COVID-19による全身の炎症に腸内細菌叢が関わっているかも、という研究。preprint
— Sukuna (@SukunaBikona7) December 10, 2023
COVID-19入院患者86名と健康な12名を比較。
重症COVID-19では血漿中のIL-6、IL-2、IL-10が上昇していた。
IL-6はLBP濃度と相関しており、これは腸管透過性とmicrobial translocation(腸管微生物が腸管以外に→
移行すること)が全身性の炎症に関連していることを示唆した。
— Sukuna (@SukunaBikona7) December 10, 2023
直腸ぬぐい液を比較すると、COVID-19患者ではF.prausnitsiiを含む複数の共生細菌が減少し、E.lentaとH.hathewayiを含む日和見菌が増加していた。
腸管の恒常性を維持するために重要な共生細菌の減少とLBP濃度上昇は→
日和見菌の増加と合わせて腸管上皮のダメージを示唆。
— Sukuna (@SukunaBikona7) December 10, 2023
口腔咽頭ぬぐい液で死亡したCOVID-19患者ではS.wiggsiaeが多かった。
H. hathewayiとS. wiggsiaeの多さはIL-6含む炎症マーカーと相関した。https://t.co/7cL00H92sM
COVID-19入院患者では腸内細菌叢に変化があり、それが重症度と関連する→
炎症性サイトカインと相関を示したという研究。
— Sukuna (@SukunaBikona7) December 10, 2023
SARS-CoV-2が腸管に感染したり、腸内細菌叢に影響を与えることは他の研究でも指摘されていたが、COVID-19によりmicrobial translocationが起こり全身性の炎症に影響が出ている可能性を示唆する。