接種が進まない要因はいくつかあると思っていて、
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
①親が休んで子供を連れて行ける日に小児のワクチン接種を行っている所が少ない
②親が自分の副反応から打たせようか迷っている
特に②は困りもので、特に容量が1/3である小児の接種による副作用はとても少ないのが全然知られていないよう感じる。 https://t.co/t0iqJjIDAc
※小児でも一定数は重症化、果ては(基礎疾患がない子供でも)命を落とすケースはままあります。
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
そこから両親に、祖父母に感染が広がって…みたいなケースもあります。自宅内で😷を着ける予防策は現実的ではないでしょうから、少しでも他の手段(ワクチン接種など)での予防をご検討下さいm(*_ _)m
①はそれはそれで問題だとは思っています。特にそれこそCOVID19で濃厚接触・感染があり穴を埋めて仕事をしないといけない、という人も多いと思いますし、その中で子供と予定を合わせてワクチン接種に行く、というのは確かに大変だと思っています…🥺
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
日本小児科学会は、『生後6か月以上5歳未満の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方』で
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
”日本小児科学会は、生後6か月以上5歳未満のすべての小児に新型コロナワクチン接種を推奨します。”
としています!https://t.co/aNCHFEZegx pic.twitter.com/NGUfSMz5Du
副反応の実際の少なさについてはこちらのツイートが分かりやすいです!https://t.co/XvMltogwLu
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
なお、米国でのCOVID-19の小児の死者数は目を見張るものがあります。https://t.co/HMlPnmBjZx
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
ワクチン打った時の将来的なリスク(不妊等)を心配されている人がこのリプ上にも何人かおられるようですが、mRNAの原理をこの記事などでお勉強頂きたいのが1点、読んだ上で、万一将来的なリスクがあるとしても実際に罹患した方がその可能性はよっぽど高い、というのが2点目です。 https://t.co/pfJjsbOACe
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
新型コロナウイルス感染症、アメリカで1300人以上の小児の死者が出ていることに対して「日本国内はもっと少ない!」と言っている人が、アメリカのマスク着用率を見て「アメリカ(海外)ではマスクをもっと外してる!日本でも外すべき」っていうような主張をされていることになんかモヤモヤします。
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) August 3, 2022
おお!ほむほむ先生(@ped_allergy )の先日の武井壮さんとの超分かりやすいやり取りが早速記事になってる✨️
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
『ワクチン接種率が高まっているのに新型コロナによる感染者数や死亡者数が増えている』のはなぜ?https://t.co/v6LkOo0Rkr
Twitterでのやりとりはこちらですね https://t.co/PAfJ3k3Sv0
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
— DIO🦌総合診療医☃︎𖢔𓍄𓃕 (@generection1) January 8, 2023
前線で仕事をしている小児科医です。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
武井さんの疑問はとても重要でもっともだと思います。
いつも理性的な発信の武井さんの疑問なので、私は、武井さんがすでにご承知おきいただきながら、あえて投げかけておられるのだと感じました。
ですので、段階をおって説明させていただきたく存じます😌
→
ご返信いただき恐縮です。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
武井さんの仰る通り、『mRNA』という耳慣れない用語がでてきたりすると、心配になりますよね。
私は、武井さんが概念を理解した上であえて、俎上に上げて話しやすくしてくださっていると考えています。
そこで、ご存知と思いつつ以下に説明をさせていただきます。
→
まず、mRNAワクチンとはどういうものかに関して、拙い説明をさせていただければと思います。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
そもそも、mRNAとはどんな物質なのでしょう。
例え話をしてみますね。
→
ここに、車の設計図があるとしましょう。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
車は、エンジンやハンドル…さまざまな部品からつくられます。
ですので、その設計図は分厚い本になっていることでしょう。そして、書き換わっては大変ですから、大事に保管されていることでしょう。
この、『車全体の設計図』がDNAとお考えください。
→ pic.twitter.com/SQr0gbVIk1
では、そのうち車のハンドルだけを作ることにしましょう。ハンドルの設計図だけあればいいですよね。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
そして設計図の原本が書き換わっては大変ですから、持ち出さないようにしたいですね。ですので、ハンドルの設計図のコピーを取り、コピーを使って、ハンドルという部品を作ることになるでしょう。
→
この車全体の設計図にあたるのが、DNAです。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
そして、コピーしたハンドルの設計図がmRNAと考えていただければ良いでしょう。 pic.twitter.com/KZkFGF32jm
mRNAで作る部品とは、蛋白質です。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
つまりmRNAをつかった新型コロナワクチンは、新型コロナウイルスの、ある一部の蛋白質の設計図を使ったものということです。
→
さて、新型コロナウイルスは、ボールの表面にたくさんのブロッコリーが突き刺さったようなカタチをしています。
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
ブロッコリーにあたるのが、スパイク蛋白です。『新型コロナウイルスが人間の体に入り込むときに重要な蛋白質』です。
mRNAは、そのブロッコリーの一部に関する設計図ということです。
→ pic.twitter.com/ZhCLjCvNOQ
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
まず、インフルエンザを体に挙げさせていただきます。
インフルエンザは流行しやすい感染症であることはご存知と思います。
インフルエンザは1.4日の潜伏期間で感染しやすい方1.3人程度に感染を成立させることがわかっています(研究により数字に差はあります)。 pic.twitter.com/jFsJTXPdi6
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
すなわち、簡単に図にすると、1.4日ごとに1.3倍になっていくわけです。
→ pic.twitter.com/zeU1sb16ix
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
これが繰り返されると、すごい勢いで流行が広まるということです。
→ pic.twitter.com/h9YAwXKxqX
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
卑近な例で恐縮ですが、100万円を借りて1.4日ごとに1.3倍に膨れ上がり、2週間で1400万円になるような…そんな感じです。
→ pic.twitter.com/7841q1hLtA
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
ですので、インフルエンザはこれまで毎年のように流行していたことになります。
しかし、もっと流行しやすい感染症はたくさんあります。
→ pic.twitter.com/JhayTvSY6t
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
たとえば、『麻疹(はしか)』です。
麻疹は10日の潜伏期間で10人以上(の免疫のない方)に感染を成立させます。
インフルエンザよりも、とても感染しやすいといえます。
→ pic.twitter.com/eLCZ3wfSZZ
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
しかし、我々は麻疹に対して、そこまで心配はしていませんよね。
それは、麻疹ワクチンがあるからです。
麻疹ワクチンは有効性が高く、2回接種で感染をほぼ予防できるのです。
→ pic.twitter.com/7BdkhmDncq
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
なお麻疹は、95%の予防接種率を下回ると、感染が広がることがわかっており、現在、95%を割り込んできた日本で、再度流行する可能性があります。
ただ、ここではコロナの話に繋げさせていただきます。
→
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
さて、新型コロナの従来株、すなわち最初に流行した株は、潜伏期間が6日ほどで、感染しやすい方への感染は1.4-3人程度と見積もられていました(例によって研究により差がありますが)。
→ pic.twitter.com/kFCku9tKHs
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
そして、効果が高いワクチンが登場し、感染の収束に有効ではないかと考えられたのです。
しかし、麻疹のようにはいきませんでした(N Engl J Med 2020; 383:2603-15.)。
それは、麻疹と異なり、新型コロナウイルスの変異がはじまったからです。
→
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
記憶に新しいと思いますが、まずデルタ株です。
デルタ株は、潜伏期間が3日に短縮され、感染しやすい人への感染の広がりやすさが5人に増えました(例によって報告により数字に差はあります)。
→ pic.twitter.com/4khz7kRryI
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
そして、現在問題となっているオミクロン株です。
オミクロン株は、潜伏期間がさらに2日に短縮され、感染しやすい人への感染の広がりやすさが8人となりました。
インフルエンザなどと比べても、感染の広がりやすさが大きく異なりますね。
→ pic.twitter.com/yVxnwTeV0A
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
すなわち、オミクロン株の問題は…
潜伏期間が短く、
感染力が高く、
そして、大きな問題は、『予防接種や新型コロナに罹ることで得た免疫から逃げる能力』が強いということです。
→ pic.twitter.com/Xmg1M1CQ1h
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
たとえば、2回接種による『症状のある感染を予防する効果』は、デルタ株に対して大きく下がります。
半年も経過するとほとんど感染予防効果はなくなってしまいます(それでも意味がないというわけではないことは後でお話します)。
→ pic.twitter.com/mF0urlA4NJ
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
なお、3回接種すると、もう少し効果が上がりますが、それでも感染を予防する効果はかなり見劣りします。
オミクロン株は、予防接種や罹ることで得た免疫から逃げる能力が強いということですね。
→ pic.twitter.com/DdxTKN5g1I
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
ただし、とても重要な点があります。
重症化予防効果はデルタ株のときよりも下がるものの、ある程度長期間残ることがわかっているのです。
2回接種でもある程度期待できるといえます。
→ pic.twitter.com/1EwnpJyGzb
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
もちろん、重症化を予防する効果は、3回接種の方が良いです。
なお、最近はじまったオミクロン株対応ワクチンの発症予防効果は3回接種後14日~3ヶ月で80%、3~6ヶ月で48%とされています。従来のワクチンよりは少し良いようです。https://t.co/wGIk8R8isn
→ pic.twitter.com/5SpEP4S3Ne
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
武井さんの仰る通り、現状で、ワクチンの接種率は2回接種で80%、3回接種で70%弱です。
しかし、これでは流行自体は十分抑えることはこんなんですよね。
→https://t.co/mA8lgZuz19 pic.twitter.com/EGKrRFvGrH
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
しかし、重症化をする『率』は大きく下がっており、これはワクチン接種による効果と言えるでしょう(図は忽那先生の記事から)。
オミクロン株が軽症化しただけではありません。後で述べますが、実はオミクロン株は従来株程度の重症度になることが報告されています。
→ pic.twitter.com/0HNm2fZApY
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
もしかすると、皆さんの『従来株』『デルタ株』『オミクロン株』の重症度の差はこんな感じではないでしょうか。
→ pic.twitter.com/kryUDqdKWk
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
ワクチンを接種していない方にとっては、オミクロン株は、デルタ株よりも軽症ではあるものの、従来株と重症度はかわらないという研究結果もあります。
すなわち、ワクチン未接種のひとにとっては、以前と変わらない(治療がある程度改善されたとは言え)相手です。
→https://t.co/LjancGjSoA pic.twitter.com/5hQWsLjC9H
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
さて、長々とお話しました。
ざっくりまとめると…
オミクロン株は、
潜伏期間が短くなり、
感染させやすくなり、
さらに予防接種による感染予防効果が下がってしまった
という面倒な相手であるということです。
→ pic.twitter.com/jYfRwBXO2k
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
皆さんの予防接種率があがってきたことはすばらしいことです。
しかし、まだ3回接種7割弱、2回接種8割、です。
→ pic.twitter.com/TniHyFjQe7
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
特に2回接種でも3回接種でも、割合が低くともやはり一定の方が重症化しますし、亡くなる可能性もあります。
ワクチン未接種ならなおさら…です。
→ pic.twitter.com/8FPtWZFMUh
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
そしてオミクロン株の感染力と免疫を避ける性質により、感染が拡大しています。
そして、重症化したり、亡くなる方の確率が変わらなくとも、全体的な人数は残念ながら増えるという結果になっています。
→ pic.twitter.com/pPEBKbD9YO
→
— ほむほむ@アレルギー専門医:『小児のギモンとエビデンス』重版決定 (@ped_allergy) December 30, 2022
実は、このようなことは武井さんはご存知なのだろうと思っています。
その上で、このような解説をもとめていらっしゃるのではないか…そのように考えて、長々と書き連ねてしまいました。
何卒ご容赦いただきたく存じます。
(了)