
「猿若祭二月大歌舞伎」でございます。“忘却の彼方”ですが、何とか滑り込みで感想などを…。夜の部→昼の部の順で見たので夜の部からです。
夜の部の最初は玉ちゃん
の「阿古屋」です。この演目かなりご縁がありまして、平成10年(1998年)の松竹座から始まって、結構な回数見てるんですよね。舞台はナマモノ、“一期一会”なので、回数は関係ないとは思いつつ、ちょっと「あ、またか」と思ったのは内緒です。
とはいえ、玉ちゃん
は唯一無二、歌舞伎座の立女形でございます。花道からの登場は素晴らしく、たった一人で歌舞伎座のお客さん全てを引き付けてしまいます。ゴージャスなお衣裳、鬘、簪は眼福、玉ちゃん
の美意識が隅々まで感じられます。菊ちゃんの秩父は私は始めてでした。お綺麗なので、玉ちゃん
と並ぶと“美男美女”、そういう設定ではありませんがお似合いでした。種ちゃんの岩永は初役だそうで、6年前の玉ちゃん
の岩永と同じように、目の上に目が描かれていました。
琴、三味線、胡弓の演奏はもちろん素晴らしく、「聞き逃すまい」とお客さんが前のめりになっているのが感じられます。ワタシもね、必死で聞いてたんですよ、でもね、意識が飛ぶ瞬間が何回かありました。演奏が上手すぎて、気持ちよくなるんでしょうね。ファンとは言えないこの振舞い、申し訳ございません。
続いては菊ちゃんと七之助さんの「江島生島」です。お美しいお二人なので見た目はperfectなんですが、もひとつ“ラブラブ感”が感じられなくて…。お二人とも冷静?サラサラしているんですよね。「これが孝玉コンビ
ならば、もっとラブラブないちゃいちゃな江島生島になったはずなのになぁ…」と思ってた失礼な客はワタシです。スミマセンです。
夜の部最後は「文七元結」です。勘九郎さんが長兵衛、七之助さんがお兼です。お二人とも初役です。娘のお久は勘太郎ちゃんです。娘らしい娘のお役は初めてで、ご指導は久里子さんだそうです。舞踊とか結構しっかり踊っていらっしゃったので、期待して見ましたが、何か声が違う、台詞が「棒」で、ちょっと「えっ?」でした。しらたまやさんで他のお客さんにきいたら、「子役として見て」と言われました。なるほど、子役であれば、あの台詞もOKです。お話は人情噺、ほっこりと心が温まり、打ち出しにぴったりのお芝居でした。
昼の部は「鞘当」からです。筋書を見ると、鶴屋南北の「浮世柄比翼稲妻」というお芝居の一場面で、「鈴ヶ森」も同じお芝居の一部だそうです。同じく筋書に「色彩美と様式美溢れる一幕」とあって、そういうお芝居でした。イケメン隼人クンと巳之助さんに児太郎さんが絡みます。児太郎さん、さらに成長なさってすごい身体になっているのですが。今回は立役さんの間に入るお役なので、そんなに目立ちませんが、若手女形勢揃い!みたいなお舞台だと、体格の違いにビックリします。
二つ目は「醍醐の花見」です。この一幕に梅玉さん、雀右衛門さん、福助さん、又五郎さん、魁春さんといったベテラン勢が一気に集合されていて、それぞれひとしきり踊るだけで終わりで、何だかもったいないなぁと思いながら見ておりました。こちらのお舞台もとてもカラフルで、目で楽しむことができました。梅玉さんと魁春さんが一緒に踊られるのって初めて見たような気がします。古典のど真ん中、王道を進んでいらっしゃいますよね。
昼の部の打ち出しは「きらら浮世伝」です。蔦重が主役のお芝居です。37年前に横内謙介さんが書かれたお芝居です。それ以来再演はなく(オファーは何度もあったそうです)、今回が満を持しての再演です。37年前は勘三郎さんが主役の蔦重で、今回は勘九郎さんです。とてもスピーディーで、退屈することなく(意識を失うことなく?)最後まで見ることができました。ただ、がなり立てるのはちょっと勘弁してほしかったです。そういう演出?蔦重のエネルギッシュな部分を表現しているのだと思いますが。一点、クレームがあって、鶴松クンが十返舎一九、上方から来た設定になっていて、変な上方言葉をしゃべるんです。そもそも「時代考証に拘らなくていい」お芝居として書かれたようなので、そんな細かいことに拘っていないんでしょうけれど。何か、上方をバカにしてる?茶化してる?みたいな感じで、普通に江戸弁でいいやんって思っておりました。
NHK大河も何となく見てるので(ながら視聴です)、何となく「これがあれ?」みたいなことがわかりました。これからは大河を見る時に「あれがこれ?」ってなるんでしょうね。
舞台セットは大きな歌舞伎座の舞台を目一杯生かしており、照明も綺麗でした。最後は大量の紙吹雪が舞い、お掃除大変なんやろうねと思っておりました。ロビーにまで四角い紙(雪)が落ちていましたから。
今月、実は歌舞伎はこれだけです。上旬に松竹座へ行く予定にしていましたが、すっごく寒い時で、絶賛風邪ひき中だったので、前日になって止めました。まぁ、愛之助さんがご出演じゃないっていうのもあり、獅童さんの「封印切」もたぶんストレスたまりまくりそうな気がしたので。歌舞伎は歌舞伎座でたっぷり拝見できたので、それで良き!です。来月はいよいよ「忠臣蔵」です。楽しみです。
夜の部の最初は玉ちゃん
の「阿古屋」です。この演目かなりご縁がありまして、平成10年(1998年)の松竹座から始まって、結構な回数見てるんですよね。舞台はナマモノ、“一期一会”なので、回数は関係ないとは思いつつ、ちょっと「あ、またか」と思ったのは内緒です。とはいえ、玉ちゃん
は唯一無二、歌舞伎座の立女形でございます。花道からの登場は素晴らしく、たった一人で歌舞伎座のお客さん全てを引き付けてしまいます。ゴージャスなお衣裳、鬘、簪は眼福、玉ちゃん
の美意識が隅々まで感じられます。菊ちゃんの秩父は私は始めてでした。お綺麗なので、玉ちゃん
と並ぶと“美男美女”、そういう設定ではありませんがお似合いでした。種ちゃんの岩永は初役だそうで、6年前の玉ちゃん
の岩永と同じように、目の上に目が描かれていました。琴、三味線、胡弓の演奏はもちろん素晴らしく、「聞き逃すまい」とお客さんが前のめりになっているのが感じられます。ワタシもね、必死で聞いてたんですよ、でもね、意識が飛ぶ瞬間が何回かありました。演奏が上手すぎて、気持ちよくなるんでしょうね。ファンとは言えないこの振舞い、申し訳ございません。
続いては菊ちゃんと七之助さんの「江島生島」です。お美しいお二人なので見た目はperfectなんですが、もひとつ“ラブラブ感”が感じられなくて…。お二人とも冷静?サラサラしているんですよね。「これが孝玉コンビ
ならば、もっとラブラブないちゃいちゃな江島生島になったはずなのになぁ…」と思ってた失礼な客はワタシです。スミマセンです。夜の部最後は「文七元結」です。勘九郎さんが長兵衛、七之助さんがお兼です。お二人とも初役です。娘のお久は勘太郎ちゃんです。娘らしい娘のお役は初めてで、ご指導は久里子さんだそうです。舞踊とか結構しっかり踊っていらっしゃったので、期待して見ましたが、何か声が違う、台詞が「棒」で、ちょっと「えっ?」でした。しらたまやさんで他のお客さんにきいたら、「子役として見て」と言われました。なるほど、子役であれば、あの台詞もOKです。お話は人情噺、ほっこりと心が温まり、打ち出しにぴったりのお芝居でした。
昼の部は「鞘当」からです。筋書を見ると、鶴屋南北の「浮世柄比翼稲妻」というお芝居の一場面で、「鈴ヶ森」も同じお芝居の一部だそうです。同じく筋書に「色彩美と様式美溢れる一幕」とあって、そういうお芝居でした。イケメン隼人クンと巳之助さんに児太郎さんが絡みます。児太郎さん、さらに成長なさってすごい身体になっているのですが。今回は立役さんの間に入るお役なので、そんなに目立ちませんが、若手女形勢揃い!みたいなお舞台だと、体格の違いにビックリします。
二つ目は「醍醐の花見」です。この一幕に梅玉さん、雀右衛門さん、福助さん、又五郎さん、魁春さんといったベテラン勢が一気に集合されていて、それぞれひとしきり踊るだけで終わりで、何だかもったいないなぁと思いながら見ておりました。こちらのお舞台もとてもカラフルで、目で楽しむことができました。梅玉さんと魁春さんが一緒に踊られるのって初めて見たような気がします。古典のど真ん中、王道を進んでいらっしゃいますよね。
昼の部の打ち出しは「きらら浮世伝」です。蔦重が主役のお芝居です。37年前に横内謙介さんが書かれたお芝居です。それ以来再演はなく(オファーは何度もあったそうです)、今回が満を持しての再演です。37年前は勘三郎さんが主役の蔦重で、今回は勘九郎さんです。とてもスピーディーで、退屈することなく(意識を失うことなく?)最後まで見ることができました。ただ、がなり立てるのはちょっと勘弁してほしかったです。そういう演出?蔦重のエネルギッシュな部分を表現しているのだと思いますが。一点、クレームがあって、鶴松クンが十返舎一九、上方から来た設定になっていて、変な上方言葉をしゃべるんです。そもそも「時代考証に拘らなくていい」お芝居として書かれたようなので、そんな細かいことに拘っていないんでしょうけれど。何か、上方をバカにしてる?茶化してる?みたいな感じで、普通に江戸弁でいいやんって思っておりました。
NHK大河も何となく見てるので(ながら視聴です)、何となく「これがあれ?」みたいなことがわかりました。これからは大河を見る時に「あれがこれ?」ってなるんでしょうね。
舞台セットは大きな歌舞伎座の舞台を目一杯生かしており、照明も綺麗でした。最後は大量の紙吹雪が舞い、お掃除大変なんやろうねと思っておりました。ロビーにまで四角い紙(雪)が落ちていましたから。
今月、実は歌舞伎はこれだけです。上旬に松竹座へ行く予定にしていましたが、すっごく寒い時で、絶賛風邪ひき中だったので、前日になって止めました。まぁ、愛之助さんがご出演じゃないっていうのもあり、獅童さんの「封印切」もたぶんストレスたまりまくりそうな気がしたので。歌舞伎は歌舞伎座でたっぷり拝見できたので、それで良き!です。来月はいよいよ「忠臣蔵」です。楽しみです。







大阪の人間って、大阪弁のイントネーションやアクセントに異常に固執するところがあって、ちょっとでもおかしいとすぐ文句を言いたくなるんですよね。スミマセン。
疲労ではありませんが、すごく疲れます。
変な上方言葉は心地良くありません。なんか落ち着きませんね。
お江戸が舞台のお芝居は、粋な江戸弁で。
観たいお舞台のため、財力体力は温存しましょう。