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仁川ア大会運営委が7年もかけて準備したもの【コラム】                    

2014年10月02日 14時00分00秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報14年9月30日記事抜粋
 今回の仁川アジア大会はひと雨降るたびに大混乱となっている。
 9月29日正午から仁川市内の十井テニス会場で行われる予定だった男子ダブルス決勝は、雨のために3時間以上遅れた。競技運営委員会はこのような状況でも観客を入場させ続けた。コートにたまった雨水をふき取り、午後3時15分から決勝戦を開始したが、第2セットの途中で再び雨により中断された。このため、返金を要求する声が高まった。主催側は「返金には応じないのが原則」と言ったものの、チケット売り場に数十人が集まると、払い戻しに応じた。テニスの場合、降雨の際は1時間以内に試合をするかどうか決める。しかし、こうしたマニュアルはない様子だった。チケットを払い戻してもらった観客は、午後6時ごろ終わったこの試合で韓国の林勇圭(イム・ヨンギュ)、鄭現(チョン・ヒョン)組が金メダルを取るところを見逃した。
 先週、にわか雨でセパタクロー会場でも水があふれた。アーチェリー会場のVIP・メディア席には日よけの天幕に雨水がたまり、危険な状態となった。組織委は「安全のため水を抜いたが、天幕は大韓アーチェリー協会が設置した」と釈明した。だが、そもそも大韓アーチェリー協会が天幕を張り、臨時電光掲示板を追加設置したのは、同会場の施設が国際大会を行うには不十分だったからだ。仁川アジア大会が開催される競技場には、国際大会の基準を満たしていないところが多かった。重量挙げは仮設の建物内で行われ、選手たちの休息スペースをはじめとする設備はプレハブではなくコンテナだった。
 今回のアジア大会は開幕当初から不十分な運営が目立ち、多くの批判を浴びている。一部種目の選手たちに提供される弁当からは食中毒菌が検出された。仁川アジア大会公式ホームページの応援掲示板に大会運営を批判する書き込みが相次ぎ、サイト管理者が勝手に削除したケースもあった。7年間かけて準備したアジア大会では見たくない光景だった。
 野球の決勝戦とサッカーの韓日戦(準々決勝)が行われた28日、同市内の文鶴スタジアムは大勢の人々が集まり混雑した。チケット売り場の数が足りない上、一部の自動発券機が故障したため、試合が始まってからしばらく経っても入場できない人が多かった。そもそも組織委員会が試合の組み合わせをする際、日程を十分に考慮していれば、このような事態は避けられたはずだ。
 今大会組織委員会の事務総長は先週末の記者会見で、「『アジア大会は運動会並みのレベル』という非難をどのように受け止めているのか」と記者に質問され、「アジア・オリンピック評議会(OCA)会長も『進行がうまくいっている』と言ったのに、運動会だなんて大変な侮辱だ」と答えた。
 組織委員会は「自分たちはよくやっている」と思っているかもしれないが、外部の人々の考えは違う。韓国で3回目に開催されたアジア大会がどのような評価を受けるかは、閉幕までの残り5日間に懸かっている。
仁川=成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者




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