シニア花井の韓国余話

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「名門大合格ノウハウ」売る名門大生たち

2014年07月29日 01時00分00秒 | Weblog
韓国大手新聞  朝鮮日報14年7月27日記事抜粋
面接後記8000ウォン、自己紹介書1万2000ウォン
 「ソウル大、韓国科学技術院〈KAIST〉、浦項工科大〈ポステック〉、延世大の随時入試(推薦入試に相当)で4冠の栄誉を手にした自己紹介書」(上記4大学全ての随時入試で合格したソウル大バイオシステム素材学部のイさん、1万3000ウォン=約1290円)。
 「知識の検証ではなく、創意的なアドリブが功を奏した面接を再現」(ソウル大材料工学部のキムさん、8000ウォン=約790円)。
 ソウル大学、延世大学、高麗大学、韓国科学技術院、浦項工科大学など12の名門大学の在学生約140人が実際の大学入試の際に書いた自己紹介書や、面接後記、論述、各科目のノートなどが入試アイテムとして売られている。これらを集めて売っているある大学入試コンサルティング業者のウェブサイトは「上位1%の名門大に合格した受験生の入試・学習ノウハウを共有する」と、うたっている。
 最も高く売れるのは、名門大学に入学した学生たちの自己紹介書だ。自己紹介書はA4用紙で4、5枚に上り、最も安いものが1万2000ウォン(約1190円)台、最も高いものが1万8000ウォン(約1790円)台で販売されている。300-400ページに上る単行本1冊の値段よりも高い。この業者の関係者は「名門大に合格した人たちの自己紹介書は既に検証されているものと判断し、学生たちと話し合った上で価格を決めている」という。ソウル大生の自己紹介書だからといって全て高いわけではない。業者所属の専門家たちが内容を評価し、価格に反映する。
 自己紹介書に次いで高いのが面接後記で、ほとんどが8000ウォン台、各学生が実際に作成した科目別の整理ノートをスキャンしたファイルは5000ウォン(約490円)-1万2000ウォンだ。延世大学に在学中のある学生は「化学1最終メッセージ」(5000ウォン)、「私を守ってくれた1年間の浪人中の学習記録」(1万5000ウォン=約1490円)、「生命科学1整理ノート」(1万2000ウォン)など12種類の商品を売っている。同ウェブサイトでは、商品をアップした名門大学生たちの個人情報や「経歴」を全て公開している。名前や顔写真をはじめ在学中の大学や学科、高校の学年別の内申点、大学入試修学能力試験(日本のセンター試験に相当)の科目別の成績、家庭教師や塾など学校外教育の詳細、受験した大学と結果などを事細かに公開している。この業者の関係者は「名門大に合格した先輩たちの自己紹介書を読むと、合格した理由が見えてくる」と力説する。また「昨年10月にサイトを開設したばかりであまり知られてはいないが、随時選考など入試の季節が近づいたため、アクセスする人が増えている」と話す。
 ソウル市盧原区に住む高3のユさん(18)は「在学生たちの自己紹介書を盗用したり、自己紹介書を代筆したりするのは問題だが、自己紹介書を書く際の参考にできれば、少しは先が見えるようになる」と説明する。ウェブサイトの使用後記をアップする掲示板にも「周囲に大学生の知り合いがいなくて困っていたが、ここでは簡単に資料を手に入れることができるためうれしい」「目標にしている大学の自己紹介書や論述、面接内容を一度に確認できて役に立つ」などの書き込みが見られる。
 一方、各大学のさまざまな人材像を金銭に換算して序列化している、と批判する声もある。ソウル大学を志望しているある高校生は「値段が高い自己紹介書を読むと『あ、ソウル大はこういう人材を望んでいるのか』という思いになり、むしろ挫折しやすくなる」と本音を話した。
 ある入試専門家は「関連情報があまり公開されていない状況で、学生たちの不安な心理を掘り下げていくテクニックには驚かされるばかりだ。大学入試の過程さえも商品化されるようで、なんだか後味が悪い」と話した。
イ・ソンウォン記者



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