シニア花井の韓国余話

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韓国軍:日本語・ネット用語が氾濫、意思疎通に障害  

2012年01月16日 11時51分02秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 12.1.13記事抜粋)
 ハイバー(ヘルメット、「ファイバー」の発音が変化)、オーバーロック(階級章を縫い付けること)、活動靴(運動靴)、トゥドンバン(2.5トン、「2トン半」の発音が変化)、換服(着替え)、銃器輸入(小銃に油を差すこと)―。
 ソウル大国語国文学科のチャン・ソウォン教授はこのほど、軍隊内で使われるこうした単語が、さまざまな事故の原因や意思疎通障害の原因になりかねないとする研究結果をまとめた。チャン教授が、国防部(省に相当)の依頼を受け、昨年9月から12月にかけて、除隊後3年以内の予備役兵士700人と現役兵士1200人、将校、副士官70人を対象に調査を行った結果、回答者の78.6%が「軍隊内の事故は言語使用や意思疎通の問題と深く関係している」と答えた。
 チャン教授は「入隊したての兵士は、初めて聞く軍隊用語のせいで先輩兵士との意思疎通ができず、問題が生じることが多いことが分かった」と指摘した。「汚い言葉だけでなく、由来が分からない軍隊用語を言い換え、暴力を予防し、意思疎通上の問題を解決すべきだ」と指摘した。
 チャン教授は「軍隊用語の大半は過去の日本による植民地統治期と米国による軍政時代に使われていたものだ」と説明した。
 「オーハンマー」(大きいハンマーの意味)は日本語に由来し、「トブルバッグ」(軍隊で使われる円筒形のバックパック)は、英語の「ダッフルバッグ(duffle bag)」から来たものだ。
 海兵隊だけで使用する巡検(夜間点呼)、主計官(炊事兵、戦闘中の艦船で炊事を主計兵が担当したことに由来)などは日本の軍隊用語だ。チャン教授は「海兵隊員はそうした特殊用語が海兵隊の伝統だというが、典型的な日本式軍事用語にすぎない」と指摘した。
 最近はゲームやインターネットに由来する単語、略語などが軍隊内の意思疎通を阻害する要素として指摘されている。面接調査に応じた将校は「最近兵士がオンラインゲームで使う用語を使い、上官が現れると『ボス登場』、戦闘訓練での突撃を『ラッシュ』と呼んでいる」と話した。同将校によると、食堂清掃を「食清(シクチョン)」、タムべ(韓国語でたばこ)とタイムの合成語でタムタ(喫煙タイム)、体力鍛練を「体鍛(チェダン)」などと呼ぶ略語も多く、最初は理解できないという。
 チャン教授は「誤った由来を持つ軍隊用語は言い換えるべきで、専門軍事用語や特殊な表現については、持続的な教育が必要だ」と結論付けた。




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