スウェーデンの今
スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員
 



10日にノルウェーのオスロでノーベル平和賞の授賞式に参加したアル・ゴア氏とIPCCの代表Pachauri氏は、12日にはストックホルムを訪れた。首相官邸にてラインフェルト首相と朝食を共にしたあと、国会議事堂を訪れて基調講演を行った。この中で彼は、バリでの温暖化防止会議(COP13)において、温暖化対策をめぐる国際的な合意形成に対してアメリカが非協力であることに怒りをあらわにするとともに、京都議定書に代わる新たな議定書は2012年からではなく、2010年から早くも発効すべきであることを主張した。

また、国際的な二酸化炭素税の導入にも言及。温暖化ガス排出抑制に対して政策的に多大な努力をしてきたスウェーデンを「他国が見習うべきお手本」として讃えた上で、「とはいえ、さらなる努力も可能だ」と付け加えた。
具体的な例としてIPCCのPachauri氏は、

・国際援助において、温暖化対策の知識が援助受入国の発展プランのなかにうまく統合されるように、温暖化対策の専門家を活用すること、

などを挙げた。

動画・SVTより(1分半)



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コメント
 
 
 
危機はチャンス (しょう)
2007-12-15 21:27:48
「日本経済新聞」(12/15)によるとhttp://eco.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=2007121503267n1
「温暖化ガス、削減数値目標先送りへ・バリ会議」とのことです。
 ストックホルムで表明されたゴアさんの怒りはまったく尤もだ、と思います。このたびの会議で数値目標の設定ができなかったのは残念でなりません。しかし、考えようによっては激論がなされた分だけ「09年までに設定される数値目標」を含む今後の論議の重みが増す、とも言えるでしょう。
 このたびの「合意」の困難さを見るにつけ「地球温暖化が各国にとってどれほど『不都合な真実』であるか」ということをあらためて感じます。しかし、ゴア氏が言うとおり危機は同時にチャンスでもあるのです。今後の動向を左右するのは私たち自身だといえるのではないでしょうか。
 激論することで「数値目標の重み」を確認したということは「京都議定書で合意した目標」達成が強く求められるということも当然意味します。私たち自身が「生活仕方」を見直していくと同時に「公論」を巻き起こすことで、日本国政府に対しても「京都議定書」の履行を強く求めていくことが大切でしょう。
 
 
 
Unknown (Yoshi)
2007-12-18 09:42:09
ありがとうございます!

>考えようによっては激論がなされた分だけ「09年までに設定される数値目標」を含む今後の論議の重みが増す、とも言えるでしょう。

は、その通りだと私も思います。アメリカがやっと協力の姿勢を示したことは大きく評価できることでしょう。(本音を言えば、アメリカのワガママにこんなに長く付き合わされる羽目になったというところですが。)来年の今頃は新しいアメリカ大統領が誕生しているでしょうから、積極的な協力に期待したいですね。

ただ、一方で、アメリカ人にとっては自由主義の象徴でもあり、よって簡単には手放せない「アメリカ的ライフスタイル」の変革にどこまで人々が興味を示すのか、不安も残るような気がします。

ともあれ、「危機は同時にチャンス」でしょう。ポスト京都の具体的な制度作りは2009年のコペンハーゲン会議で執り行われるようです。デンマークも環境には熱心ですし、ちょうど2009年のその頃はEUの議長国がスウェーデンでもあるので、大きな国際合意が達成されて欲しいものです。スウェーデンのメディアは、既に大きな期待をかけています。(もちろん、会議以上に大切なのは今後2年間の地道な外交努力でしょうが)
 
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