シニア花井の韓国余話

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サムスンが社運懸けるギャラクシーS6、売れ行き不透明

2015年04月29日 08時21分38秒 | Weblog
新作スマートフォン「ギャラクシーS6」の売れ行きに社運を懸けるサムスン電子に国内外から思わしくないニュースが相次いで伝えられている。
 アップルの「iPhone(アイフォーン)」の中国での販売台数が初めて米国を抜くほど好調を見せ、インドではサムスンが現地メーカーに抜かれ、2位に転落したという市場調査結果が示された。さらには、中国のスマートフォンメーカー、北京小米科技(シャオミ)がインドに進出し、サムスンはさらにつらい戦いを強いられそうだ。
 ブルームバーグ通信は4月27日、市場調査会社クリエーティブ・ストラテジーズの推計を引用し、今年第1四半期(1-3月)の中国でのiPhone販売台数が1800万-2000万台に達し、同じ期間の米国の販売台数(1400万-1500万台)を抜いたと伝えた。中国でのiPhone販売台数が中国を抜いたのは初めて。ブルームバーグ通信は「iPhone6の大画面が中国人の好みに合った上、春節(旧正月)の特需、中国移動通信最大手の中国移動通信(チャイナ・モバイル)との提携などが奏功した」と分析した。
 中国、米国に次ぐ世界3位の携帯電話市場であるインドからも衝撃的なニュースが伝えられた。経済誌フォーブスなどは昨年、インドのスマートフォン市場で現地ブランドのマイクロマックスがシェア22%を獲得し、サムスン(20%)を抜き首位に立ったと報じた。アップルが8位にとどまるなど高級機種では勝負にならないインド市場で、サムスンは中低価格モデルでこれまで何とか首位の座を守ってきた。
 サムスン電子にとっては、シャオミのインド進出が最悪のニュースだ。シャオミは先週、インドで新モデル「Mi4i」を発売した。価格は204ドル(約2万4300円)と安価で、シャオミの初の海外向けモデルとなる。シャオミは来月、同モデルをマレーシア、インドネシア、シンガポール、台湾、香港でも発売する。シャオミは中国でサムスン電子を抜き、アップルに次ぐ2位につけている。しかし、特許問題で中国市場からは出られないとの観測が有力だった。そうした予想に反するインド進出で、サムスンは中国以外でもシャオミとの厳しい競争にさらされることになる。
 韓国の証券業界では、ギャラクシーS6の売れ行きが不透明だとの指摘も出始めた。東部証券のアナリスト、クォン・ソンリュル氏は「世界販売の指標となる国内市場でギャラクシーS6の販売が当初の期待に達しておらず、検索エンジン大手グーグルの検索頻度でもギャラクシーS6はギャラクシーS3、S4におとっている」と指摘した。また、ギャラクシーS6よりも高級なギャラクシーS6エッジに関心が集まった点もS6の不振要因だとした。クォン氏は「ギャラクシーS6の販売台数はギャラクシーS5程度にとどまり、過去最高の7000万台には及ばない」と予想した。
李吉星(イ・ギルソン)記者
韓国大手新聞 朝鮮日報15年4月28日記事抜粋



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