シニア花井の韓国余話

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ビール業界シェア、OBがハイト抜く

2012年01月08日 22時41分07秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 12.1.5記事抜粋)
15年ぶり首位奪還
 韓国のビール市場で、OB麦酒(OBビール)がライバルのハイト真露を抜き、首位に立った。首位が入れ替わるのは15年ぶりだ。
 韓国酒類産業協会によると、昨年1-10月のOBの出荷量(輸出を含む)は7794万500ケースで、市場シェアは50.22%となった。これに対し、ハイト真露の出荷量は7725万7400ケースで、シェアは49.78%だった。OBが出荷量でハイトを抜くのは1996年以来となる。OBは1990年代初めまでシェア70%台を維持していたが、天然水ビールを売り物にしたハイトに押され、2位に転落した。
 2008年時点でも、シェアはハイトが58.2%、OBが41.8%で、両社には16.4ポイントの差があった。しかし、OBは09年に43.7%、10年に45.4%とじわじわ差を詰め、ハイトは毎年3-4ポイントずつシェアを落とした。
 OBの首位奪還は、小売り市場でも起きている。流通大手のロッテマートによる昨年のビール売上高で、OBは50.5%を占め、ハイトの49.3%を上回った。EマートでもOBがビール売上高の51%を占めた。
 両社の勝負は主力商品の「カス(Cass)」(OB)と「ハイト」で分かれた。カスは昨年5月に662万ケース出荷、ハイト(609万ケース)を上回った。夏休みでビール消費が増える8月には、カスが799万ケースに対し、ハイトは570万ケースと差が広がった。カスはOBが1999年に競争入札で当時経営難に陥っていた真露から買収したブランド。真露は2005年にハイトに買収され、OBは結局、ライバルから得たブランドで首位を奪還した格好だ。昨年3月に発売した新製品「OBゴールドラガー」も200日で1億本を売り上げ、シェア奪還を支えた。
 このほか、OBが昨年末に2回の値上げを検討したものの見送ったことで、シェア上昇につながったとの見方もある。酒類業界の関係者は「昨年下半期からOBが値上げを検討しているという話が伝わり、卸売業者の間で買い占めが起き、出荷量が大幅に増えた」と説明した。
 ハイトはOBの追い上げを認めながらも「輸出を除く内需市場ではハイトが50.5%のシェアで依然優勢だ」と指摘した。ハイトのイ・ヨンモク常務は「昨年、ビール事業(ハイト)と韓国式焼酎事業(真露)を統合し、営業網がやや混乱したため、ビールのシェアが低下した。統合後の営業網が機能すれば、シェア首位を守れる」と自信を見せた。
 OBもシェア奪還について「ライバル企業の内部問題で利益を得た面がある」と慎重な見方だ。OBのピョン・ヒョンソプ理事(取締役)は「ハイトは昨年8月から年末まで税務調査を受けたほか、統合法人となり、営業力をあまり発揮できなかった。地方でOBの営業網を強化し、真の首位を目指したい」と述べた。



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