シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

心筋梗塞の李会長、現場復帰のカギは脳機能

2014年05月12日 16時38分46秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報14年5月12日記事抜粋
脳機能、回復状態などあすにも判明
 サムスングループを率いるサムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長が5月10日夜、心筋梗塞を起こし、ソウル市内の病院で、心臓の冠状動脈を広げるステント手術を受けた。李会長がどの程度回復するかは、一両日で明らかになる見通しだ。
 李会長は心肺蘇生法による処置を受けた後、ステント手術を受けた。現在は体外膜型肺(ECMO)で心臓と肺の血液循環を助ける処置が取られている。
■脳機能への影響懸念
 心不全で脳への血液供給が4分以上止まると、脳機能に障害が残る可能性がある。脳機能が正常を回復できるかどうかは、李会長が経営の一線に復帰できるかどうかを決定づける要素となる。
 李会長は現在、全身麻酔状態で低体温療法を受けているという。低体温療法は心臓まひで脳への酸素供給が一時的に止まったケースで、低酸素症による脳の損傷を最小限にとどめる医療技術だ。
 心臓の鼓動が戻り、脳への血液循環が回復すると、血液が一気に脳組織に流れ込み、脳に損傷を与える可能性がある。このため、医療陣は故意に意識を失った状態を維持し、24時間程度は体温を33度まで低下させている。そうすることで、脳の新陳代謝がストップし、血流回復過程での脳損傷を軽減できる。
 李会長は10日夜に心筋梗塞を起こし、さまざまな処置が施され、11日未明から12日朝まで低体温療法を受けている。その後、体温を徐々に上昇させ、1日ほどをかけ、脳の損傷を最小限に抑える。体温が正常に戻るのは、発症から72時間がたつ13日ごろで、それまでに脳への損傷の有無が判明するとみられる。 
■早期搬送で経過良好か
 李会長はソウル市竜山区漢南洞の自宅で呼吸困難状態となり、直ちに自宅近くの順天郷大病院に救急搬送された。李会長の自宅には看護師と救急車が常時待機しているとされる。李会長は病院に搬送後に心臓まひを起こしたと伝えられるほか、救急専門の医療陣が直ちに酸素供給を行い、心肺蘇生法を施したとみられる。このため、心臓まひによる脳損傷は最小限に抑えられたと予想される。
 サムスンソウル病院の医療陣は11日、「順天郷大病院の医療陣が早期に迅速で適切な措置を取り、サムスンソウル病院で行ったステント手術も成功したため、大きな問題はないとみられる」と説明した。
 李会長の発症部位は、心臓を取り巻く冠状動脈で最も重要な左冠動脈の主幹部とされ、心筋の機能維持にとって重要だ。李会長は過去にも違う部位の冠状動脈が狭まり、ステント手術を受けた経緯がある。72歳と高齢である上、糖尿病、高血圧などの慢性疾患があり、心筋がどれほど回復するかが今後の健康状態を左右する鍵となりそうだ。
金哲中(キム・チョルジュン)医学専門記者





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。