シニア花井の韓国余話

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中国が支援する限り、北の急変はない 

2012年12月19日 23時12分34秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年12月18日記事抜粋
28歳の権力者・金正恩氏の1年
専門家が見る北朝鮮の未来
 3代世襲で北朝鮮の最高指導者になった金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記は、世襲から約1年、脆弱(ぜいじゃく)な政治的立場を固めることに大部分の時間を当ててきた。
 金第1書記は「血の粛清」を通じ、党・政・軍の要職に自分の息のかかった人物を送り込み、わずか1年で人民軍の最高司令官から労働党第1書記、国防委員会第1委員長、共和国元帥の地位まで次々と手に入れていった。梨花女子大学のチョ・ドンホ教授は「この1年で金正恩第1書記は、権力層の支持はある程度確保したが、鍵は政権2年目に住民の支持を得られるかどうか。これに懸かっている」と語った。
■ミサイルは「毒」か「薬」か
 北朝鮮は、経済が破局状態にありながら、6-7年は食糧不足を心配しなくて済む額の金(約9億ドル=現在のレートで約755億円)を投じ、2度の長距離ミサイル(北朝鮮は衛星打ち上げ用ロケットと主張)の発射を行った。今や頼れるのは外部の大規模な投資や支援だけという状況になっている。韓国政府の消息筋は「金正恩第1書記は、2期目に入ったオバマ政権や韓国の次期政権の対北朝鮮政策に、大いに期待しているだろう。今回の長距離ミサイル発射が、対米交渉力をある程度高めたのは事実」と語った。与党セヌリ党から韓国大統領選に出馬した朴槿恵(パク・クンヘ)候補と、野党第1党の民主統合党から出馬した文在寅(ムン・ジェイン)候補の双方が、現在の李明博(イ・ミョンバク)政権より柔軟な対北朝鮮政策を掲げている点も「金正恩の北朝鮮」が期待を寄せる部分だ。しかし北朝鮮の長距離ミサイル発射が、当面は、金第1書記の望む経済的支援を引き出す上で障害になりかねないという指摘もある。統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)先任研究委員は「北朝鮮が核・ミサイルの開発を続ければ、国際的孤立を深める」と語った。
■核実験後の中国の選択は
 11月発足した中国の習近平体制が、かつてのように北朝鮮を「戦略的資産」と見なし、北朝鮮の体制維持・安定に注意を払うかどうかも注目される。外交消息筋は「中国は、大規模ではないものの、北朝鮮が崩壊しない程度の支援は常に行ってきた。この『酸素呼吸器』がある限り、北朝鮮の急変は考えにくい」と語った。
 国家安保戦略研究所のパク・ピョングァン研究委員は「予想される北朝鮮の3回目の核実験が、今後の朝中協力の水準を左右するだろう」と語った。
 来年初めに中国の国家主席になる習近平・中国共産党総書記が、北朝鮮に対しどのような政策を取るのかに注目すべきという声が上がっている。
■崩壊の可能性は低い
 金正恩体制が突然崩壊する可能性については、高くないという見方が多い。北韓(北朝鮮)大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「体制崩壊に至るには、軍部のクーデター、または民衆蜂起が起こらなければならない。しかし軍に対しては二重・三重の監視・警戒がなされ、体制に抵抗できる指導者の出現も難しい」と語った。
 金正恩体制が長続きするかどうかは結局、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記との「革命的義理」によって「金正恩守護」に乗り出した張成沢(チャン・ソンテク)・金敬姫(キム・ギョンヒ)夫妻次第という見解も少なくない。治安政策研究所のユ・ドンヨル先任研究官は「張成沢・労働党行政部長と金敬姫・労働党書記が手を切ったら、金正恩第1書記はあすにでも道を間違えかねない。しかし2人が3年ほど支え続ければ、金第1書記が政権を長期化させることも可能」と語った。鄭永泰博士も「金敬姫書記の寿命が、金第1書記の運命に直結している。今後3-5年がヤマ」と語った。



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