シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

【社説】避難訓練に参加しない韓国人の防災意識

2014年05月16日 16時30分53秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報14年5月14日記事抜粋
 韓国貿易協会と韓国総合展示場(COEX)は5月13日、ソウル市江南区のCOEXトレードタワー(54階建て)とASEMタワー(41階建て)で、両ビルに入居する会社の社員らを対象に、火災などに備えた避難訓練を実施した。旅客船「セウォル号」沈没事故をきっかけに、大規模災害や事故に対する警戒心を高めるのがその目的だった。ところが20分以上にわたる訓練中、ビルから外に出て避難したのは、トレードタワーでは4000人以上いるうちの1500人前後、ASEMタワーでは5000人以上いるうちの800人前後だった。つまり避難訓練に参加したのはわずか4人に1人の割合だったのだ。
 トレードタワーとASEMタワーは訓練中、2台の非常用エレベーター以外はエレベーターの稼働を全て中断した。非常用エレベーターとその周辺では「非常運転時、消防活動専用となるので利用は禁止します。階段を使用してください」と放送で案内した。ところがビル内にいた多くの人たちは何のためらいもなく非常用エレベーターを使用して下に降りた。また1階に降りた後も指定された避難場所に集まらず、あちこちでうろうろするばかりだった。一部は訓練担当者の指示をも無視し、コーヒーショップに入って雑談するケースもあったという。貿易協会は当初、訪問客についても訓練中は行動を制限する予定だったが、取材記者が非常階段を利用し上の階に上がるのを統制しなかった。
 米国の大学寄宿舎などでは避難訓練の際、建物の中に誰もいないことが確認されて初めて訓練が終了する。ところが貿易協会は最終的に何人避難したのかさえ確認しなかった。訓練を行う側は徹底した準備ができず、受ける側は訓練を煩わしく感じるだけだったのだ。これでは実際に災害が発生したときに、政府や会社の責任だけを追及することなどできないのではないか。







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