シニア花井の韓国余話

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結婚費用:「親の助けを借りず素朴な式を!」   

2012年06月30日 19時19分13秒 | Weblog
韓国大手紙・ 朝鮮日報12年6月29日記事
「100組キャンペーン」に応募したカップルの物語
 今年3月30日、100組キャンペーン(本紙と女性家族部〈省〉が実施した、夫婦だけの力で素朴な結婚式を挙げようというカップルを支援するキャンペーン)に応募した若いカップル2組が、ソウル市鍾路区孝子洞にある大統領府舎廊チェ(現在は展示館として使用されている建物で、元々は大統領秘書室長の公館として使われていた)を眺めていた。カフェでお茶を飲み、春の光あふれる大統領府前の道を散策した。キャンペーン開始から5日間で、彼らを含む計375組のカップルが「自分たちの力で素朴な結婚式を挙げたい」という意思で応募した。対面や虚栄の代わりに「中身」を重視する雰囲気が、中産層の若者たちの間で広まっている。イ・ハヨンさん(34、英語塾講師)とチェ・ハヤンさん(33、外国系企業社員)は、1999年に明知大学に入学した同級生だ。奨学生として欧州に海外文化探訪に行った際に知り合い、長い間友人の関係だったが、1年前から恋人関係に発展した。2人は「見栄のために1日で数千万円(数百万円)を使うのはおかしい。そんなお金があったら新居のために使いたい」と話した。結婚の話が出たとき、小学校の教師をしている新郎の母親がまず「衣装を作ったり贈り物をするのはやめなさい」と言った。さらに「両家の間でお金が行き来することで、けんか別れをする人も多いらしい。けんかの原因を作るくらいなら虚礼虚飾はやめよう」と話した。一方、新婦の母親も2人に「他人が私たちをどう見るかに気を使うよりも、私たちがどのような人間なのかということの方が重要だ」と話した。2人は、新郎が現在暮らしているワンルームを解約する際に戻ってくる保証金に、2人の貯蓄とローンを合わせ、新居を準備することにした。親の力を借りず、自分たちの力で親しいゲスト100人を招待し、小さくても厳かな結婚式を挙げることにした。「親戚のお兄さんが10年間交際した女性と結婚写真の撮影を終え、新居を準備しているときに婚約を解消した。女性が、衣装に掛ける金額はいくらとか、新居の何%くらいでなければいけないとか、お金の話が行き来するうちに気持ちが冷めたのだろう。お兄さんが苦しむのを見て、韓国の結婚文化は本当に間違っていると思った。だから親に金銭的な負担をかけず、自分たちの力で素朴な結婚式を挙げることにした」(新婦チェさん)。「最近、ソウル・江南地区の有名な式場で行われた結婚式に出席したが、祝賀客があまりに多く、新郎新婦の顔をスクリーンで見るしかなかった。式場が豪華なだけで、混雑した市場のようだった。『このような式のために数千万ウォンを費やすなんでもったいない』と思った」(新郎イさん)。イ・ハヨンさんは「その結婚式をきっかけに『なぜ結婚するのか』ということについて真剣に考えた」と話した。「私はじっとしているのが好きだが、ハヤンは活動的。ハヤンが遊びに行こうと誘うので、一緒にあちこち出掛けてみたら、とても楽しかった。ああ、この人だと思った。生涯を共に過ごしたい、というのが重要で、他人に見せる部分(結婚式)はほんの一部でしかない」。イ・ヒョニさん(28、中小企業社員)とパク・シネさん(25、病院栄養士)は「これまで育ててくれた親に金銭的な負担をかけたくなかった」と話した。新郎のイさんは、いつも仲の良い、庶民的な夫婦の一人息子。新婦のパクさんは家でも職場でも、素直ないい子だとかわいがられて育った3人きょうだいの真ん中だ。そんな2人はどちらか1人が疲れていると、仕事帰りに急いで相手の職場の近くに駆けつけ、あめを届けたりもした。「付き合い始めたころ、シネに『うちは裕福ではない』と正直に打ち明けた。シネががっかりするかと思ったら『重要なのは物ではない。私にはあなたが重要なの』と答えてくれた。そのとき結婚を決意した」一人息子が連れてきた女性を見て、新郎の母親は「贈り物などはしないことにしよう」と先に切り出した。新婦のパクさんはそんな姑に感謝した。「私の後輩は、姑が『冷蔵庫は○社、テレビは○社…』と書いたリストを渡したらしい。持ってこいと言うから贈ったのだが、結婚したときすでに気持ちが冷めていた。お金も重要だが、そんな結婚がうまくいくだろうか」。新郎イさんは「素朴に2人の生活を出発し、夢を大きくみようと話した」という。たくさん貯金して、自分たちの力で夢のような旅行をするのが2人の目標だ。新婦パクさんは「必ず100組の中に選ばれて親に『ほら、お父さんとお母さんは娘をうまく育てたでしょう』と言いたい」と話した。 「親には、他人のようにしてやれなかったとがっかりしないでほしい。今までしてもらったことだけでも十分ありがたいと思っている。これからは自分たちの力で一生懸命生きて行くので、父と母にいつまでも見守っていてほしい」


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