シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

韓国の主婦層に海外投資ブーム

2012年01月04日 19時23分00秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 11.12.31記事抜粋)
 最近、ソウル・汝矣島の証券街では女性による投資がブームだそうです。海外株式を売買して収益を上げる主婦たちは「キム夫人」と呼ばれます。世界の外国為替市場に投資する日本人主婦を指す「ワタナベ夫人」に相当する言葉です。キム夫人は夫の給料を世界市場での財テクにつぎ込むのです。
 新韓金融投資は12月初め、海外株式の取引が多い投資家を対象に香港旅行抽せんイベントを行ったのですが、当せん者10人のうち4人が主婦をはじめとする女性だったといいます。証券業界関係者は「海外株式は夜間に取引する必要がある上、税金納付、両替などの手続きが複雑なので、時間に余裕がある女性の投資家が増えている。投資成果も女性の方が男性より高い」と話しています。
 キム夫人が主に売買するのは、香港市場に上場している中国株、米国市場で取引される上場投資信託(ETF)です。以前は海外の株式やファンドを購入するのに、証券会社の社員を通さなければならなかった上、投資金額にも制限があるなど、手続きがややこしかったのですが、最近はホームトレーディングで少額でも簡単に投資できるようになりました。海外株式は外貨建てなので、為替相場の流れにうまく乗れば、為替差益も得られるというメリットがあります。
 自らをキム夫人の一員だというソウル市松坡区の主婦Jさんは「米国のETF市場は、全世界のあらゆる資産が網羅されていて、まるで投資のデパートだ。ショッピングの興味がそそられる。ドルはそのまま口座に入れておいても収益がないが、米国市場で運用すれば銀行の金利よりは収益が上がる」と話していました。
 しかし、海外株式への直接投資は、国内株式への投資とは異なる点が多く、注意が必要です。海外株式は国内株式に比べ、情報を入手しにくく、売却益には譲渡税がかかります。また、外貨建てで投資するため、為替変動リスクにさらされます。ともあれ、国際金融市場に挑戦状をたたきつけたキム夫人が善戦するのを期待したいところです。





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