シニア花井の韓国余話

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方言矯正教室に学生殺到のワケ

2012年03月27日 16時08分05秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮 日報12年3月25日記事抜粋
方言矯正教室に就職希望者が殺到
「方言は矯正対象ではないのに」…激しい生存競争の影響か
3月3日午後、ソウル市江南区にあるスピーチ教室で、受講生たちが右足を上げたまま教材を読んでいる。この教室では、方言を直すために、正しい発声に効果的な姿勢で標準語の練習をするなど、多様な授業が行われている。
 19.8平方メートルの細長い教室で、5人の受講生が上体を前に伸ばしたまま、口をそろえ「アッ」と声を出した。受講生たちは両手で頬をこすったり、体操をするかのように片足を上げたまま教材を読んだりした。壁に備え付けられた鏡が、受講生の動作を映しだし、教室の隅には授業の様子を録画するためのビデオカメラが設置されていた。
 3月3日午後4時、ソウル市江南区ノンヒョン洞のスピーチ教室。この教室の講師は「口になじんだイントネーション(方言)を直すには、滑らかな発声が重要なので、このようにおなかに力が入る姿勢を取るのが効果的だ」と説明した。
 「私はすてきな声になりたい…」―同じ時刻、隣の講義室のモニターには8週間前に撮影されたイ・ジウンさん(19)=釜山外大中国語学部=の「スピーチ映像」が映し出されていた。授業を受ける前、ジウンさんは、アクセントの高低が目立つ慶尚道地方のイントネーションで「ナヌン(私は)」を「ネヌン」と発音していた。2カ月間この教室で訓練を受けたジウンさんは「客室乗務員(フライトアテンダント)の面接を受ける際、標準語で話した方がより専門的に見えると思う」と話した。
 江南区のあるスピーチ教室の関係者は「受講生約250人のうち、半数以上が大学生と就職準備をしている人たちだ」と話した。慶尚道、全羅道出身の受講生が最も多く、忠清道や中国の朝鮮族出身者の中にも受講する人がいるという。
 昨年初めに釜山大経営学科を卒業したキムさん(27)=女性=は、同年4月に流通企業の採用試験を受けた際、面接官から「営業職を希望するならまず方言を直すように」と指摘された。キムさんは「自分にとって非常にショックで、すぐに40万ウォン(約2万9000円)を支払い、江南の教室で『方言矯正講座』を受講した」と話した。標準語のイントネーションで「ご飯食べた?」と発音できるようになるのに1週間かかったというキムさんは「2カ月間の死闘の末、方言を直し、昨年下半期に大企業系列の流通企業に入社することができた」と話した。
ソウル大学言語学科のキム・ジュウォン教授は「矯正とは、間違ったものを正すという意味であり、固有の体系や独自性を持った方言は矯正の対象ではない。しかし、韓国で方言矯正教室がはやるのは、就職難などに伴う『生存のための闘争』と見るべきだろう」と話した。






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