シニア花井の韓国余話

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  北朝鮮労働者、丹東でも2万人受け入れ

2012年06月24日 17時11分54秒 | Weblog
  韓国大手紙・ 朝鮮日報12年6月22日記事抜粋
中国が豆満江(中国名・図們江)を挟んで北朝鮮と接する吉林省の図們市、琿春市で北朝鮮からの労働者2万人を受け入れることを決めたのに続き、同様に鴨緑江を挟んで北朝鮮と向かい合う遼寧省丹東市でも2万人を産業研修生として受け入れる方向で、北朝鮮側と合意が成立したことが分かった。
 北朝鮮が中国側に輸出する労働力4万人には、2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」爆沈事件以降、韓国政府が取った制裁措置で雇用が減少した北朝鮮国内の委託加工工場の熟練工が多数含まれているという。
 丹東地区の対北朝鮮消息筋は6月21日、中国遼寧省政府と北朝鮮の外資誘致機関の朝鮮合営投資委員会が今年4月、丹東地区に北朝鮮の労働者2万人を受け入れる内容の協定を結んだと語った。遼寧省政府は協定提携に先立ち、今年初めに丹東地区の地場企業を対象として、北朝鮮労働者の需要調査を実施したという。
 協定によると、遼寧省側は年間2万人の北朝鮮労働者に産業研修生の資格でビザを発給し、賃金は業種によって、月額1300-1700元(約1万6000-2万1000円)になるという。雇用業種は被服、食品、鉱山、情報サービスなどだ。
 これに関連し、中国紙・経済観察報は最近、丹東発で「天安爆沈事件や延坪島砲撃事件で、韓国と北朝鮮の関係が冷え込み、仕事を失った北朝鮮の縫製工場が熟練工を中国に輸出しようとしている」と報じた。これに先立ち、中国吉林省も今年1月、朝鮮合営投資委員会と北朝鮮の労働者2万人を図們、琿春一帯に受け入れる協定を結び、5月から北朝鮮の労働者が図們開発区の衣類メーカーで働き始めた。
 北京など中国各地にある北朝鮮系レストラン、建設現場などで既に働いている7000-8000人を含めると、中国国内にいる北朝鮮の労働者は5万人近くに増える見通しだ。
 中国が北朝鮮の労働者受け入れに乗り出したのは、経済難に苦しむ北朝鮮を支援し、金正恩(キム・ジョンウン)体制の早期安定を図るのが狙いとみられている。しかし、国際社会による対北朝鮮制裁の効果が薄れ、北朝鮮の改革開放を遅らせるなど、マイナス効果に対する懸念も指摘されている。北京駐在の外交筋は「北朝鮮の労働力を受け入れること自体は、国連の制裁義務違反ではないが、労働力輸出で稼いだ資金が金正恩第1書記の体制維持資金に流れ、中国が希望する北朝鮮の改革開放はさらに遅れる可能性がある」と指摘した。
韓国政府による制裁措置以降、北朝鮮は鉄鉱石、石炭の対中輸出を増やすことで対応してきた。そして、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後、労働力輸出を拡大する方向にかじを切った。金正恩第1書記は今年初め、「少しばかり脱北しても構わないから、外貨を獲得するための労働者を最大限派遣するように」と指示したとされる。






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