よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

星見娘の覚書005(昼の電視観望まとめ、他)

2025-03-12 01:00:00 | 覚書・機材
グリーンハンドよしべ~の昼の電視観望の流儀
1、昼の電視観望(太陽、月、金星、木星、水星、C/2024G3 ATLAS)
2、山から昇る天体(太陽、月、水星、金星、火星)

2024年年末から、これまで2ヶ月程1・2のテーマで取り組んできたのですが、なかなかうまく行かなかったこともあり、まとめを書いて一区切りつけます。

ここでは、『昼とは、日の出から日の入まで』とします。360°山に囲まれた悪条件の自宅が、日の出の後でも太陽が顔を出してないという好条件に変わったりして(^^;

1、昼の電視観望
Gooのブロガーさんにより、口径8cmで1等星、口径15cmですばるの星々までも昼に眼視観望したブログが発信されてます。う~んプロフェッショナルと思いながら、ブログを拝見させて頂いてます。
SeestarS50は、太陽や月でもアライメントがされるという幸運な事情があり、口径5cmで見える天体であれば、昼間でも天体の観測が可能になります。そこで、未熟者よしべ~Seestarの力を借りて昼の電視観望に取り組んできました。

*アライメント・・・Seestarなどの天文機材の持つ星図と実際の空の位置を一致させること。

1)太陽
S50での太陽導入については、グリーンハンド太陽観望の流儀 参照。
朝の場合、私のSeestarは自動導入に成功しても左上にズレます。
ここから、『中心へ』ボタンをタップして、1枚撮りと5秒Raw動画を撮影。スタックして
なお、朝9時半頃に観望するので今は室内からガラス窓越し


2) 月
S50での月の導入については、Seestarで月の導入 参照。導入法は昼も夜もあまり変わりません。
月は、観望場所色々(^^;
観望場所を変えると自動導入の成功率下がります。
AFの後、1枚撮りして、Raw動画を撮影。スタックします。


3)金星
目視できる宵の明星は簡単なので、午前9時過ぎの金星上げときます。
Raw動画からのスタック(4倍モード)
2月は三日月型の綺麗な姿を見せてくれた金星。青空の中の金星美しかったです。もう直ぐ夕方には見られないと思うと寂しいですね。山に囲まれたよしべやからは、一足早く見えなくなります。
太陽の自動導入に成功すると、高い確率で金星の自動導入も成功するような気がしています。

(方法)
①太陽を自動導入する。「中心へ」。観望がてらRaw動画などを撮影しながら暫く太陽を追尾する。
②太陽観望を終了し(太陽フィルターは外さない)、惑星モードから金星をタップして自動導入開始(太陽フィルターは外さない)。
③導入誤差0.1°になったら、急いで導入を中断する。太陽の向きとSeestarの望遠鏡部の向きが離れていることを確認する。太陽フィルターを外し、ライブ画面で金星を捜す。(私の場合、成功率7割ぐらい?)
④ライブ画面に見つからない時は、ジョイスティクを表示させ、画面を左上→右→下→・・・と探していく。(私の場合、成功率9割ぐらい?)

*太陽観望を含む観望は危険を伴います。仮に実施される場合は充分な安全確保の上で自己責任でお願いします。くれぐれも油断なきように!

最近はロゴ北向き、電源ボタン南向き。先代が腕の良い大工さんだったので、SeestarS50をポンと置けば、水平が誤差0.3°以内となっています。その為か大体自動導入に成功します。

なお、1ヶ月ほど山から昇った直後の金星を撮りたく頑張りましたがダメでした。
雲?電線?ベランダの手摺?Seestarの水平?ベランダの揺れ(水平調整が難しい)?
いろいろ原因を探り、次回どうするか検討中のよしべ~です。

(追記)2025.3.12
「君子危うきに近寄らず」
2日程、悪天候で観望できず。このまとめの仕上げをしながら頭の中を整理したのですが、そろそろ金星が太陽に近づいてきたので、未熟者の安全確保で金星の朝の観望を終えようと思います。
ハイアマチュアの方の発信も読ませて頂いたのですが、水星・金星は今週末ぐらいまでとの内容を読んで考えさせられました。神経質なぐらいの安全対策をされています。

4)木星
1月18日午後3時過ぎ、実視等級は-2.6。
太陽→金星と観望した後のやってみるかの軽いノリで、幸運にも一発自動導入に成功。感想は「うそ、見えちゃった」(^^;
この後、何度か試しましたが、この日以外は成功してません。まぐれでした。

5)C/2024 G3 ATLAS
南半球では、雄大な尾を見せ、紫金山アトラス彗星A3以上の大彗星となった「アトラスG3彗星」。
現在、Seestarには彗星モードかいないので、風景モードで(1枚目の観望時刻は驚きの午後4時17分!まあ、4時10分に太陽が山に沈んでるので;^^)


見えるか見えないかの姿ですが、捕らえた時は、すごく嬉しかったですね(^^;
これが夜見える南半球では、次の紫金山アトラス彗星より凄かったのですから、少し残念な気持ちも。

この観望を通じて、昼に天体が見える条件なんだろうといろいろ考えさせられました。
火星・土星にもチャレンジしましたが、撃沈。木星ができたことを考えると、明るさが第一の条件かと思う今日この頃です。

6)水星
①残念!日の出15分前の水星
自分では昼の水星と思い込んでましたが、ブログを書くにあたりSkySafariで確認したところ、日の出15分前でした(^^;
この頃、肉眼だと6時10分から20分ぐらいが見れる限度だったので、これはこれで凄いかも。

②日の出後、朝7時半の水星
観望時期を勘違いして、画像を見つけられなかったのですが、2日程悪天候で、水星の観望記録を全て確認したところ有りました(^^;
2024年12月27日午前7時29分の水星、日の出後の水星です。
見えないかもしれないので、拡大
ちなみにブログはこちら

2、山から昇る天体
1)太陽
初日の出です。(元旦のブログで上げました)

2)水星
初水星の出です。(元日のブログで上げました)

3)火星(画像上ギリギリ)
1月の満月の出を狙っていて、双眼鏡で発見、手動で導入しました。

4)(満)月
  3)の火星の位置をたよりに、月の出現地点を予測して待ち伏せ。
月の出の完全版は撮れたのですが、雲があり意外にショボかったです(^^;
5)金星(画像の上の方)

山から昇った少し後の金星。

火星と金星がもひとつなので、水星クラスの画像を撮りたくて2週間ほど取り組みましたが、撃沈。上の1~5のどれも幸運が重なった結果だと思いました(^^;

教訓)
●チャンスがきたら直ぐにスクショかシャッターボタンを押す。(結構チャンス逃がしているのも多いので;^^)
●AF要注意。淡い天体は失敗しやすく誤動作あり。

また次の機会にもチャレンジする予定なので、今年の経験を忘れないようにとの覚書でした。

参考blog