シニア花井の韓国余話

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中朝友好条約記念日に両国が沈黙

2014年07月15日 14時00分00秒 | Weblog
【ソウル聯合ニュース】14.7.11
北朝鮮と中国が1961年に中朝友好協力相互援助条約を締結し、7月11日で53年目を迎えたが、両国の雰囲気は例年に比べ沈んでいる。
 故金日成(キム・イルソン)主席(当時は内閣首相)は1961年7月11日、中国北京で周恩来首相(当時)と、相手国が武力攻撃を受けて戦争状態に陥った際は、直ちに軍事上の援助をするという内容を骨子とする同条約を締結した。
 以後北朝鮮では、条約締結日には両国の親善関係を強調してきたが、今年は当日午前までメディアでの報道が出てこなかった。
 朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」では同日、金日成主席の20周期に北朝鮮を訪問した中国の関係者が金主席を称賛する文の中で中朝関係にわずかに言及しただけだった。 
 金正恩(キム・ジョンウン)第一書記による体制が発足して以降、「労働新聞」が中朝友好条約締結記念日に関連論説を掲載しないのは今年が初めて。
 昨年7月11日の論説では、条約締結52周年を迎え、「兄弟的な中国人民に暖かいことばを送る」とした上で、中朝関係強化に努めるとの意志を明らかにした。
 朝鮮中央テレビも同様の雰囲気を見せている。 
 昨年の締結記念日には金主席が中国の毛沢東主席や故トウ小平氏などと会った場面を収めた記録映画を放映した。
 だが今年は同日午前に朝鮮中央テレビが発表した番組表には両国指導者の親善に関する内容は入っていなかった。
 中国側の反応はさらに少ない。 
 中国の主な官営メディアでは、同日、北朝鮮関連の報道はほとんどなく、条約締結に関する記事は一件もなかった。
 昨年の記念日には中国のニュースサイト、中国新聞網が、中朝友好を強固にとの内容の北朝鮮雑誌を紹介した。 
 中朝関係に詳しい北京消息筋は、「中朝条約は両国関係の土台となっているだけに、記念行事や人的交流があると予想したが、記念行事は(早くから)取り消され、今回は互いに話題にもしていないと聞いている」とした上で、中国側の雰囲気がより冷たいと説明した。
 北朝鮮が今年の条約締結記念日に関心を見せないのは、中国政府に対する不満を示したものとみられる。 
 中国の習近平国家主席が北朝鮮より先に韓国を訪問するなど、中国の朝鮮半島政策に対して、抗議したとの分析だ。今月に入り、北朝鮮メディアでは習近平主席に対する言及もない。
 中国政府も同様に、3回目の核実験や、「中国通」として知られた張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑などにより累積した北朝鮮に対する不満を今回の記念日を通じて示したとの見方も出ている。
 韓国・東国大北朝鮮学科の金榕(キム・ヨンヒョン)教授は「北が中朝友好条約記念日に沈黙するのは、中国の対北政策に対する不満を間接的に表現したもの」と指摘。「習近平主席の韓国訪問や核問題の政策などに反発して中国を圧迫しようとする試み」と説明した。




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