14の両日この付近の市町が主催している「保健医療セミナー」の4つの講演に参加してきた。
タイトルは
1.「メタボリックシンドローム」とは何ですか?
2.「しびれ」でお困りでないですか?
3.家族を過労死させないために
4.増えてきた軽症うつ病
どれも身につまされる内容で、何件か質問もさせてもらい有意義な2日間であった。
・・・
20060923>>>YSPS研究所本格稼動8>>資金投資
YSPS研究所が設立されたのが、今年3/1。
それに先立ち「YSPS研究所」ブログを立ち上げたのが今年1/8。
いずれにしても半年以上が経過している。
やはり資金面、とくに収益が気になってくる時期だ。
この時期にYSPS研究所にYMさんより投資の打診があり、快く了承した。
経理面での扱いは又税理士との相談としたいが、いずれにしてもありがたいことである。
・・・
20060930>>>YSPS研究所本格稼動9>>税理士との打合せ?
YSPS研究所の活動としての財政面での運営サポートのために小田原税務署経由で小田原税理士会から派遣戴いたHMさんから記帳指導を戴いている。
1回目を6/28に実施し、2回目を9月に実施予定であった。
所がHMさんが2ヶ月あまり入院されていて連絡がつかず、昨日やっと税務署からの連絡で本日退院とのことであった。
種々お聞きしたいことがあって、HMさんからの連絡を待って以下の項目を話し合う予定にしている。
1.投資金の扱い
2.在庫管理の仕方
3.セブンイレブン委託販売の対応
4.謹呈本の扱い
5.スポンサー前払いの扱い
などである。
いずれにしても始めて出くわすことばかりで戸惑っている。
HMさんの回復が待たれる。
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「YSPS研究所」200606&7まとめ(20061101転記)

2006-11-01 08:59:39 | Weblog
月初めはこの「YSPS研究所」ブログのまとめの日とします。
以下2006年6&7月のまとめ9件
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20060603>>>YSPS研究所始動12>>保存科学研究に関する協調
先週のブログで京都講演会に関して述べたが、その折に現在京都工芸繊維大学在籍のYFさんと半年振りにお会いしていろいろ旧友を暖めた。
その折に本日のテーマである「保存科学研究に関する協調」の話が持ち上がった。
つまり大学で上記テーマに関しての共同研究およびセミナー講師の提案であった。
昨日それに関して具体的な話がメールされてきた。
内容は当大学で複合材料長期耐久性評価研究センターを開設し、その記念イブニングセミナーを開催するとのこと
協賛はマテリアルライフ学会関西支部、関西FRPフォーラム、強化プラスチック協会耐食部会(予定)であり、詳細は下記のごとくである。
日時:2006.6.16(金) 17:00~19:00
場所:京都工芸繊維大学 ベンチャーラボ 1階ラウンジ
費用:無料 (但しビール代カンパとして1000円徴収)
テーマ:長期使用GFRPの劣化事例とセンターの構想
2006.6.1より京都工芸繊維大学にて複合材料長期耐久性評価研究センターが開設されることになりました。開設にあたり、取り組み内容のご説明および皆様方のご意見をお聞かせいただき今後の運営の参考にさせていただきたいと考えます。
今回は別件も有り出席を見送らせてもらったが、YFさんとはYSPS研究所として今後親密にお付き合い戴くべき相手であることを再認識した。
又YFさんは「なんでもアラカルト」通巻2号の執筆者・通巻3号講演会出席者であり、大学での講義が実現すると「文化財的Archival教育」とも関連して3つのブログ共通して切っても切れない関係に有る方となる。
今後とも宜しくお付き合い願いたい。
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20060610>>>YSPS研究所始動13>>新規青色記帳説明会
昨日「なんでもアラカルト」のブログで一部紹介したが、この「新規青色記帳説明会」はYSPS研究所の課題であるので本日ここで詳細な報告をしたい。
4/22のブログで、会計ソフトを購入したことと、3/9に小田原税務署に申請した簡易簿記申請から複式簿記申請に変更することを記載した。
一昨日の6/8に小田原税務署のほうから南足柄商工会議所に出向いてきて個人事業対象者向けに説明会が有った。
上記4/22の変化点に関しての更なる知識取得、Q&Aを目的として説明会に望んだ。
会計ソフトに関しては実際に使用しているこのパソコンを持参して具体的な疑問点を投げかけてそれに対する回答をその場で得られたことは大変助かった。
又コンサルタント業務と出版事業の繋がりを税務署に説明してある程度の理解を求めたが、今後年末の段階で備考欄にその繋がりの内容を具体的に記載することを勧められた。
税理士の方からは簡易簿記から複式簿記に変更することのメリットなどを確認すると共に、税務署からのアンケート申請で要求した「個別指導」を今後具体的に進めて行くことを確認できたことは大きな成果であった。
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20060617>>>YSPS研究所始動14>>学会誌執筆記事構想
日本写真学会誌の8月号に掲載予定の「私の写真史」執筆依頼を受けている。
原稿締め切りは7/5である。
そろそろ構想を練って執筆に取り掛からなければならない。
この原稿はYSPS研究所として対外的に出て行く最初の公式文書と考えている。
今のところプロローグでは私が写真と出合った最初のエピソードを入れるつもりだ。つまり親父から譲り受けた最初のカメラについてである。
本文はまずFF社に就職後なぜ「写真保存」の分野に足を踏み入れたのか?その切っ掛けは何だったのかを振り返ってみたい。
そして30年近く「写真保存」一筋で会社内は勿論、日本写真学会・マテリアルライフ学会・文化財関連研究会の分野を駆け抜けた実情を詳細に話したい。
その間並行して「写真分野と出版分野の共通した問題点」を考え続けて来た理由と現在に至る実情を述べる。
最後にエピローグとしてこの「私の写真史」とYSPS研究所がどのように繋がっていくのかを述べて締めくくりたい。
まあ以上のような構想を現時点で抱いているが、どの様な報告文となるか執筆者本人にもまだ分かってはいない。
乞うご期待である!!!
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20060624>>>YSPS研究所始動15>>学会誌執筆記事進行中
先週に続いて学会誌投稿文進行中なので途中経過を・・・・。
まだあらすじだけだが・・!
日本写真学会誌「私の写真史」
「なぜ今アナログ保存なのか?」
写真はどこから来て、どこに行こうとしているのか?
写真は今どこにあって、これからどこに残って行くのか?
写真はどんな環境に存在していて、今後どのように変化していくのか?
1.プロローグでは私が写真と出合った最初のエピソードを入れるつもりだ。つまり親父から譲り受けた最初のカメラについてである。ミノルタ製レンズシャッター式コンパクトカメラ
ブリキ製幻灯機
最初のカラー写真
一眼レフフジカST801.初の1/2000秒
ミノルタアルファー7000
2.本文はまずFF社に1971年就職後なぜ「写真保存」の分野に足を踏み入れたのか?その切っ掛けは何だったのかを振り返ってみたい。
1974-1976のカラーレントゲンプロジェクト
3.そして30年近く「写真保存」一筋で会社内は勿論、日本写真学会・マテリアルライフ学会・文化財関連研究会の分野を駆け抜けた実情を詳細に話したい。
1980年アメリカ、1984年カナダでの海外発表
光堅牢性評価法確立のための屋外写真市場調査
一般ユーザー暗保存性評価法確立のための写真保管市場調査
4.その間並行して「写真分野と出版分野の共通した問題点」を考え続けて来た理由と現在に至る実情を述べる。
1996年、「写真の保存・展示・修復」編集委員と出版会社との仲介役、1000冊完売
2003年、500冊増刷
2002-2004年で「写真と文化財の関係」特集担当編集委員
5.最後にエピローグとしてこの「私の写真史」とYSPS研究所がどのように繋がっていくのかを述べて締めくくりたい。
「なんでもアラカルト」企画・編集・出版構想、通巻10号まで!
「なんでもアラカルト」出版記念講演会構想、国内10都道府県巡回
「アナログ保存とデジタル活用」の概念確立へ
YSPS研究所設立と夢の達成へ
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20060702>>>YSPS研究所始動16>>税理士による個別指導1
先月6/10のブログで記載した小田原税務署からの通知で新規青色申告のための記帳指導を個別に実施してもらうことが決まり、6/28に南足柄市の税理士TMさんに初めて自宅を訪問願った。
3/1にスタートしたYSPS研究所の今までの流れをざっと説明して、コンサルタント業務と出版事業の関連性をまず理解願った。
その後パソコンに順次記載している内容に関して個々にチェックをしてもらいアドバイスを受けた。
ポイントは3月度の立ち上げ時の集中記載に問題が無いか?資本金などの事業主借の処置の仕方を当日のメインとして、「なんでもアラカルト」の本を謹呈した場合と執筆者への執筆料として相殺した場合に原価で売り上げそれを事業主が事業必要経費として使用したことで帳簿記載をしてみるようにアドバイスを貰った。
このパターンの数はかなりあるので、次回の9月までにテスト記載をしてそれのチェックを受けることで合意した。
又個別指導は今回を含めて合計4回(後次回9月、年末、確定申告前)受けることで了解願った。
いよいよ経営的にも本格的にスタートした感じである。
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20060708>>>YSPS研究所始動17>>学会誌執筆記事完成
先日より執筆活動を続けていた日本写真学会用記事「私の写真史」が完成し、学会に提出した。
その中で最初のプロローグを下記に記載する。
「私の写真史」YSPS研究所
「なぜ今アナログ保存なのか?」
「写真はどこから来て、どこに行こうとしているのか?」
「写真はどんな環境に存在していて、今後どのように変化していくのか?」
1.プロローグ(私とカメラ・写真感材との関係)
私が写真と最初に出合ったのは親父から見せられた戦時中の生々しい白黒写真だろうか?それはロバート・キャパの有名なノルマンディ海岸での写真を思い起こさせる。  それから次に大きく記憶として残っているのはやはり親父からのもので、まだ小学生の高学年の頃だろうか自分の宝物とも思える最初のカメラを親父から譲り受けた時である。それはミノルタ製レンズシャッター式コンパクトカメラでこの「私の写真史」にはイントロとして是非その姿を紹介したいと思い家捜ししたが見当たらなかった。数度にわたる引越し時に失くしたものと思われる。次に印象的なのはそのコンパクトカメラで最初にカラー写真を撮ったときである。それはもう大学生活も後半の1968年頃と記憶しているがこちらも最初のカラー写真の現物は見当たらなかった。
それでは明確に手に出来る形で残っている最初はカメラでは1971年に富士フイルム入社後最初に大枚を叩いて購入した一眼レフフジカST801(写真1)で日本(否世界?)初の1/2000秒シャッターを持ち合わせていた。これで噴水やジェットコースターなどの写真を撮って自慢していたことが昨日のように思い出される。
カラー写真ではそれより少し前の(従ってカメラはミノルタコンパクトカメラ)1970年に四国で撮影したものでプリントが同年3月21日、ネガフィルムが同年9月6日が最も古いもの(写真2)であることが今回の調査で判明した。いずれも若干の退色やカビに侵食されてはいるものの当時を思い起こすには充分な資料である。このときフィルムに撮影されてプリントされている女性が現在の家内であることはまだ富士フイルムへの入社前であるだけに感慨深いものがある。
そして富士フイルムが一眼レフから撤退して修理部品もなくなった時点で、ミノルタα303si(写真3)を購入し現在もアナログ写真はこれで撮り続けている。そのコニカミノルタもカメラ部門から撤退してこの先の部品在庫も含めていつまで撮り続けられるか不安である。
もう一つの「私の写真史」としての趣味の流れは動画である。かなり早い時期から8ミリフィルム(フジカシングルエイト)を愛用していて、今その編集したフィルムを取り出してみたがリーダーテープ(何故かTACベース)は変色・カーリングをおこしているものの中身のフィルム(PETベース)は問題なく残っている(写真4)し、先日映写機で撮影してみたが映像は問題なかった。但しこちらもカビは問題であり、着色材料の長期保存の観点からも低湿保存庫3)による保管が望まれる。又映写機のランプの確保、ゴム使用のプーリーに対する配慮など管理に注意しなければならない点は多い。
では8ミリフィルム用カメラの方はどうか言うと3台を使いこなした。特に水中も撮影できる完全防水カプセルAX100用フジカマリン8(写真5)はその当時は自慢の機種で磯に潜っては撮影したものである。これもスプリングは錆びているもののまだ使用できる状態で残っていた。でもまさしく博物館入りであろう。
この8ミリフィルムも磁気テープ8ミリビデオに置き換わり、そのアナログ磁気テープもデジタル用となった。 そしてその記録メディアがフラッシュメモリーにほぼ置き換わった。完全デジタル化の嵐である。ここでそのアナログ/デジタル両用のビデオカメラとしてソニーDCR-TRV300(写真6)を購入して現在撮影は元よりアナログテープのデジタル変換器として愛用している。これも既にディスコンになっていると思う。
プロローグとしてはかなり長文となってしまったが最後に現在愛用しているツールとしてのカメラを紹介する。静止画・動画兼用ビデオカメラであるバナソニックSV-AS30である。この特徴は何と言っても80gの軽量で電池寿命もかなり長くレンズヘッドを廻すことにより相手・自分を簡単に撮れ、現在はまっているスノボを滑りながら撮るのにぴったりのものである。上述の写真1-6もこのSV-AS30で全て撮影した。
プロローグの結論として静止画写真にしろ、動画にしろ保存としてはアナログメディアを、日常の仕事・遊びにおけるツールとしてはデジタルメディアをタイミング良く最新の機種で楽しむのがこの時代の生き方であろう。
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20060715>>>YSPS研究所始動18>>学会誌執筆記事校正とYSPS研究所との関連
先週のブログで日本写真学会誌の8月号に掲載予定の「私の写真史」のプロローグ部分を転載したが、一昨日その校正依頼が京都の印刷所からPDF形態で送られてきた。
早速英文タイトル、YSPS研究所の住所、そして15箇所の訂正を電子文として校正回答した。
本当に便利な時代になった。
切手を貼って投函する手間も無く、控えも必要ない。
これぞデジタル時代の最も得意とする分野か?
でも何か物足りなく、何か失われていっている様な気になるのは私の思い過ごしだけであろうか?
それはともかく、本日のブログは前回のエピローグに続き、この「私の写真史」のエピローグを転載したい。
なぜなら内容がこのブログにぴったりであるからだ。
ではご覧下さい。
エピローグ(「私の写真史」とYSPS研究所の関係)
最後となったがここまで述べてきた「私の写真史=写真保存研究」とYSPS研究所がどのように繋がっていくのかを述べて締めくくりたい。
私事で大変恐縮であるが今年3月に設立した個人事業YSPS研究所のタスクは以下の5項目である。
(1)保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
(2)「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする。
(3)「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする。
(4)保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
(5)保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
以上を若干補足すると私は「なんでもアラカルト」を企画・編集・出版構想を行い、2009年4月までに年2回(4,10月)のペースで通巻10号まで出版する計画を実行中である。執筆者は上記「私の写真史」に登場された多くの方々からも選出している。そして出版の翌月(5,11月)に「なんでもアラカルト」出版記念講演会を実施(既に神奈川県松田町・東京都千代田区・京都市・鳥取県米子市で既開催)し、国内10都道府県巡回(徳島県鳴門市・仙台市・福岡市・札幌市・橿原市・さいたま市を予定)することにより、上記「私の写真史」に関連された方々の土地で「保存科学」とは何かを一緒に語り合える場としたいと思っている。更に言うならば「アナログ保存とデジタル活用」の概念確立を目指すことにより、これまでの御支援のお礼としたい。そして地球規模・宇宙規模での「保存科学」を考えていくことにより、YSPS研究所の夢の達成を目指したい。
以上大変独断と偏見の文章となったが読者の皆様のお役に少しでも立てれば望外の喜びである。
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20060722>>>YSPS研究所始動19>>新規年金受給者講習会
YSPS研究所活動と直接関係無いと思われるかも知れないが、YSPS研究所をこの3/1(ブログはそれより2ヶ月早い1/8スタート)に開設し個人事業としてここまで活動して来れたのは収支バランスにおける収入がある程度確立しているからである。
その最も大きなものが年金である。
勿論公的年金だけでは到底やっていけないので私的年金も重要な位置を占めているが・・・。
今回その内、公的年金の受給に関する講習会が遅まきながら社会保険庁「社会保険業務センター」小田原支部の主催で7/20に開催されたのでそれに出席してきた。
まずは神奈川県警の婦警さんから交通安全に関する話が約15分あった。
何が関係あるのか不思議に思っていたが、交通事故にあってしまうとその年金受給も危うくなるとの主旨かららしい。この講習会の帰りにでも交通事故にあってしまう確率も無きにしも非ずとの実感を持った。
それは神奈川県内で9分に1件人身交通事故が発生し、50所帯に1所帯の割合で交通事故による被害者が存在しているらしい。
本題の新規年金受給に関する講習は約1時間有ったがその内容は既に理解している部分が90%程度でかなり退屈な時間を過ごしたが、何点か役立つ部分があってよかった。
「年金受給権者現況届」は2年目の誕生月に送られてくること。
65歳になると再度受給申請をしないと年金が受給できないこと。
源泉徴収の仕組みの複雑さ。
不明点はこまめに社会保険事務所に赴いて聞くことが必要との思いは以前から持っている。
失業給付後の年金受給へのスムーズな移行ももう少し前から確認を取っておけば良かったとの反省が今回の講習会への積極的な出席となった。
いずれにしても権利と義務のバランスの中でサラリーマン時代は義務的にかなり多くの出費を余儀なくされたと実感しているので、YSPS研究所の個人事業としての収入を確保するためにもこの権利を有効に行使する必要性を感じている。
今週はYSPS研究所の活動資金母体の話しでした。
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20060729>>>YSPS研究所始動20>>発足5ヶ月後の見直し
「YSPS研究所」を3/1に立ち上げて早いもので5ヶ月が経過した。
このブログも1/8にスタートし、下記「YSPS研究所」のタスクを1/21に表明したのが嘘のようだ。
週末ごとにリニューアルしてきたこのブログの副題「YSPS研究所始動」も今回で20回目を迎えたので始動の文字は今回のブログで終了とし、次回からは本格稼動と改名して新たにスタートする予定である。
そこで「YSPS研究所始動」の内容をここで振り返ってみたいと思う。
<1/21のブログ>
1.保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
2.1/31スタート予定のブログ「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする。
3.既に90件に及ぶブログ投稿を行っている「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする。
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
ここで上記1/21ブログ掲載のタスク5項目に関し、この始動時期に充分トライ出来たのかを見つめてみる。
1のコンサルタント業務はまずは順調で今後とも「YSPS研究所」の収入源でもあり更に分野を広めて行きたいと思っている。
次の2の「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする部分はちょっと技術サポートまでは行かず、具体的行動の部分を年内までに数回実施することでフォローしていきたい。
3の「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする部分は最も力を入れている所だがやはり予定より約半分のサポートに留まっている。
4はこの8月での学会誌発表で当面の形は繕えたが新規性の部分で不満が残る。
5は2&4共絡むが10/11に京都工繊大で講演予定のタイトル「文化財保存を意識した長期写真耐久性評価」の中でその構想を始めて明かしたいと思っている。
以上が「YSPS研究所」開設以来5ヶ月の見直しである。
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「YSPS研究所」200604&5まとめ(20061101転記)

2006-11-01 08:58:21 | Weblog
月初めはこの「YSPS研究所」ブログのまとめの日とします。
以下2006年4&5月のまとめ9件
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20060402>>>YSPS研究所始動4>>コンサルタント業先輩の話と研究/事業/教育
何度か述べているように「YSPS研究所」のタスクは下記5項目である。
1.保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
2.1/31スタートのブログ「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする。
3.昨年10/26よりブログ投稿を行っている「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする。
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。

昨日のエイプリルフールの日に思いもかけない人からメールが届いた。
私の尊敬するKHさんである。
「寿命評価」の大先輩である岐阜在住のKHさん宅を訪問したのはかれこれ10年前であろうか?
既に第一線を退かれ自宅に「K&Mアルスラボラトリウム」と言う名の表札を掲げられひっそりとリタイア後の生活を楽しんでおられるのを見てこれだ!と確信を持った。
その時の強い印象がまだ目の前から離れない。
その時に既に10年後の私がぼんやりと描けていたことは今から振り返ってみると間違いないようだ。
そのKHさんからまさかメールが届くとは思ってもいなかった。
まずそのメールの長さに驚いた。
何と3000字を越える長文が届いたのだ。
しかも私の「YSPS研究所」開業を心から喜んで頂けているようでとても嬉しかった。
更に続く文章の長さも驚いたがその内容の充実振りに目を見張るものがあった。
改めて大先輩の勉強現役には頭が下がる思いがした。
ちょっとそのメールの一部を掲載してみたい。
KHさんには後で掲載に関するお断りをしておきたいと思っているが・・。
<前略>
ご専門の保存科学、小生も大変関心を持っております。
何しろ既に50年は経た木造家屋に住んでいて、始終取替えに悩まされます。
昔人間はものを大切に、使えるものは修理して、壊したり、捨てたりすれば、"可哀想”、ですから、この前お越し戴いたときの陋屋のまま、変化なしです。
殆どすべての材料、製品に"寿命"と言う人間用の言葉を使って、あまり抵抗を感じることもなくやってこれたのは、洋の東西を問わず、それぞれの繊細な文化に、大きな差がないためではないかと思うのです。
こうしてメールを書いているこのパソコンもかなりの年代ものでもういつも故障に悩まされます。いい加減に買い替えを勧められてはいるのですが、確かに、いつもご機嫌を伺いながら、自らの趣味と愛着を笑いながら頑張っているのです。
この機械、今日は素直にS様のところヘ、メールを届けてくれるかどうか、本当は疑わしいのですが、数回トライすれば何とか送れるだろうと"痩せ我慢"しながら、書いています。
<後略>
何とこれだけでも充分エッセイになりそうですね!
「なんでもアラカルト」投稿推奨に意欲がわいてきました。
本日のブログの最後に「K&Mアルスラボラトリウム」名前の由来についてちょつと触れてみます。この名前って理解しがたいですね!実はKはKHさんの名前のイニシャルで、Mは奥様のイニシャルらしいです。私が「YSPS研究所」と名づけたのもこれに触発されたことは確かです。
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20060408>>>YSPS研究所始動5>>植田正治作品展トークショー参加記録
本日の話題は上記4項目目に関連する。
私には現在お付き合いしている親友(勝手に私が思っているだけかも知れないが・・・)の中に、京都便利堂OYさんと植田正治事務所KNさんがおられる。
そのお二人が関与され共同制作された写真展が東京中野の「ギャラリー冬青」で開かれていて、しかも写真評論家の飯沢耕太郎さんとKNさんがトークショーを行うとの情報を得て急遽昨日それに参加してきたので報告したい。
タイトルは「コロタイププリントで楽しむ植田正治作品展<童暦>の世界」で、参加者は40名弱、約1時間ちょっとだったがとても楽しいトークであった。植田正治は2000年に急死したがそれから5年を過ぎてもまだ身近にその存在が感じられる「コロタイププリント」の写真印刷技術であり、トーク内容であった。
デジタル化が進む昨今の情勢の中で、写真・印刷関連業界がアナログ人間を再度見直すきっかけの一つとして、YSPS研究所としても注目していきたい。
便利堂さん、植田正治美術館さんの両方に関与していたことを誇りにしたい。
今後も保存の立場から双方の方々と更なるお付き合いを深めていくつもりである。
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20060415>>>YSPS研究所始動6>>コンサルタント業務のトライアル
本日の話題は上記1項目目に関連する。
4/11東京メトロ半蔵門駅近くにあるJCIIビルでの会合において、「YSPS研究所」としての最初のコンサルタント業務を行ってきた。
写真感光材料工業会のYSさん主催で、KMのKKさん、MSのSOさん、FFのKAさんらに混じって当YSPS研究所のYSが参加したわけである。
内容の詳細は省くが、要は昨今のデジタル一辺倒の日本国内事情からアナログ写真需要を掘り起こすためには今何をやるべきかを企業間の垣根を越えて議論する2時間であった。
結論はデジタルに正面から反対する立場で対抗するのではなく、しっかりとデジタルを受け入れながら人類にとっていかにアナログが必要不可欠であるかを素人・専門家を問わず理解出来る資料作りが重要であるとのことで合意した。
今後もコンサルタントとしてのYSPS研究所のスタンスを保ちながら協力を続きたいと思っている。
勿論YSPS研究所は事業として行っているのでコンサルタント料・交通費は支給願うつもりである。
今回はYSPS研究所コンサルタント業務としてのスタートなのでコンサルタント料はサービスで、交通費のみ至急願った。
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20060422>>>YSPS研究所始動7>>会計ソフト購入と所得税申請書内容変更
2006年3月1日、「YSPS研究所」は予定通り発足・開業し、そろそろ2ヶ月経過する。
YSPS研究所としてのタスクも徐々に始動しつつあることはこのブログでの紹介でお分かりいただけると思う。
いずれにしても個人事業として成立するにはやはり経済的観念が明確でないとダメと考え、会計ソフト購入に踏み切った。
いろいろ考えたが、アフターフォローが充実していそうな「ピクシス情報技術研究所」の「わくわく財務会計2スタンダート」を4/4に12600円で購入した。
それから半月試行錯誤して何とか使いこなせるレベルに来た。
まだ記載方法や帳尻が完全では無いが修正を加えることで何とかなりそうなことが判明したので3/9小田原税務署に申請した「青色申告承認申請書」記載事項の変更を、先週税務署に電話で連絡した。
つまり簿記の種類を簡易簿記から複式簿記に変更したいと言う連絡である。
電話での回答は別途修正申請をすればOKとのことで
備付帳簿名を
「現金出納帳」
「売掛帳」
「買掛帳」
「経費帳」
「固定資産台帳」
に加えて
「預金出納帳」
「総勘定元帳」
「仕訳帳」
「振替伝票」
を申請予定である。
YSPS研究所としての上記会計処理業務は個人事業としては必須のことで、現時点では「なんでもアラカルト」に関する現金・預金の出し入れ業務が主となっている。
しかしコンサルタント業務・保存科学に関するセミナー、学会誌への投稿など今年前半で実施すべきことも目白押しである。
まずは順調に滑り出したことに対して自分を誉めてやりたい?!
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20060429>>>YSPS研究所始動8>>保存科学の宇宙規模的思考
本日は最後の5番目の項目、「保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する」に関してちょっと触れてみたい。
この項目はあまりにスケールがでかくて当の本人も戸惑いを隠せないが、まずは勉強しかないと考え現在読んでいる2つの雑誌・単行本を紹介する。
一つは「ニュートン」2006年5月号の中の記事「我が銀河の姿」である。
この内容は3年前に既刊の別冊「日経サイエンス」140号「見えてきた宇宙の姿」に記載されている「外から見た銀河系」を更に詳細に説明した最近の成果紹介である。
付属の3Dメガネをつけての観察は更にすごいスケールで我が銀河系が迫ってくる様子が現実のものとして捉えられる。
この現状を踏まえて毎日を大切に生きなければとの感を強くしてくれる雑誌である。
もう一つは1989に初版され、今年の4月に新装改訂版として東京図書より出版された森毅著の「指数・対数のはなし」である。
この本を読んでみようとした理由は、上記宇宙を考える上でのスケールを対数的に考えることがきっかけとなっているが、この本の副題が「13歳から95歳まで楽しめる風景」であった。
まだ1/3程度しか読んでいないが、内容はかなり高度な部分もあり数学が苦手な人には難解な感じも受けると思うが対数スケールで考える意味を分かりやすく語っている。
この辺りの勉強から「保存科学」へのアプローチに繋げたいと思っている。
因みに昨年末日本写真学会誌(68巻6号501頁,2005年)に掲載した小生の「写真はどんな形でいつごろまで保存されれば良いか?」の中で「長期保存の実例は対数スケールで何桁まで遡れるのか?」タイトルで紹介しているので参照して戴ければ幸いである。
貼付画像は「なんでもアラカルト」創刊号(2004.10.31出版)P.34記載のINさん作のイラストである。
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20060506>>>YSPS研究所開設後2ヶ月経過
早いものでこのバーチャル「YSPS研究所」ブログの実体である「YSPS研究所」そのものを3/1に開業して2ヶ月があっと言う間に過ぎ去った。
「YSPS研究所」のタスクは下記5項目である。
1.保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
2.1/31スタートのブログ「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする。
3.昨年10/26よりブログ投稿を行っている「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする。
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
この2ヶ月を経過した「YSPS研究所」活動報告を関係者に通知をしている。
本日のブログはその内容を少々アレンジして以下に掲載する。
次の活動報告まとめは半年後ぐらい後になるだろうか・・・・。
<活動報告>
3/1に門出しましたYSPS研究所も順調に推移しております。
約2ヶ月の活動報告を致します。
1.YSPS研究所としてのコンサルタント業務は、感工協に対して先日(4/10)「アナログ写真の保存性をアピールする手段」に関してのアドバイスを実施しました。又一般企業に対しても独自に「種々のメディアの長期保存性」に関するコンサルタント業務を継続して実施しております。
2.YSPS研究所としての教育活動は5/25に情報技術協会主催のセミナー http://www.gijutu.co.jp/ で「インクジェットシステムを含む各種アナログメディア画像の長期耐久性評価方法」のタイトルで講義予定で現在資料作成中。又種々の文化財関連講演会に出席(3/18昭和女子大、4/9早稲田大)して文化財の長期保存問題を学習中。
3.YSPS研究所としての学会活動では日本写真学会誌8月号掲載予定の「私の写真史」の執筆準備中です。
4.YSPS研究所としての「なんでもアラカルト」出版活動は通巻4号を4/末に刊行し、4/22より個人書店銀座店(貼付写真参照)・大阪店で店頭販売を本格的に開始しました。今回の通巻4号では本当にいろんな方々に執筆戴き過去4号の中で始めて執筆者がダブっていない25名のエッセイストを達成できました。今後もこの「なんでもアラカルト」拡販に御協力いただければ幸いです。お知り合いにお知らせいただければ光栄です。
5.同じく「なんでもアラカルト」通巻4号出版記念講演会は5/28米子市コンベションセンターで開催すべく現在準備中です。現時点での出席予定者は今井書店会長(通巻4号)NN様、鳥取大医学部教授(弥生人の生脳発見者)TI様、鳥取市在住・写真家(通巻3号)YI様、松江市在住(現島根県文化財団)学芸員(通巻2号)NM様、境港市出身(創刊号~通巻4号)JA様、米子市出身(通巻4号)AK様、鳴門市在住(創刊号・通巻3号)RB様、植田正治写真美術館学芸員(通巻5号予定)KK様、大社町手銭記念館(通巻5号予定)AS様他まだ数名の方々からの返事を待っていますが予想以上のメンバーの御出席でかなり格調高い講演会になりそうです。
以上「YSPS研究所」活動概略を報告いたしましたが、今後とも御指導御協力をよろしくお願い致します。
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20060513>>>YSPS研究所始動9>>保存科学に関するTNさんとの対談
本日は5番目に関して、5/11にTNさんと約1時間対談できたので紹介する。
TNさんとは「なんでもアラカルト」ブログでも昨日紹介したが久々にお会いして「なんでもアラカルト」執筆・購入・販売に関しての話題で随分盛り上がった。
その中で保存科学そのものに関しても議論が及んだ。
まずは物事を対数的に考えることによりよりスケールの大きい考え方が出来ることをお互いに確認しあった。
身近な山の高さや都道府県の面積の最初に出てくる数字、つまり桁が違う数字を並べたときにその分布は対数的に支配されると言う現象である。
次に現在問題になっている高松塚・キトラ古墳のカビの問題で文化庁を含む官庁に本当に保存科学と真剣に取り組む姿勢があるのだろうかと言う懐疑的な議論も登場した。写真の分野でもカビの問題は私自身扱ったことがあるが、その歴史は200年も無いのである。それに対して文化財としての上記古墳は1000年を越えての保存科学となる。
しかし実際にカビの繁殖が進行するのは僅か数年のレベルであることも事実として歴然と残っている。やはりこの問題も対数スケールで考える必要があると考えられる。
最後はデジタル技術が正しくアナログの代表である保存科学に力を貸すことが出来るのかどうかについて議論が及んだ。
勿論その中には人が何のために生まれてきて何を残していくのかと言う宗教的な議論も話題として登場したために、この話題は次の機会に又取り上げることとして際限の無い対談に終止符を打った。
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20060520>>>YSPS研究所始動10>>体調管理と京都講演会
YSPS研究所が始動して2ヶ月半が経過し、ちょっと気の緩みも有ったのが今週始めからちょっと体調を崩し、回復はしてきたのですがまだ本調子ではありません。
本日から1泊2日で京都で開催の便利堂主催の「コロタイプ技術の保存と印刷文化を考える会」に出席してきます。
この研究会は今回で第5回目となり、YSPS研究所としても研究会発足当時から関与していて今後も積極的に参加していきたいと考えています。
詳細は又次週述べますが、講演をされる便利堂のOYさんは「なんでもアラカルト」の通巻2号執筆者でもあり、京都で昨年開催した「なんでもアラカルト」通巻3号出版記念講演会では会場を含めていろいろ御足労戴きました。
と言う訳で今回のOYさんの講演内容に関して少しばかりデータ供給・環境機器借用などのお手伝いをさせていただきました。
本日の講演が楽しみです。
と同時にその後の懇親会と2次会もお付き合い戴けることが嬉しくて、体調管理は更に重要となります。(?)
それでは行ってきます。
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20060527>>>YSPS研究所始動11>>京都講演会と東京セミナー
今週のトピックスは先週のブログで紹介した京都便利堂さんが主催された「コロタイプ印刷技術の保存を考える研究会」と東京でのセミナーについて。
5/20に上記研究会は京都市内平安神宮近くで開催され、約60名の参加者で種々の議論が交わされた。
この研究会は上記3の「なんでもアラカルト」講演会とほぼ同じテンポで半年に一度5,11月に京都・東京交互に開催されている。
内容的には4の文化財保存のジャンルに位置づけされるが、出席者の中には文化財とは少し離れた出版業界の人たちも多く見受けられた。
懇親会ではこれらの人たちとの交流がYSPS研究所としては重要な成果であった。
今後もこの研究会には継続して注目して行きたいと思っている。
続いて5/25に東京テレコムセンターで開催されたインクジェツト関連セミナーで「各種アナログメディアの長期耐久性評価方法」の講義を実施した。
これは上記ずばり2に対応する内容で、詳細は今月末のブログ「文化財的Archival教育」で述べたい。
今回の講義の参加者は6名と少なかったがそれなりにパーソナルな雰囲気で約1時間半の発表を終えた。
参加者との講演事後交流も電子メールで開始した。
既に昨日も3名の方から返信メールがあった。
この講演料収益もささやかながらYSPS研究所資金に加えた。
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「YSPS研究所」200601-3まとめ(20061101転記)

2006-11-01 08:56:48 | Weblog
月初めはこの「YSPS研究所」ブログのまとめの日とします。
以下2006年1-3月のまとめ12件
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20060108>>>「YSPS研究所ブログ開設」
昨日ヤフーブログに「YSPS研究所」ブログを登録した。その理由は「なんでもアラカルト」と同じgooのブログタイトルを増設する簡単な方法が見つけ出せなかったからである。本日、別ID番号で開設できることをgoo事務局より示されたので以下に昨日ヤフーブログ掲載内容と同じものを投稿することにした。
gooのブログ「なんでもアラカルト」の2006年1月3日に予告したとおり、本日2006年1月7日(実際は上記理由により一日送れて1/8となった。)に「YSPS研究所」を開設した。
本日は開設初日なので、YSPS研究所のYSPSの謂れだけを述べて閉店としたい。
YSはyoshio_seokaの頭文字。
PSはPreservation Scienceの頭文字。日本語では保存科学。
詳細な内容は徐々に公開していきたい。
尚この「YSPS研究所」ブログは原則として週末の土曜日に掲載します。従って次回は2006年1月14日となります。
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20060114>>>「YSPS研究所の設立時期」
YSPS研究所とは先週述べた「保存科学」全般を取り上げていく個人レベルの研究所である。
ではそれをいつ立ち上げるのか?
実は現在いろいろ考えてその設立時期を2006年3月1日にしようと目論んでいる。
理由は簡単で、実は小生昨年の7/29に定年退社し現在は失業の身である。失業給付も受けている。その給付も来月2月の初めで終了する。
従って真剣に以後の収入を考えざるを得ない。
YSPS研究所を設立すれば直に収入が入るわけでは無いが、気持ちの上でよし「20060301」を人生の切り替えの時期としたい。
次回(20060121)はいよいよYSPS研究所は何を行おうとしているのかについて現時点での考えを述べてみたい。
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20060121>>>「YSPS研究所のタスク」
今週はYSPS研究所とはいったい何をする所なのか、そのタスクを箇条書きにしてみたい。
1.保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
2.1/31スタート予定のブログ「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする。
3.既に90件に及ぶブログ投稿を行っている「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする。
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
以上ですが、来週からは個々の詳細を説明して行きたい。
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20060128>>>「YSPS研究所のタスク詳細説明1」
YSPS研究所のタスク5項目を今週から順に詳細説明していきたい。
今週は最初の項目「保存科学に関連する種々のコンサルタント業務」
これはYSPS研究所の根幹をなすテーマで、ずばり「保存科学」に関することならなんでも取り扱い、コンサルトしたい。
現在の私は学生時代・会社生活時代を通していろんな分野の方々とお付き合い戴き、そこから多くのことを学んだ。
その内容は多岐に亘るが今後は「保存科学」と言うテーマに絞って社会に還元して行きたい。
そのコンサルトする手段はインターネットと言うデジタルツールを用いても良いが、どちらかと言うと直接お会いして疑問点を対話と言う形で話し合い、お互いに納得した形でコンサルト業務を展開していきたい。
もちろん私個人の過去の知識レベルは限られているので、これからも勉強を重ねていくと共に、多くの方々とお話しすることでそのコンサルタント業務内容を充実させていきたいと願っている。
以上ですが、来週は1/31開設予定の新規ブログ「文化財的Archival教育」との関連性を説明したい。
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20060204>>>「YSPS研究所のタスク詳細説明2」
YSPS研究所のタスクは下記のごとく5項目である。
先週からその5項目の詳細説明を始めた。
1.保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
2.1/31スタート予定のブログ「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする。
3.既に90件に及ぶブログ投稿を行っている「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする。
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
今週は1/31開設した新規ブログ「文化財的Archival教育」との関連性を説明したい。
「文化財的Archival教育」そのものに関してはブログを参照いただきたいが、YSPS研究所とはお互いに持ちつ持たれつの関係を継続したい。つまりGive&Takeの関係を保つことである。
研究所から教育へのGiveは、研究所全体で培った(又今後培っていく)知見・技術を教育活動に生かしていくと言うことである。どの程度技術的サポートが可能なのかは現時点ではまだ明確でないが徐々に研究所の真価が教育に反映されることを願っている。
逆に研究所が受ける教育からのTakeは、いろんな教育活動を通して得られる情報を研究所に蓄積していくことである。更に期待していることは教育活動実施時に得られる謝礼を研究所の資金の一部として蓄えたいということである。
以上のように「YSPS研究所」と「文化財的Archival教育」はお互いに切磋琢磨して活動を続けて行きたいと考えている。
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20060211>>>「YSPS研究所のタスク詳細説明3とトピックス」
今週は昨年10/26より毎日更新し続けているブログ「なんでもアラカルト」との関連性を説明したい。
「なんでもアラカルト」そのものに関してはブログを参照いただきたいが、YSPS研究所の立場は「なんでもアラカルト」出版事業を資金的に支えていくことが最重要課題と考えている。
本日はその意味でも、今週のトピックスとしてYSPS研究所としての資金面の基盤である銀行口座を開設したことを報告しておく。この開設にはいろいろ問題があった。個人名義としてではなく「YSPS研究所」としての名義に難色を示した金融機関があったことだ。多分昨今の金融機関を脅かしている事件がその要因であろう。
まあいずれにしても「YSPS研究所」名義で口座開設が出来たことは今後の資金面基盤が出来たことは確かだ。
もうひとつのトピックスは「YSPS研究所」の表札作製依頼をしたことだ。まだ手元には無く、10日後に出来上がるとのことでアクリル製で値段は3360円也!ちょっと安価過ぎたかな!でも今の現状ではこんな程度でしょう・・・。
以上のように「YSPS研究所」と「なんでもアラカルト」とは密接な関係継続が必要だが「なんでもアラカルト」はすでに実活動として約2年、ブログ活動としても約3ヶ月の先輩でもあり、学ぶところも多い。しかしその資金面を支える活動が「YSPS研究所」には課せられていて、より高い次元で全体を把握していきたい。
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20060218>>>「YSPS研究所のタスク詳細説明4とトピックス」
今週は上記4項目目の「YSPS研究所」としての具体的行動について述べてみたい。
まずトピックスとして先週でも述べた「YSPS研究所」の表札が出来上がって来た。アクリル製で値段は3360円也!まだ玄関に掲げる前のプレート状態を撮影してこの「YSPS研究所」のプロフィールイメージ画像とした。
4項目目は「保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。」と記しているが、中身は読んで戴いた通りです。
つまり”Preservation Science”に繋がる内容を拡大解釈して種々の情報を収集する活動を展開していくと同時に、その情報を主として学会を通して公開していくことが使命と考えている。
収集に関してはインターネットやこのブログなどのデジタル手段を活用することは勿論だが、直接「保存科学」に関与されている人々と直接お会いして、インタビューではなく、対等で対談する形式でその「保存科学」とは何を目指すべきかを議論してその人の人生そのものを保存する方法などにも挑戦したいと考えている。
一方公開に関して、現時点では「写真学会」、「マテリアルライフ学会」での年次大会発表や学会誌掲載の形で徐々に上記収集した情報を公開していきたい。公開手段にインターネットを利用することはこのデジタル時代には必須だが、とりあえずはこのブログでの内容公開に留めたい。
更に重要なのは既存事実の単なる情報収集・公開だけでなく、「保存科学」に関する新規なデータを実際に実験することにより収集し、学会を通して公開することでオリジナリティを発揮しながら「保存科学」ジャンルそのもののステイタスを挙げて行きたい。
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20060225>>>「YSPS研究所のタスク詳細説明5とトピックス」
今週は上記最後の項目「YSPS研究所」として、どのレベルまでの夢を抱いているかについて述べてみたい。
まず今週もまずトピックスから!先週でも述べたが、「YSPS研究所」のプロフィールイメージ画像とした表札を玄関に接着剤で固定した。又「YSPS研究所」の印鑑も出来てきて、こちらも2500円とちょっと安すぎかも知れないが気分としては上々!更に自家製の名刺も苦労して100枚作った。
これで3/1「YSPS研究所」発足に向けての3点セットが完成!
では5項目目の「保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供考案」とは何を意味して、具体的に何をやろうとしているのかを語ってみたい。
「YSPS研究所」のPSつまり「保存科学」とは、以前にも何度か述べた、人々を含む生物が過去に存在した証、現在存在している意義、未来に繋げられる存在価値を「保存」と言う観点に絞って科学的に思考していきたいということである。
この壮大なタスクを考えるとどうしてもその思考規模を地球・宇宙に広げていかざるを得ない。
でも人の一生は精々100年、対数では2。そのためには現在の生存意義を議論する前に、過去の存在の証を研究する。つまり考古学・世界遺産・生命史などの勉強と共にそれらがなぜ保存されてきたかを研究することが重要と考えている。
それが「保存科学」研究の第一歩!そして遡る規模は地球誕生・宇宙誕生まで広げる必要性が出てくる。
次に人生100年が終了した後の自分が生きてきた証を後世に残すためには何をなすべきか?これも「保存科学」の重要な研究課題である。
「宗教」を批判するわけではないが、あまりそちらよりにならない程度で「哲学」は積極的に導入してサイエンスとして「保存」を考えていこうするのがもうひとつの大きな課題と考えている。
以上をまとめると「現在の存在価値を、過去・未来の地球・宇宙規模での存在研究を通して科学的に考えていこう!」と言うことになる。
では具体的には何をやるのか?
現時点では既に述べた「YSPS研究所」のタスク1-4を実行していくことであると考えている。
来週からはいよいよ活動を開始した「YSPS研究所」の実際の活動状況を逐次述べて行きたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20060304>>>「YSPS研究所開業」
2006年3月1日、「YSPS研究所」は予定通り発足・開業した。
特に開所式などは行わなかったが、いろんな方々の助言と2冊の本
「個人事業を始めるときに読む本(日東書院)」
「誰でも出来る個人事業の経理(西東社)」
に従って今月中に
「個人事業の開業届出書」及び「青色申告承認申請書」を税務署に提出する予定である。
先週まで述べてきた「YSPS研究所」開設に必要な準備4点も
「YSPS研究所・専用銀行口座」
「YSPS研究所印鑑」
「YSPS研究所表札」
「YSPS研究所名刺」
全て実行可能で、3/1から既に実施に移っている。
又経理もそれなりに勉強して、初年度となる今年(つまり来年の確定申告)は簡易簿記からスタートするつもりで
「現金出納帳」
「売掛帳」
「買掛帳」
「経費帳」
「固定資産台帳」
記載を始めた。
実際の活動は徐々に進めていくが、やはり「なんでもアラカルト」の出版事業の経理的立ち上げを今月の主目的としたい。
平行して既に何件か来ているコンサルタント事業の内容を充実させていく準備に入りたい。
勿論講演・教育・学会活動事業も合間をぬって進めなければならない。
まあ身体はひとつなので焦らずにマイペースで実施していくつもりである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
20060312>>>「YSPS研究所始動1>>個人事業開設手続き1」
先週述べた様に「個人事業の開業届出書」及び「青色申告承認申請書」を税務署に提出するために3/9小田原税務署に赴いた。今は確定申告の真っ最中。混雑覚悟で、駐車場の満車を考慮してバイクで出かけた。予想通り大変な混みようで特設プレハブが外に臨時に設置されていた。
ほとんどが確定申告のための対応で、私のように個人事業の開業届けなどはむしろ特別対応で別の部屋でゆっくりと説明を受け、届けの記入も落ち着いて出来た。
今後この様な個人事業を始める人の参考になるかと思い記載内容を詳細に説明してみる。
まず「開業届」だが、正式には「個人事業の開廃業等届出書」と言う書類になる。
実はこの届けの書類ぐらいは町役場の税務課にあるだろうと思い前日の3/8に松田役場を訪れたが空振りに終わった。その時あったのは古い書類と届出はやはり小田原税務署しか駄目との事実だけであった。
記載内容の注意は裏面の「書きかた」をよく読めば良いが、こちらは事前に購入していた本のお陰でほぼメモしていった内容で事足りた。
提出先・提出日を最初に記入した。
提出日は平成18年3月9日とすぐ分かったが、提出先が___税務署長殿となっている。ここはどこだ?神奈川県から書くのか?まわりの職員に聞いて「小田原」だけで良いとのこと!最初から入れて置けよ!と言いたくなった。
さて次は納税地?何だこれは!実は個人事業主の所在地、つまり現住所だ。まったく最初から疲れる。
続いて氏名・生年月日!これは簡単!
そして職業!一応「コンサルタント&出版業」とした。
続いて屋号(フリガナ付き)!
待ってました!ここにはめでたく(?)「YSPS研究所」が入る。そしてフリガナは「ワイエスピーエスケンキュウショ」と記入した。
届出の区分は勿論「開業」に丸印!
開廃業日は平成18年3月1日
そして最も考慮を要したのが「事業の概要」で(できるだけ具体的に書いてください。)との注釈もあったので結局次のようにした。
1.保存科学に関連するコンサルタント業務
2.保存科学に関連する本の出版業務
3.保存科学に関連する教育活動業務
以上でやっと「個人事業の開業届出書」の記載が終了した。もちろん印鑑は必要である。
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20060318>>>「YSPS研究所始動2>>個人事業開設手続き2」
今週は続いて「青色申告承認申請書」について述べる。
前述の「個人事業の開業届出書」は開業後ひと月以内に届けなければならない。一方「青色申告承認申請書」は開業後ふた月以内に提出と決められている。いずれもまだ時間的余裕があったがまとめて3/9に小田原税務署に届け出た。
さて「青色申告承認申請書」は何のために提出するのかと言えば、この申請をしておくと来年の春に申告する所得税の申請の際に控除が受けられる優遇措置があるためである。
記載内容の注意はやはり裏面の「書きかた」をよく読めば良いが、事前に購入していた本のお陰でほぼメモしていった内容で事足りた。
提出先・提出日を最初に記入した。
提出日は平成18年3月9日、提出先は小田原税務署長殿である。
次は納税地つまり現住所だ。
続いて氏名・生年月日!
そして職業!「コンサルタント&出版業」とした。
続いて屋号(フリガナ付き)はめでたく(?)「YSPS研究所」が入る。そしてフリガナは「ワイエスピーエスケンキュウショ」と記入した。
ここまでは先週述べた「個人事業の開業届出書」とほぼ同じである。
ここからが異なる。
まず事業所の名称及びその所在地だがこれは問題なし。
そして所得の種類では「事業所得」に丸印をする。
開業日は平成18年3月1日
最後に重要な項目として「その他の参考事項」の欄に簿記の種類が複式か簡易か現金主義簡易かを選択する。今回は簡易簿記でスタートすることにしたので簡易簿記に丸印をする。
そしてこれが最も重要なのだが備付帳簿名に丸印をする。
「現金出納帳」
「売掛帳」
「買掛帳」
「経費帳」
「固定資産台帳」
以上でやっと「青色申告承認申請書」の記載が終了した。もちろん印鑑は必要である。
そしていよいよ帳簿記載が始まっている。
詳細は又別の機会に述べるが現在電子的な記載に挑戦すべくソフトの選択に入っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20060325>>>「YSPS研究所始動3>>考古学セミナー参加記録と今後の活動予定」
このブログ「YSPS研究所」と密接な関係にある「なんでもアラカルト」ブログの3/20で下記約束をした。今週はそれについて記したい。
YSPS研究所のタスクの一つである「文化財的超長期保存科学」と関連して、昭和女子大で開催された日本考古学協会主催の第1回公開講座「南武蔵野毛大塚古墳の世界」に出席した。これに関しての詳細は3/25の「YSPS研究所」ブログで紹介しますのでそちらを御参照下さい。
もともと「YSPS研究所」のタスクは下記5項目である。
1.保存科学に関連する種々のコンサルタント業務を実施する。
2.1/31スタートのブログ「文化財的Archival教育」で今後展開していく内容を包括する活動を技術的にサポートする。
3.昨年10/26よりブログ投稿を行っている「なんでもアラカルト」出版活動を資金的にサポートする。
4.保存科学と言う共通項を情報保存・文化財保存の分野に広げ、学会(写真学会・マテリアルライフ学会など)で発表することにより、真の保存科学を見極める行動を展開する。
5.保存科学を地球規模・宇宙規模で語れる場の提供を考案する。
今回述べるセミナーの参加は上記4又は5(詳細は2/18&2/25ブログ参照)に関連する活動となる。
前置きはこの程度で丁度1週間前の東京は生憎の天候で雨もパラツキ、風も強く花粉症の私には辛い一日であった。
公開セミナー会場の昭和女子大は東急田園都市線三軒茶屋駅下車徒歩8分の所にある。過去に一度学会活動でここの人見記念講堂を訪問したことが思い起こされる。その隣に位置する「グリーンホール」でその公開講座が行われた。
会場は約800人収容出来る大きなものであったが最終的には530名程度の参加者が有った模様である。
さて「日本考古学協会」(会員約4000名)主催の第1回目となるこの公開講座のタイトルは「考古学から見えてきたふるさとの歴史」であり、講演内容の詳細は省くが多摩川沿いの東京よりに位置する「野毛大塚と南武蔵の古墳群」の発掘内容と、「古墳文化にみられる近畿圏の中央と、地方に位置する東国古代社会との関係」、更に「東アジアの文化との関連性」に及ぶ壮大な地球規模の話であった。
現在種々の話題を提供している奈良の高松塚古墳・キトラ古墳との対比で大変興味を持って講演・パネル討論を聞いていたが、帰りに配られたチラシを見て又別な興味を持たされた。
そのチラシはこの「日本考古学協会」とは直接の関連性は無いようだが、4/9に早稲田大学で開催される「文化財保護を問い直す-高句麗・高松塚シンポジウム」についてであった。
帰宅後ファックスで早速その参加のエントリーをしておいた。
今回の公開セミナーは参加費無料なのに対し、4/9は2000円の参加費が必要で懇親会費・季刊のミニコミ誌「トンボの眼」の購読費を合わせて7000円の出費となったが、「YSPS研究所」活動のタスク「保存科学」には欠かせない勉強であると位置づけている。
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