シニア花井の韓国余話

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K-POP:「韓国のレディー・ガガ」が必要

2012年06月18日 20時55分37秒 | Weblog
韓国大手紙・ 朝鮮日報12年6月17日記事抜粋
アイドルばかりで食傷気味
ポピュラー音楽専門家がアドバイス、後に続く大物なく既に疲労感
スタイルも曲も似たり寄ったり…個性・コンテンツあるミュージシャン育成を
 1960年代にイギリスのポピュラー音楽がアメリカでブームになった「ブリティッシュ・インベージョン(侵略)」と同じ現象を思わせるK-POPの世界的ブーム「K-POPインベージョン」から1年。K-POPブームは果たして順調なのだろうか。そして、その将来はどうなるのだろうか。
 このような疑問に対し肯定論もあるが「K-POPの将来はバラ色とは言えない」という否定的な見方もある。文化体育観光部(省)などが今年2月に9カ国約3600人を対象に実施したアンケートでは「K-POPブームは今後4年以内に消えるだろう」という答えが60%に達した。そこで、ポピュラー音楽専門家5人に、K-POPブームの現状や発展策などについて話を聞いた。
■K-POPブーム異状なし?
 ポピュラー音楽界の関係者たちは「アイドル中心のK-POPブームは徐々に低迷している」と口をそろえる。歌手キム・チャンワン氏は「現在のK-POPブームをリードしているのは大手芸能プロダクションで専門のトレーニングを受けたアイドルたち。ほとんどのグループが同じようなスタイル、同じような曲で海外に進出しており、活動があまりにも商業的過ぎる傾向にあると思う」と語った。
 K-POPインベージョンの主役である少女時代、Wonder Girls、KARA、2NE1などに続く、次の大物アイドルがまだ見当たらないというのも問題だ。ポピュラー音楽評論家のキム・ジャッカ氏は「多くのガールズグループのほか、イ・スンギ、IUなどが日本に進出したが、期待したほど反応は良くなかった。強力なスターのオーラを持つ後続アイドルが登場しなければ、K-POPはマニアックなファンだけの音楽になってしまう可能性もある」と語った。 「現在のK-POPインベージョンは韓国の音楽の多様性を紹介しきれていない」という指摘もある。韓国コンテンツ振興院のノ・ジュンソク統計情報チーム長は「米国の音楽市場でアイドルが占める割合は10%程度だが、韓国では現在、国内外で活動する歌手のうち90%がアイドル。スタイルや傾向が似たり寄ったりのグループの活動が5-10年続けば食傷気味になるのは当然のこと」と話す。ガールズグループT-ARAが所属するコア・コンテンツ・メディアのキム・グァンス代表は「韓流ブームのさなかにある日本でも、韓国のガールズグループのようにルックスが良くて実力のあるアイドルが登場し始めた。飲食店街も、ほかの店とは一味違ううまい店だけが生き残るように、K-POP歌手でも同じタイプの外国グループとは差別化されたグループだけが生き残るだろう」と語った。
■K-POPのためのアドバイス
 ナム・テジョン前MBCミュージックセンター長(MBCプロデューサー)は「不本意ながら『K-POP=アイドル音楽』という等式が成り立つようになってしまった。K-POPブームが終わらないようにするには、アイドルグループのように『作られ、組織された』音楽が全てになってはならない。ミュージシャン個人のアイデンティティーや個性あふれる多様な音楽を世界に向けて発信すべきだ。日本について言えば、韓国の歌手が日本武道館などの大規模な会場でコンサートを行うだけでなく、小さなライブ会場などでも自由に活動・交流できるようにしなければ、K-POPブームは途絶えてしまうだろう」との見方を示した。キム・チャンワン氏は「英国・カナダ・ドイツ・フランスなどのポピュラー音楽市場はさまざまなジャンルの音楽が共存し、ダイナミックな市場を形成しているが、韓国のポピュラー音楽界はあまりにもアイドルに集中し過ぎている。今後は韓国も世界的なポップスター、レディー・ガガのようにはっきりとした個性や独特な文化的コンテンツを発信するミュージシャンが育つ環境を作るべき」と語った。さらに、キム・ジャッカ氏は「日本は政府レベルで米国各地に自国のインディーズ系音楽を紹介する機関を設けている。韓国もさまざまなジャンルのポピュラー音楽を海外に紹介する機関が必要だ」と提言した。
金城敏(キム・ソンミン)記者





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